2022年10月24日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)10/21のドル円上昇の影響:WSJニック記者ハト派記事、政府・日銀円買い介入(非公式)、FRB当局者ハト派発言で152円手前から146円台に急落発生。
しかし、日本貿易収支悪化と日米金利差によりドル円再上昇の可能性高い。前回円買い介入(9月22日)の翌日(9月23日)は、東京マーケットはレンジ推移、欧米マーケットから上昇しており同様な流れになるか。
気になるのは、テクニカル面でのドル円週足上ヒゲピンバー陰線形成。高値圏での週足陰線形成後は翌週も下落傾向あり。

(2)政府・日銀為替介入懸念(③-3):当面介入ないと想定されますが、円安牽制発言は再び効果がありそう。

(3)米国経済指標(⑥):米国PMI速報値。確報値より注目度高く、結果に対して素直にドル円反応しやすい。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

6:05 報道
韓国、北朝鮮に警告射撃

6:10 報道
北朝鮮、韓国警告射撃に対してロケットランチャー発射

【考察】地政学リスクオフ円買い材料ですが、ドル円上昇継続

7:59 要人発言
神田財務官
「為替介入についてコメントしない」
「必要な措置を講じる準備は取っている」
「極端な円安はメリットを上回っている」

【考察】円安牽制発言効果なくドル円上昇継続。

8:05 要人発言(Bloomberg)
鈴木財務相
「為替介入についてコメントしない」
「高い緊張感を持って為替市場を注視」
「投機筋に厳しく応じる」

【考察】円安牽制発言効果なくドル円上昇継続。

8:52 要人発言
神田財務官
「24時間、365日過度な変動に適切な対応取る」

【考察】円安牽制発言

東京マーケット(9:00~15:00)

11:24 要人発言
松野官房長官
「投機による過度な変動は容認できない」
「為替動向を注視」

【考察】円安牽制発言

11:56 要人発言(Reuters)
岸田首相
「外貨準備は今後の為替介入に備えることが重要」

【考察】円安牽制発言

13:56 要人発言(Bloomberg)
黒田日銀総裁
「急速な円安が輸入物価を押し上げている」
「年明けは物価上昇率のプラス幅が徐々に縮小すると考えられる」
「コロナ禍からの回復はまだ十分ではない」
「賃金の上昇を伴い物価目標2%が達成されるように最大限努力」

【考察】金融緩和継続

15:30 要人発言(Reuters)
岸田首相
「投機による過度な為替変動は容認できない」
「過度な為替変動には適切に対応」

【考察】円安牽制発言

欧州マーケット(16:00~25:00)

21:30 経済指標
米国シカゴ連銀景気指数9月度
インフレ圧力を測定するための月間指標で、平均値が0、標準偏差が1
前回0.1(改定)、予想-0.1、結果0.1(○)

22:45 経済指標(Bloomberg)
米国PMI速報値10月度:基準50。景気先行性高いため注目度高い。
製造業:前回52.0、予想51.1、結果49.9(✕)
サービス業:前回49.3、予想49.5、結果46.6(✕)
総合:前回49.5、予想49.5、結果47.3(✕)

【考察】全て弱い数値→米国債2年,10年利回り低下→ドル売り・円買い→ドル円下落。

NYマーケット(22:30~29:00)

24:04 要人発言(Bloomberg)(Bloomberg)
米国イエレン財務長官
「日本から為替介入の情報は知らされていない」
「日本は過去に介入について米国財務省に通知していた」
「景気後退の可能性を排除できない」
「世界的な高インフレという試練がもたらされている」

【考察】10/21, 10/24の政府・日銀為替介入(非公式)について日本独断の様子。今後の日本の介入のブレーキになり得るか。

東京マーケット:前回9/22の翌日の動きと異なり、マーケット前からドル円急上昇。それを見て慌てたためか相次ぐ円安牽制発言あるも上昇止まらず。この動きで更に危機感を得たためか介入(非公式)でドル円急落。しかし、日本の貿易赤字増加と日米金利差拡大のファンダメンタルズは変わらないことから押し目買い強く直ぐに上昇。マーケットオープン後は徐々に上昇勢い低下しレンジ推移。
欧米マーケット:NYオープン前に一瞬約1円下落(投機筋の利確か。介入の可能性は低そう)があり、米国PMIが総じて弱く下落発生。その後は、介入警戒感や米国経済悪化懸念によってレンジ推移。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. EUR(リスクオン通貨):
  2. USD(基軸通貨):米国PMI速報値の弱い数値で売り。
  3. GBP(リスクオン通貨):英国製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回り売り。英国スナク元財務相が新首相に就任することが決定し買い。
  4. CHF(リスクオフ通貨):
  5. CAD(資源国リスクオン通貨):
  6. JPY(リスクオフ通貨):政府・日銀の為替介入(の可能性大)で買い。
  7. AUD(資源国リスクオン通貨):
  8. NZD(資源国リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

10/24(月)は10/21(金)に対してベア(短期金上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)でドル買い優勢。

日足ドルインデックス:三角持ち合い下限付近でコマ足陽線。下限111.887下抜けで大きな下落の可能性あり。持ち合い内に戻れば揉み合い続きそう。
日足米国債2年利回り:上昇ウェッジ下限。上昇継続見込み。
日足米国債10年利回り:上昇継続見込み。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:9月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:上長ヒゲピンバー陰線。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 日足:10/21大陰線。20MAで反発しレンジ。
  • 4H足:大陰線でレンジ。
  • 1H足:下降トレンド。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス148.418上抜け→レジサポ→目標1H足レジスタンス149.580
(B)1H足サポート146.313付近まで下落→1H足レジスタンス147.222上抜け→レジサポ→目標1H足レジスタンス148.418

②ショート
(C)1H足サポート146.313下抜け→レジサポ→目標1H足サポート145.540

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
・1H足レジスタンス148.418上抜け→15M足十字線・レジサポ→(A)ロング→T/P到達→(A)ロング成立

ロング:148.993
T/P:149.582
獲得pips:+58.9
考察:前回為替介入翌日9/23の動きと異なり、東京マーケット前からドル円急騰は想定外でしたが、勢い強く15M足で判断。

トレード2, 3
・政府・日銀為替介入(の可能性大)でドル円急落し146.313下抜け→レジサポなし→(C)ショート見送り
・145.540急落から149.313上抜け→レジサポなく、かつスプレッド拡大→(B)ロング見送り

10月通算:3勝3敗、勝率50.0%、平均RR2.15
10月獲得pips:+58.9

(Trading View)

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