2022年11月3日(木)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)11/2欧米マーケットのドル円影響:最も注目された米国FOMC声明文のハト派発言でドル円急落から、パウエルFRB議長のタカ派発言でドル円急騰。
11/3は日本が祝日休場ではありますが、ドル円上昇しやすいと想定します。

(2)政府・日銀為替介入懸念(③-3):10/27~11/2の3営業日で約2.5円上昇。パウエルFRB議長のタカ派発言を受けてドル円急騰が生じれば、円安牽制発言や為替介入懸念が強まり、一時的にドル円下落が生じる可能性あります(但し、当面は実介入の可能性低い)。よって、要人発言や報道に注意したい。

(3)米国経済指標(⑥):最大の注目材料は米国ISM非製造業景気指数(直近3回のドル円動き。8/3, 9/6, 10/5)

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

7:47 要人発言
防衛省(Bloomberg)
「北朝鮮、ミサイル発射」

【考察】地政学リスクオフ円買い材料。しかし前日NYマーケットのドル円上昇影響強く上昇継続。

8:41 要人発言
海上保安庁(Bloomberg)
「北朝鮮、ミサイル発射2回目」

8:54 要人発言
海上保安庁
「北朝鮮、ミサイル発射3回目」

【考察】立て続けの地政学リスクオフ円買い材料の為かドル円下落。

東京マーケット(9:00~15:00)、文化の日で祝日休場

欧州マーケット(16:00~25:00)

20:30 経済指標
米国チャレンジャー人員削減10月度
米国雇用統計の2日前に発表。「前回より高い数値→ドル売り材料」、「前回より低い数値→ドル買い材料」
前年比:前回67.6%(改定30.0)、予想-、結果33.8%(✕)

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数(Bloomberg)
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回21.7万件(改定21.8)、予想22.0万件、結果21.7万件(◎)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回143.8万件(改定)、予想145.0万件、結果148.5万件(✕)

21:30 経済指標
米国非農業部門労働生産性指数速報値第3四半期
農業部門を除いたモノとサービスを生産する労働者の生産性を把握する指標。
前期比:前回-4.1%、予想0.6%、結果0.3%(△)

米国単位労働コスト速報値第3四半期
前期比:前回10.2%(改定8.9)、予想4.1%、結果3.5%(✕)

21:30 経済指標
米国貿易収支9月度:貿易収支はGDPの構成要素。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-674億ドル、予想-722億ドル、結果-733億ドル(✕)

NYマーケット(22:30~29:00)

22:45 経済指標
米国PMI確報値10月度:基準50。景気先行性高いため注目度高い。
サービス業:前回46.6、予想46.6、結果47.6(◎)
総合:前回47.3、予想47.3、結果48.2(◎)

23:00 経済指標
米国製造業新規受注9月度
前月比:前回0.0%、予想0.3%、結果0.3%(○)

23:00 経済指標
米国耐久財受注確報値10月度
前月比:前回0.4%(改定)、予想0.4%、結果0.4%(○)
コア前月比:前回-0.5%、予想-0.5%、結果-0.5%(○)

23:00 経済指標
米国ISM非製造業景気指数10月度(Bloomberg)
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回56.7、予想55.5、結果54.4(✕)

【考察】
発表前:15M足チャネル内の上限からネックライン抜けて下落中。
発表後:弱い数値で、 「米国債利回り低下→ドル売り→ドル円下落」。しかし、4H足かつ20MA、15M足200MA付近が重なる147.60まで急落したことで急反発して全戻しの上昇。

東京マーケット:北朝鮮から相次ぐミサイル発射の地政学リスクオフでドル円下落。
欧米マーケット:地政学リスクオフは一時的のため、全戻しの上昇。英国MPCのリセッション懸念、世界的なリセッション懸念による株先物・株価指数下落でリスクオフドル買い円買い交錯するなか、注目度の高かった米国ISM非製造業景気指数の弱い数値でドル売り優勢となりドル円下落。その後、リスクオフがやや後退し、巻き戻しの円売りがやや強くドル円上昇。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. USD(基軸通貨):パウエルFRB議長タカ発言の影響継続で買い。世界的な株先物・株価指数下落のリスクオフで買い。
  2. CAD(資源国リスクオン通貨):
  3. JPY(リスクオフ通貨):世界的な株先物・株価指数下落のリスクオフで買い。
  4. EUR(リスクオン通貨):ECBラガルド総裁のハト派発言で売り。
  5. NZD(資源国リスクオン通貨):世界的な株先物・株価指数下落のリスクオフで売り。
  6. AUD(資源国リスクオン通貨):世界的な株先物・株価指数下落のリスクオフで売り。
  7. CHF(リスクオフ通貨):
  8. GBP(リスクオン通貨):英国中銀(BOE)のリセッション懸念発言で売り。

米国債イールドカーブ

11/3(木)は11/2(水)に対してベア(短期金上昇、長期金利上昇、長短金利差拡大)でドル買い優勢。

日足ドルインデックス:大陽線。ボリンジャーバンド+1σ付近112.967まで上昇。上昇強いため113.298目指す流れ。しかし、下降チャネル上限付近であるため、大きな戻しに転じる可能性もあり。

日足米国債2年利回り:上ヒゲピンバー陽線。ボリンジャーバンド+2σ付近4.714%到達。上昇強いものの上昇チャネル上限付近であるため、戻しに転じる可能性もあり。

日足米国債10年利回り:上ヒゲ陽線。ボリンジャーバンド+1σ付近4.138%到達。ボリンジャーバンド+1σ上抜けたら直近高値4.244%目指し、ボリンジャーバンド+1σから戻されるなら4.010%目指す流れ。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:9月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:10/31週、陽線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:11/2下長ヒゲ陰線。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:上昇トレンド。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス148.229上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス148.735

②ショート
(B)1H足サポート147.630下抜け→レジサポ→目標4H足サポート147.060

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
・147.630下抜け→レジサポ→(B)ショート→S/L到達→(B)ショート失敗

ショート:147.369
S/L:147.520
獲得pips:-15.1
考察:1H足20MA付近に1H足ラインが存在していれば止められやすいのか。よって、この1H足ラインを(B)ショート目標にすべきでした。

トレード2
・148.229上抜け→レジサポ→→S/L到達→(A)ロング失敗

ロング:148.278
S/L:148.058
獲得pips:-22.1
考察:上昇チャネル形成したことで(A)ロングは高リスクでした。

11月通算:1勝2敗、勝率33.3%、平均RR2.01
11月獲得pips:+47.2

(Trading View)

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