2022年10月19日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)10/18のドル円上昇の影響:欧州序盤で発生した約1円のドル円急落後、直ぐに押し目買いが入って上昇したものの、介入警戒感が増したためか、緩やかな上昇チャネル推移に留まりました。このチャネルを抜けるまでは上値を追いにくい展開になりそうです。

(2)政府・日銀為替介入懸念(③-3):円安牽制発言はほとんど効果なし。急激なドル円上昇あれば介入を警戒したいですが、じり上げなら気にせず取り組みたい。

(3)米国経済指標(⑥):特に米国住宅着工件とベージュブックに注目したい。しかし、10/18米国鉱工業生産指数が強い数値だったにも関わらず、介入警戒感のためか強いドル円上昇になっていません。「良い材料→ドル買い」に繋がりにくい地合いになっているかもしれません。

(4)米国FRB当局者発言(③-1):タカ派発言の見込み。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

6:38 要人発言(Bloomberg)
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「インフレは高すぎる。FRBは積極的に行動している」
「供給サイドの問題解決すれば金利引き上げはそれほど必要ない」
「リセッションに陥っているとは思わない」
「コアインフレがピークアウトした証拠はない」
「インフレ加速している場合、政策金利4.50%-4.75%に達しても引き締めを一時停止できない」

【考察】タカ派発言

7:59 要人発言(Bloomberg)
鈴木財務相
「為替レート、常にきめ細かくチェック」

【考察】円安牽制発言

東京マーケット(9:00~15:00)

10:12 要人発言(Bloomberg)
黒田日銀総裁
「為替はファンダメンタルズを反映した安定的な推移が重要」
「最近の円安進行は急速で一方的で日本経済にマイナス、望ましくない」
「安定した円安は経済全体によってはプラス」

【考察】 円安牽制・円安容認発言   急激な円安は牽制、安定円安は容認。

10:32 要人発言(Bloomberg)
安達日銀審議委員
「為替相場、金融政策がコントロールする対象ではない」
「為替変動に都度対応すれば、政策運営の不透明感高まる」
「金融引き締めを行うべきタイミングにない」
「金融引き締め、家計や企業部門に悪影響生じうる」
「安定したインフレ2%実現に向けて金融緩和継続」

【考察】 金融緩和継続発言

14:15 要人発言
安達日銀審議委員
「円安はスピード感が非常に強い」
「10月の消費者物価指数、上昇する可能性高い」
「来年、しばらくは物価高が続く見通し」
「国債市場の機能度低下は、すでに対策行っており早急に何か対処すべきとは考えていない」

【考察】 円安牽制・容認発言

14:30 要人発言
黒田日銀総裁
「金融政策は為替を直接のターゲットとするものではない」
「行き過ぎた円安に対し介入したことは適切」

【考察】 円安牽制発言

15:43 要人発言
岸田首相
「為替の動向、注意深く見ていく」
「急激な変動に適切な対応を取らることが重要」
「G7・G20で為替のコミットメントを発信することは重要」
「投機が絡んだ過度で急速な為替の変動は好ましくない」

【考察】 円安牽制発言

欧州マーケット(16:00~25:00)

18:34 要人発言
鈴木財務相
「為替に関して、今までの考えに変わりない」
「財務官とは頻繁と連絡を取っている」

【考察】 円安牽制発言

20:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数:住宅販売数件数や住宅着工件数の先行指標
前週比:前回-2.0%、結果-4.5%(✕)

21:30 経済指標(Bloomberg)
米国住宅着工件数8月度
住宅購入に伴い、家電などの耐久消費財も購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きいため注目されます。また、最近はFRB当局者が住宅関連指標をインフレ把握のために注目していることから、更に重要度が上がっています。

住宅着工件数:前回157.5万件(改定156.6)、予想146.5万件、結果143.9万件(✕)
住宅着工前月比:前回12.2%(改定13.7)、予想-6.9%、結果-8.1%(✕)

