2023年1月26日(木)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)1/25の欧米マーケット影響:注目材料ない中で、NYマーケットは「株先物・株価指数上昇リスクオン→巻き戻しドル買い・円売り」でドル円上昇。しかし、引けに掛けて「株先物・株価指数上昇リスクオン→米国債利回り低下→ドル売り」のドル円下落し方向感のない動き。
130円台を維持できなかったことで130円が一旦のレジスタンスとなりそう。

(2)米国経済指標(⑥):実質GDP速報値、新築住宅販売件数

(3)米国要人発言(②):2月FOMC前ブラックアウト期間。よって、いつもの様にニック・ティミオラスWSJ記者(Twitter)への注目度アップ。

(4)その他:米国主要企業決算

1/26は注目度が米国経済指標があるため大きな動きが生じる可能性あり。

モーニングサテライト、ドル円参考情報

ドル円予想レンジ:128.75~130.25
昨日は米国株・金利ともに余り大きく動かず、穏やかなリスクオンのセンチメント継続してドルの上値が重い状態が続いた。130円以上ではなかなか定着しない印象。
動くとすれば来週のFOMCが一大イベントであるものの、先週のFRB関係者の発言からすると、大きな波乱にはなりにくい。当面マーケットは材料難で軟調なドルは続きそう。

注目ポイント:景気回復期待の元高でドルは?
今、春節で旅行に行っている中国人が多いが、海外投資家の間では早期の新型コロナに対する集団免疫獲得に伴う景気回復を期待する声が多い。
中国経済再開(リオープニング)が、海外投資家の話題になっていて世界的な影響が盛んに議論されている。

中国株は全人代の後、ゼロコロナ政策修正が始まったことで底堅く推移し、中国金利も上昇気味。
よって、人民元も反発基調だが、全体的な米ドル反落の反映の側面もある。昨年秋まで値崩れしていたユーロドルが反発したことに対して、後追いするようにドル人民元が値を戻している。
ユーロと同じように人民元が動くのは、通貨バスケット制を取っている影響もある。

長期的には中国の4半期平均経常黒字は減少しており、例えば経済再開で中国からの海外旅行客が再び増えて、旅行収支の赤字拡大から国際収支が悪化することを懸念する声はある。
しかし、現段階でコロナ危機前の水準まで一気に旅行客が戻ることも考えにくいので、その分、中国の国際収支の悪化は当面限定的の見込み。
よって、穏やかな中国回復期待が市場では継続しやすく、対ユーロのみならず円を含めたアジア通貨、豪ドルなどの資源輸出国通貨に対してドルが全般的に安くなる動きを促進しやすい要因になっていくと考えられる。

モーニングサテライト

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:50 要人発言
金融政策決定会合における主な意見(1月17・18日分)(日本銀行
「イールドカーブ・コントロールの運用見直しは金融緩和をより持続可能とするための措置」
「現時点では、金融緩和の継続が適当」

【考察】ハト派内容。しかし、サプライズなしでドル円上昇せず。

東京マーケット(9:00~15:00)

13:04 要人発言
神田財務官
「為替投機を背景とした急速で一方的な動きは容認できない」

【考察】為替変動牽制発言。最近は急速な円安が見られていないことから材料視されなかった様子。

欧州マーケット(17:00~25:30)

21:20 米国主要企業決算
アメリカン航空
売上高:予想131.9億ドル、結果131.9億ドル(○)
EPS:予想1.07ドル、結果1.17ドル(◎)

22:05 米国主要企業決算
マスターカード
売上高:予想58.1億ドル、結果58.2億ドル(◎)
EPS:予想2.58ドル、結果2.62ドル(◎)

22:06 米国主要企業決算
サウスウェスト航空
売上高:予想61.6億ドル、結果61.7億ドル(◎)
EPS:予想-0.12ドル、結果-0.38ドル(×)

22:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数(Bloomberg
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回19.0万件(改定19.2)、予想20.4万件、結果18.6万件(◎)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回164.7万件(改定165.5)、予想165.6万件、結果167.5万件(×)

