2022年9月22日(木)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
9/21はロシア・プーチン大統領発言での地政学リスクオフ円買い、米国FOMC・パウエル議長のタカ派発言でドル買い、リセッション懸念のリスクオフ円買いとドル買い売り交錯。
その後、タカ派には変わらないことから押し目買い勢も強いためかドル円上昇しており、本日スタートは、この上昇を引き継ぎやすいと推測。

本日の注目材料は、日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁会見。日銀の金融緩和継続に変わりなくドル円上昇が基本シナリオですが、声明や会見で今までよりタカ派の文言が含まれればサプライズで一時的にドル円下落だと考えます。しかし、下落は一時的の見込みで押し目を狙っていきたい。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 実質五十日仲値(9/23~9/25休日の為)
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

10:09 要人発言
岸田首相
「10月から入国制限緩和」

11:52 経済指標(日本銀行)
日銀政策金利9月度
前回-0.1%、予想-0.1%、結果-0.1%(○)

11:54 要人発言(日本銀行)
日銀金融政策決定会合声明
「新型コロナ対応金融支援特別オペを段階的に終了」
「必要なら躊躇なく追加緩和」
「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」

【考察】
発表前:金融緩和継続期待感の織り込みで緩やかにドル円上昇
発表後:予想通りの金融緩和継続のハト派発言。前々回6/17、前回7/21同様に急激な変動あり。Sell the fact、アルゴリズム取引交錯か。その後、ファンダメンタルズに沿ってドル円上昇。

12:00 報道
円買い介入懸念

【考察】真偽不明でしたが、ドル円急落。しかし、噂と判断されてドル円上昇。

13:43 要人発言
神田財務官
「適切な対応は常にスタンバイの状況」
「過度な変動や無秩序な動きは容認できない」
「必要な時は介入する」

【考察】円安牽制発言でしたが、いつもの口先だけと判断されてドル円上昇継続

15:36 要人発言(Bloomberg)
黒田日銀総裁
「物価上昇圧力は高まっている」
「必要であれば躊躇なく追加的な緩和措置を講じる」
「目標インフレ2%の安定的維持まで緩和継続」
「円安は業種や規模により影響が異なる」
「円安は一方的な投機的動きも影響」
「当面、金利を引き上げない」
「来年度以降、コアCPI2%下回ると予想」
「当面、経済回復支援継続」
「欧州がマイナス金利やめても日本がやめる必要ない」

【考察】円安容認発言でドル円急騰。

17:00
政府・日銀、円買い介入

17:21 要人発言
神田財務官
「為替介入実施」
「為替市場の一方的な動きに対して断固たる措置を実施」

【考察】口先のみの円安牽制が続くと思われていた中でのサプライズ円買い介入で、ドル円暴落。

18:41 要人発言(Bloomberg)
鈴木財務相
「為替介入実施」
「投機による過度な変動は決して見過ごせない」
「引き続き過度な変動に対しては必要な対応をとる」
「介入、タイミングについても予告したうえでやるものではない」
「介入の規模や中身、手の内さらすようなことしないのは常識」
「為替介入、一定の効果が見られる」
「神田財務官と断固たる措置を共有」

19:05 要人発言
神田財務官
「介入は24時間、365日可能」
「為替介入水準は全く考えてない」
「米国とは同盟国として緊密に議論している」
「急激な動きは是正すべき」
「介入公表は隠しきれる規模ではないため」

【考察】為替介入発言で、反発していたドル円が再下落。

欧州マーケット(16:00~25:00)

21:30 経済指標(Reuters)
米国経常収支 第2四半期
前回-2914億ドル(改定-2825)、予想-2575億ドル、結果-2511億ドル(◎)

21:30 経済指標(Reuters)
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回21.3万件(改定20.8)、予想21.5万件、結果21.3万件(○)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回140.3万件(改定140.1)、予想140.0万件、結果137.9万件(◎)

NYマーケット(22:30~29:00)

23:00 経済指標(Reuters)
米国景気先行指数8月度
前月比:前回-0.4%(改定-0.5)、予想-0.1%、結果-0.3%(○)

23:13 要人発言(Bloomberg)
岸田首相
「日本経済への積極的な投資を訴えていきたい」
「30日に総合経済対策の具体的な指示を全閣僚に行う」
「10月11日から入国者上限撤廃、個人旅行・ビザなし渡航解禁、水際対策を緩和」
「為替は安定的に推移することが重要」
「為替の過度な変動には断固として必要な対応を取りたい」

【考察】「外国人観光客増加期待→円買い材料」、円安牽制発言

24:00 経済指標
米国カンザスシティ連銀製造業総合指数9月度
前回3、予想5、結果1(✕)

24:46 要人発言(Bloomberg)
米国財務省
「ドル円相場、日本の為替介入を理解」
「為替介入の意図はボラティリティ抑制のため」

【考察】円買い介入は、やはり事前に米国のお墨付きあったことで、今後も実施される可能性が高まったと言えそう。

27:45 要人発言
米国イエレン財務長官
「インフレが風土病になることを望まない」
「インフレは経済に不安を与えている」
「供給制約の緩和が見られる」
「労働市場の逼迫がインフレ圧力を増長」
「来年、インフレ低下の見込み」
「2023年には目標インフレ2%達成は困難」

【考察】タカ派発言

本日は、何と言っても政府・日銀の為替介入が最大の材料でした。日銀金融政策決定会合・黒田日銀総裁発言の金融緩和継続が主な材料であれば、一気に150円付近まで上昇しても違和感なかったことから、円買い介入の効果は絶大。為替介入は事前に米国も了解済であったことから、今後も円買い介入は続く可能性ありそう。
政府・日銀が止めたいのは円安でなく、投機筋が引き起こす「急激な変動」のみか。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. JPY(リスクオフ通貨):日銀金融政策決定会合の大規模金融緩和継続で売り。政府・日銀介入で買い。「主要中銀の金融引き締め→世界景気後退懸念→リスクオフ」で買い。
  2. AUD(資源国リスクオン通貨):
  3. USD(基軸通貨):米国タカ派姿勢で買い。
  4. EUR(リスクオン通貨):ECB当局者のタカ派発言で買い。欧州消費者信頼感指数速報値の弱い数値で売り。
  5. GBP(リスクオン通貨):英国中央銀行の予想通り利上げのSell the factで売り。
  6. CAD(資源国リスクオン通貨):
  7. NZD(資源国リスクオン通貨):
  8. CHF(リスクオフ通貨):スイス国立銀行の政策金利引き上げとタカ派声明であったもののSell the factで売り。

米国債イールドカーブ

9/22(木)は9/21(水)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)。
リセッション懸念後退。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク終了。
  • 日足:9/21上下長ヒゲ陽線。直近はレンジ。
  • 4H足:ボリンジャーバンドエクスパンションしつつあり。上昇ダウ形成。
  • 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。上昇チャネル形成。
  • 15M足:直近上昇トレンド。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス144.071上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス144.522

②ショート
(C)1H足サポート143.488下抜け→レジサポ→目標4H足サポート142.941

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
ロング:144.099
T/P :144.523
獲得pips:+42.4

トレード2
円買い介入で(B)ショート条件満たしたものの、見逃してノーエントリー。

9月通算:6勝7敗1分、勝率46.2%、平均RR2.26
9月獲得pips:+106.5

(Trading View)

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