住宅建築許可件数:前回151.7万件(改定154.2)、予想153.2万件、結果156.4万件(◎)
住宅建築許可前月比:前回-10.0%(改定-8.5)、予想0.5%、結果1.4%(◎)

NYマーケット(22:30~29:00)

23:30 経済指標
米国週間石油在庫統計
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り材料」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い材料」
原油在庫:前回987.9万バレル、予想76.0万バレル、結果-172.5万バレル(✕)
ガソリン在庫:前回202.2万バレル、予想-180.0万バレル、結果12.4万バレル(◎)

26:00 経済指標
米国20年債入札
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.820%、結果4.395%(✕)

【考察】入札不調でドル円上昇継続。

26:07 要人発言(Bloomberg)
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「労働市場が軟化している兆候はほとんど見られない」
「ソフトランディングのために懸命に取り組んでいる」
「景気後退のリスクはある」
「消費支出の鈍化を示す証拠がある」
「総合インフレはピークに達した可能性がある」
「コアインフレがピークに達したという証拠はない」
「インフレ2%回帰にコミット」
「住宅ローン金利、ガソリン価格は購買力に大きな影響を与えている」
「デフレはインフレより悪い」

【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。

27:00 要人発言(Bloomberg)
米国ベージュブック(地区連銀経済報告)
FOMC開催の2週間前に公表。米国金利決定の材料とされるため注目度大。
「雇用や経済活動は緩やかに拡大」
「4地区で活動が横ばい、2地区では減速」
「金利上昇やサプライチェーンの混乱で需要が減少」
「経済成長見通しは需要減退の懸念で悲観的」
「物価上昇は緩やかになる予想」

【考察】ややハト派内容あり。景気悲観的な見通し。

28:33 要人発言(Reuters)
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「住宅市場に金利上昇が影響を及ぼしている」
「市場は11月FOMCで75bps利上げを見込んでいる」
「12月FOMCで支持する利上げ率は不明」
「利上げはやり遂げる必要」
「2023年の引き締めを2022年に前倒しする可能性がある」
「適切な金利水準を把握する必要がある」

【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。

東京マーケット:円安牽制発言効果なくじわじわとドル円上昇。
欧米マーケット:リスクオフ、原油先物価格上昇、米国債20年債入札不調、FRB当局者タカ派発言でドル円上昇。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. USD(基軸通貨):リスクオフで買い。原油先物上昇で買い。
  2. CAD(資源国リスクオン通貨):
  3. NZD(資源国リスクオン通貨):
  4. JPY(リスクオフ通貨):政府・日銀の為替介入警戒で買い。日米金利差拡大で売り。
  5. AUD(資源国リスクオン通貨):
  6. GBP(リスクオン通貨):英国中銀(BOE)金融政策やトラス政権への信頼低下・先行き不透明感で売り。
  7. EUR(リスクオン通貨):
  8. CHF(リスクオフ通貨):

米国債イールドカーブ

10/19(水)は10/18(火)に対してベア(短期金上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)でドル買い優勢。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:9月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:陽線形成中。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 日足:10/18陽線。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇チャネル形成.
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足上昇チャネル上抜け→レジサポ→目標149.750。
(B)4H足サポート148.554付近まで下落→1H足レジスタンス148.973上抜け→レジサポ→目標1H足レジスタンス149.278。

②ショート
(C)1H足上昇チャネル下限かつ1H足サポート148.973下抜け→レジサポ→目標4H足サポート148.554。
(D)4H足サポート148.554下抜け→レジサポ→目標4H足サポート147.684。

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
・1H足チャネル上抜け→レジサポ→(A)ロング→T/P到達→(A)ロング成立

ロング:149.527
T/P:149.752
獲得pips:+22.5

10月通算:2勝2敗、勝率50.0%、平均RR2.04
10月獲得pips:+27.1

(Trading View)

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