2022年11月9日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)11/8欧米マーケットのドル円影響:FRB利上げ期待後退によるドル円下落に加え、与党民主党が劣勢との予測でドル円下落加速になったと考えます。捻じれ議会(上院:民主党多数派、下院:共和党多数派)や分割政府(上院・下院共に共和党多数派)になれば、バイデン政権の政策が進まないことになるためドル売り材料。

(2)米国中間選挙投開票:日本時間の午前中に大勢は決まる見込みですが、捻じれ議会や分割政府になる可能性が濃厚でありドル円下落優勢と想定します。しかし、現状ドル円下落中であることから大勢決定によりBuy the factでドル円ショートカバーにも警戒すべきか。

(3)FRB要人発言(②)

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:50 経済指標
日本国際収支9月度
経常収支:前回589億円(改定6942)、予想2495億円、結果9093億円(◎)
経常収支(季調済):前回-5305億円(改定1048)、予想3億円、結果6707億円(◎)
貿易収支:前回-24906億円、予想-16820億円、結果-17597億円(△)

東京マーケット(9:00~15:00)

15:38 要人発言
首相官邸(Bloomberg
「北朝鮮、ミサイル発射」

【考察】地政学リスクでドル円下落。

欧州マーケット(17:00~25:30)

17:00 要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)(Bloomberg
「国民の多くがデフレを予想」
「インフレは明らかに長期目標を上回っている」
「インフレ目標2%に戻すことが極めて重要」
「インフレを巡る不確実性が高まっている」

【考察】タカ派発言。ドル円上昇に転換。

21:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数:住宅販売数件数や住宅着工件数の先行指標
前週比:前回-0.5%、結果-0.1%(◎)

NYマーケット(23:30~30:00)

24:00 経済指標
米国卸売在庫確報値9月度
前月比:前回0.8%(改定)、予想0.8%、結果0.6%(△)
取引前月比:前回0.1%(改定)、予想0.3%、結果0.4%(◎)

24:30 経済指標
米国週間石油在庫統計
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り材料」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い材料」
原油在庫:前回-311.5万バレル、予想-7.0万バレル、結果392.5万バレル(◎)
ガソリン在庫:前回-125.7万バレル、予想-128.0万バレル、結果-90.0万バレル(◎)

25:00 要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「サプライチェーンの改善は遅い」
「労働力不足は続く見込み」
「インフレ抑制のためにリセッションをいとわない」
「インフレ悪化やインフレ期待上昇は放置できない」

【考察】タカ派発言、リセッション容認発言。リセッションを容認する発言が強かったためかドル円下落。

27:00 経済指標
米国10年債入札
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.930%、結果4.140%(×)

【考察】入札不調でドル円上昇。

米国中間選挙状況(日本経済新聞)(Bloomberg
・下院:共和党優勢
・上院:民主党48 vs 共和党48
・残り4議席:ネバダ、アラスカ、アリゾナ、ジョージア

【考察】予想外に与党民主党が強く接戦。捻じれ議会や分割政府の懸念後退

東京マーケット:資金繰りに行き詰まっている仮想通貨交換業最大手FTXトレーディング要因の仮想通貨急落が株先物・株価指数下落に波及し、リスクオフドル買い・円買い、米国中間選挙で予想外に与党民主党が強く接戦。よってドル円方向性が更に混沌。
欧州マーケット:米国中間選挙で与党民主党躍進を好感して巻き戻しのドル買いでドル円上昇。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. CHF(リスクオフ通貨):
  2. USD(基軸通貨):仮想通貨交換業最大手バイナンスが資金繰りに行き詰まっている同業FTXトレーディングへの買収提案を撤回→株先物・株価指数下落リスクオフで買い。米国中間選挙は予想外の接戦で買い・売り交錯。与党民主党躍進を好感して巻き戻しの買い優勢。
  3. JPY(リスクオフ通貨):株先物・株価指数下落リスクオフで買い。
  4. EUR(リスクオン通貨):ロシア・ショイグ国防相「ヘルソン市からの撤退を命令」との報道で地政学リスクオフ後退で買い。ウクライナ大統領顧問「ヘルソン市の露軍増員されている」発言で地政学リスクオフの売り。
  5. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  6. AUD(資源国リスクオン通貨):株先物・株価指数下落リスクオフで売り。
  7. NZD(資源国リスクオン通貨):株先物・株価指数下落リスクオフで売り。
  8. GBP(リスクオン通貨):2023年の英国失業率上昇見込み、リセッション懸念で売り。

米国債イールドカーブ

11/9(水)は11/8(火)に対してブル(短期金低下、長期金利低下、長短金利差縮小)でドル売り優勢と想定された一方でドルインデックスは上昇し、ドルと利回りの動きが不規則。

日足ドルインデックス:陽線。レンジ下限109.618到達したことで反発上昇。ボリンジャーバンド+1σから再び下落に転じるか、20MA向かって上昇するか。

日足米国債2年利回り:陰線。チャネル中段付近到達。

日足米国債10年利回り:陰線。チャネル下限かつ20M到達。これらを下抜けるか踏み留まるか。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:10月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:11/7週、陰線形成中。
  • 日足:11/8大陰線でレンジ下限実体ブレイク。
  • 4H足:下降チャネル。
  • 1H足:下降チャネル。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)15M足レジスタンス145.698上抜け→レジサポ→目標1H足レジスタンス146.211

②ショート
(B)1H・4H足チャネル上限付近まで上昇→反発下落、レジサポ→目標4H足サポート145.535
(C)1H足サポート145.379下抜け→レジサポ→目標4H足サポート145.132

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
・145.698上抜け→15M足レジサポ→(A)ロング→S/L到達→(A)ロング失敗 

ロング:145.733
S/L:145.504
獲得pips:-22.9

トレード2
・145.698上抜け→15M足レジサポ→(A)ロング→T/P到達→(A)ロング成立 

ロング:145.757
T/P:146.211
獲得pips:+45.4

トレード3
・145.379下抜け→15M足レジサポ→(C)ショート→S/L到達→(C)ショート失敗 

ショート:145.332
S/L:145.432
獲得pips:-10.0

11月通算:3勝7敗、勝率30.0%、平均RR2.02
11月獲得pips:+47.3

(Trading View)

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