2022年12月15日(木)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)12/14欧米マーケットの影響:FOMC発表はタカ派でドル円上昇。パウエル議長発言も総じてタカ派でドル円上昇スタート。しかし、十分な引き締めレベルの金利に近づきつつあることや次回0.25%利上げ否定なかったこと、更にGDPや失業率悪化のリセッション懸念が材料視されたためか全戻しの下落。しかし、会見後は再上昇。
12/15はFRBタカ派継続だったことと、パウエル議長会見後にドル円再上昇に転じたことで、上昇優位と推測。

(2)米国経済指標(⑥):注目度の高い指標多数(特に小売売上高)

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:50 経済指標
日本通関ベース貿易収支11月度
通関ベース貿易収支:前回-21623億円(改定-21662)、予想-16803億円、結果-20274億円(△)
通関ベース貿易収支(季調済):前回-22992億円(改定-22076)、予想-12282億円、結果-17323億円(△)

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

欧州マーケット(17:00~25:30)

21:00 経済指標
英国中銀政策金利12月度
前回3.00%、予想3.50%、結果3.50%(○)

21:11 要人発言
英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
「委員6人が0.50%利上げ支持、1人が0.75%利上げ、2人が据え置きを支持」
「経済はリセッション入り」

【考察】据え置き2名がサプライズでハト派内容でポンド売り。

22:15 経済指標
ECB政策金利12月度(Bloomberg
前回2.00%、予想2.50%、結果2.50%(○)

22:21 要人発言
ECB声明
「金利は安定したペースで大幅に上昇する必要」
「QTは3月に開始」

【考察】タカ派発言でドル売りユーロ買い。

22:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数(Bloomberg
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回23.0万件(改定23.1)、予想23.1万件、結果21.1万件(◎)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回167.1万件(改定167.0)、予想167.2万件、結果167.1万件(○)

22:30 経済指標
米国ニューヨーク連銀製造業景気指数12月度
米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標として注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」。
基準0、前回4.5、予想-1.0、結果-11.2(×)

22:30 経済指標
米国フィラデルフィア連銀景況指数12月度
米国ISM製造業購買担当者景気指数と相関性あるため注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
基準0、前回-19.4、予想-10.0、結果-13.8(△)

22:30 経済指標
米国小売売上高11月度(Bloomberg
個人消費が米国GDPの約2/3を占めており、その動向を表す小売売上高の注目は高い。米国個人消費や米国消費者信頼感とも相関性があることからも重要な指標。
前月比:前回1.3%(改定)、予想-0.1%、結果-0.6%(×)
コア前月比:前回1.3%(改定1.2)、予想0.1%、結果-0.2%(×)

23:00 要人発言
ラガルドECB総裁(Bloomberg
「成長見通しは下サイド」
「インフレ見通しは上サイド」
「賃金上昇がインフレを押し上げ」
「ユーロ安が消費者物価を押し上げ」
「堅調な労働市場が賃金を押し上げ」
「需要の高まりが価格を押し上げ」
「一定期間、0.50%ペースで利上げする予想」

【考察】タカ派発言でドル売りユーロ買い。

23:15 経済指標
米国鉱工業生産指数11月度
鉱工業部門の生産動向を数値化したもので景気実態を把握する速報性に優れることから注目度が高い。
前回-0.1%(改定)、予想0.2%、結果-0.2%(×)

米国設備稼働率11月度
生産能力に対する実際の生産量の比率。設備投資とインフレの先行指標であることから注目度高い。
前回79.9%(改定)、予想79.8%、結果79.7%(×)

NYマーケット(23:30~30:00)

24:00 経済指標
米国企業在庫10月度
前月比:前回0.4%(改定0.2)、予想0.4%、結果0.3%(△)

30:00 経済指標
米国対米証券投資10月度
米国人以外による米国債購入額を表す。米国への資金流出入が判り、金額が大きければ経常収支拡大。「予想より高ければドル買い材料」、「予想より低ければドル売り材料」
ネット長期フロー:前回1180億ドル、結果678億ドル(×)
ネットTICフロー合計:前回309億ドル、結果1799億ドル(◎)

東京マーケット:12/14FOMC・パウエル議長発言のタカ派影響引き継ぎドル円上昇。

欧米マーケット:米国ニューヨーク連銀製造業景気指数・小売売上高・鉱工業生産指数・設備稼働率の弱数値で下落、株先物・株価指数下落のリスクオフでドル円上昇。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. USD(基軸通貨):12/14FOMC・パウエル議長発言のタカ派影響引き継ぎ買い。米国ニューヨーク連銀製造業景気指数・小売売上高・鉱工業生産指数・設備稼働率の弱数値で売り。株先物・株価指数下落のリスクオフで買い。
  2. CHF(リスクオフ通貨):
  3. EUR(リスクオン通貨):
  4. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  5. JPY(リスクオフ通貨):
  6. NZD(資源国リスクオン通貨):株先物・株価指数下落のリスクオフで売り。
  7. GBP(リスクオン通貨):英国中銀のハト派、リセッション懸念で売り。
  8. AUD(資源国リスクオン通貨):株先物・株価指数下落のリスクオフで売り。

米国債イールドカーブ

12/15(木)は12/14(水)に対してツイスト(短期金同等、長期金利低下、逆イールド拡大)のドル売り材料。しかし、ドルインデックス上昇しており、金利との動きが不一致。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:11月大陰線で引け。12月陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。
  • 週足:12/12週、陰線形成中。下降トレンド推進波。
  • 日足:12/14下長ヒゲ陰線。下降チャネル中段付近の200MAで実体支持。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:三角持ち合い。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス135.644上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス136.042

②ショート
(B)1H足レジスタンス135.252下抜け→レジサポ→目標4H足サポート134.954


【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
135.644上抜け→レジサポ→(A)ロング→T/P到達

ロング:135.714
T/P:136.042
獲得pips:+32.8

12月通算:5勝5敗、勝率50.0%、平均RR1.93
12月獲得pips:+97.4

(Trading View)

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