22:30 経済指標
米国シカゴ連銀景気指数11月度
インフレ圧力を測定するための月間指標で、平均値が0、標準偏差が1
前回-0.05(改定)、結果-0.49(×)

22:30 経済指標
米国卸売在庫速報値12月度
前月比:前回1.0%(改定0.9)、予想0.6%、結果0.1%(×)

22:30 経済指標
米国耐久財受注速報値12月度
前月比:前回-2.1%(改定-1.7)、予想2.4%、結果5.6%(◎)
コア前月比:前回0.1%(改定)、予想-0.1%、結果-0.1%(○)

22:30 経済指標
米国実質GDP速報値第4四半期(過去の発表日:8/25, 9/29, 10/27, 11/30, 12/22)(Bloomberg
速報値は改定値に比べて注目度高い。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
実質GDP:前回3.2%、予想2.7%、結果2.9%(○)
個人消費:前回2.3%、予想2.7%、結果2.1%(×)
GDPデフレータ:前回4.4%、予想3.2%、結果3.5%(○)
PCEコアデフレータ:前回4.7%、予想3.8%、結果3.9%(○)

【考察】総じて強い数値。初動は乱高下したものの、ソフトランディングの可能性が高くなったと判断されてためか、ドル円上昇。

NYマーケット(23:30~30:00)

24:00 経済指標
米国新築住宅販売件数12月度
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として中古住宅販売件数とともに重要。
件数:前回64.0万件(改定60.2)、予想62.0万件、結果61.6万件(△)
前月比:前回5.8%(改定0.7)、予想-3.9%、結果2.3%(◎)

25:00 経済指標
米国カンザスシティ連銀製造業総合指数1月度
前回-9(改定-4)、予想-8、結果-1(◎)

27:00 経済指標
米国7年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.921%、結果3.517%(◎)

【考察】入札好調→7年債利回り低下→ドル円下落

30:04 米国主要企業決算
インテル
売上高:予想189億ドル、結果140億ドル(×)
EPS:予想0.20ドル、結果0.10ドル(×)

30:07 米国主要企業決算
ビザ
売上高:予想76.9億ドル、結果79.4億ドル(◎)
EPS:予想2.00ドル、結果2.18ドル(◎)

東京マーケット:乱高下しながらもドル円下落傾向。

欧米マーケット:米国実質GDP速報値に加え、耐久財受注、新規失業保険申請件数が強い数値、リスクオン円売り加速でドル円上昇。しかし、130.5付近で上値重くなり上昇続かず、130.24付近で引け。よって、130.00は一旦のサポートになりそう。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):株先物・株価指数上昇のリスクオンで買い。
  2. NZD(資源国リスクオン通貨):リスクオンで買い。
  3. AUD(資源国リスクオン通貨):リスクオンで買い。
  4. GBP(リスクオン通貨):
  5. USD(基軸通貨):
  6. EUR(リスクオン通貨):
  7. CHF(リスクオフ通貨):
  8. JPY(リスクオフ通貨):株先物・株価指数上昇のリスクオンで売り。

米国債イールドカーブ

1/26(木)は1/25(水)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド拡大)でドル買い・ドル売り材料交錯。よってドルインデックスとドル円日足陽線は金利上昇の影響大。

2月FOMCでの利上げ幅0.25%市場コンセンサスは98.3%から98.1%へ低下(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:12月大陰線で引け。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。
  • 週足:1/23週、陽線から陰線推移中。下降トレンド調整波から推進波に変化。
  • 日足:1/25陰線。下降チャネル上限かつ20MA付近のため下落中。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:レンジ
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス129.975を1H足ダウで上抜け→目標4H足レジスタンス130.436

②ショート
(B)1H足サポート129.186を1H足ダウで下抜け→目標4H足サポート128.366


【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はダウやレジサポなくともエントリー。

トレード1
米国GDPの強い数値→129.975上抜け→レジサポなし→(A)ロングロング:130.032
S/L:129.831
獲得pips:-20.1

トレード2
129.975上抜け→1H足ダウなし→(A)ロングロング:130.198
T/P:130.437
獲得pips:+23.9

1月通算:14勝9敗、勝率60.9%、平均RR 1.97、獲得Pips +342.2

(Trading View)

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