2022年11月1日(火)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)10/31欧米マーケットのドル円影響:10/28日銀会合・黒田日銀総裁のハト派姿勢引き継ぎや10/30の米国WSJニック記者のタカ派投稿が再び材料視されてドル円上昇。しかし、弱い米国経済指標が意識されたことや、149円手前で介入警戒感も増したためかレンジ推移。
以上から、11/31スタートは149円台を試す展開になりそう。149円をなかなか超えられないかった場合、ロング勢の利確で一時的に大きめの下落が生じる可能性あり。

(2)政府・日銀為替介入懸念(③-3):10/27~31の3営業日で約2.5円上昇。円安牽制発言や為替介入懸念が強まり、一時的にドル円が生じる可能性あります(但し、当面は実介入の可能性低い)。よって、要人発言や報道に注意したい。

(3)米国経済指標(⑥):最大の注目材料は米国ISM製造業景気指数(直近3回のドル円動き8/19/110/3)

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:40 要人発言
鈴木財務相(Bloomberg)
「為替介入は一定の効果ある」
「投機による過度な為替変動は容認できない」
「過度な為替変動には適切な対応を取りたい」
「為替介入は公表することもあれば、しないこともある」

【考察】円安牽制発言。ドル円小幅下落。

9:55 月初仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

10:51 要人発言(参議院財政金融委員会)
黒田日銀総裁(Bloomberg)
「パンデミックからの回復を助けるため金融緩和維持」
「足もとの物価高の主因は輸入物価の上昇」
「政府との政策は緊密に連携している」
「日銀金融政策は間違っていない」

【考察】金融緩和継続発言。10/28に日銀金融政策決定会合後の会見と異なる発言する訳がなくサプライズなし。

13:54 要人発言
鈴木財務相
「急激な円安進行は望ましくない」

【考察】円安牽制発言。上値が重い中での発言の影響力もあったためかドル円下落継続。

欧州マーケット(16:00~25:00)

NYマーケット(22:30~29:00)

22:45 経済指標
米国PMI確報値10月度:基準50。景気先行性高いため注目度高い。
製造業:前回49.9、予想49.9、結果50.4(◎)

23:00 経済指標
米国ISM製造業景気指数10月度(Bloomberg)
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回50.9、予想50.0、結果50.2(○)

23:00 経済指標
米国建設支出9月度
前月比:前回-0.7%(改定)、予想-0.5%、結果0.2%(◎)

23:00 経済指標
米国JOLT求人労働異動調査9月度(Bloomberg)
前回1005.3万件(改定1028.0)、予想975.0万件、結果1071.7万件(◎)

【考察】
発表前:15M足ダブルボトム形成し上昇中。
発表後:全て強い数値。大幅米利上げ観測維持でドル円急騰。

25:06 要人発言
米国大統領経済諮問委員会メンバー
「バイデン大統領はFRBの政策転換を支持」
「石油企業への超過利潤課税を進める予定」

【考察】利上げ観測後退でドル円下落。しかし、FRB決定事項ではないため影響一時的。直ぐに全戻し上昇。

東京マーケット:為替介入警戒のためか149円台手前で上値が重くなったことで、上値追いを諦めたロング勢利確の為かドル円急落。

欧米マーケット:ドル円下落の流れ継続だったが、最も注目された米国ISM製造業景気指数含めて全ての指標が前回かつ予想より強い数値でドル円急騰。その後、米国大統領経済諮問委員会メンバーのハト派発言で一時的にドル円下落。直ぐに全戻ししたものの、米国経済指標の強い結果とハト派発言の影響が交錯しレンジ推移。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. NZD(資源国リスクオン通貨):
  2. JPY(リスクオフ通貨):
  3. CHF(リスクオフ通貨):
  4. GBP(リスクオン通貨):英国金融政策委員会(MPC)の利上げペース縮小示唆で売り。英国首相報道官の公務員削減発言で売り。
  5. USD(基軸通貨):最も注目された米国ISM製造業景気指数含めて全ての指標が強い数値で買い。
  6. AUD(資源国リスクオン通貨):
  7. CAD(資源国リスクオン通貨):
  8. EUR(リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

11/1(火)は10/31(月)に対してツイスト(短期金上昇、長期金利低下、長短金利差拡大)でドル買い低調。

日足ドルインデックス:下長ヒゲピンバー。一旦は20MAまで上昇見込み。

日足米国債2年利回り:下長ヒゲ陽線。ボリンジャーバンド+1σ上抜けたことで直近高値4.609%目指し、ボリンジャーバンド+1σから戻されるなら4.278%目指す流れ。

日足米国債10年利回り:下長ヒゲピンバー。ボリンジャーバンド+1σ付近まで上昇見込み。その後、ボリンジャーバンド+1σ上抜けたら直近高値4.244%目指し、ボリンジャーバンド+1σから戻されるなら3.924%目指す流れ。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:9月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:10/31週、陽線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:10/31陽線。下降ダウ継続失敗。よって大きな上昇に転じる可能性あり。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)日足レジスタンス149.010上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス149.326

②ショート
(B)1H足サポート148.529下抜け→1H足20MA下、レジサポ→目標1H足サポート148.226

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
・仲値通過後の売り、為替介入警戒で149円台手前で上値が重くなったことで上値追いを諦めたロング勢利確のためかドル円下落→148.529下抜け→レジサポなく急落→(B)ショート見送り

(Trading View)

コメント

タイトルとURLをコピーしました