2023年3月2日(木)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)3/1の欧米マーケット影響
米国債利回り低下のドル売りでドル円急落。しかし、FRB要人のタカ派発言、米国ISM製造業景気指数中の仕入価格が材料視されドル円上昇。
総じて、米国リセッション懸念のドル売りと、利上げ観測ドル買いが交錯し明確なドル円方向性を出せる材料なく乱高下。

(2)経済指標
・米国雇用、労働関連指標

(3)要人発言
・FRB当局者

3/2も、米国リセッション懸念のドル売りと、利上げ観測ドル買いが交錯し明確なドル円方向性を出せる材料なく乱高下しやすい環境継続。
注目度が高い米国労働関連で一時的に大きな動きが出てもトレンドが続く材料ではないため、全戻しで再び乱高下が生じる可能性あり。

ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

TOM(Turn of the Month)効果
株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。
月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中しやすい。株式購入で株高・円売り→ドル円上昇材料、株式売りで株安・円買い→ドル円下落材料になり得る。

10:35~要人発言
高田日銀審議委員(日本経済新聞
「金融緩和を続ける必要がある」

【考察】ハト派発言だが、サプライズなしで反応薄。

欧州マーケット(17:00~25:30)
NYマーケット(23:30~30:00)

22:30 経済指標
米国非農業部門労働生産性指数確報値第4四半期(Bloomberg
農業部門を除いたモノとサービスを生産する労働者の生産性を把握する指標。
前期比:前回3.0%(改定)、予想2.6%、結果1.7%(×)

米国単位労働コスト確報値第4四半期
前期比:前回1.1%(改定)、予想1.6%、結果3.2%(◎)

22:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数(Bloomberg
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回19.2万件(改定)、予想19.4万件、結果19.0万件(◎)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回165.4万件(改定166.0)、予想166.7万件、結果165.5万件(◎)

24:39~要人発言
米国コリンズ・ボストン連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg
「追加利上げの回数はデータ次第」
「インフレ抑制には追加利上げが必要」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

27:35~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg
「労働市場のスローダウンが必要」
「高インフレに対してより多くのことをする必要がある」
「インフレの減衰が見られた」
「次回FOMCは0.25%利上げが望ましい」

【考察】タカ派、ハト派発言。ハト派発言はサプライズだったためかドル円下落。

30:00~要人発言
米国ウォラーFRB理事(Bloomberg
「12月時点のFF金利見通し5.1-5.4%超が必要になる可能性」
「インフレ2%に引き下げるために必要なことする」
「最近のデータはインフレに関して想定ほど進捗していない」

【考察】タカ派発言。

東京マーケット:米国債利回り上昇につれてドル円上昇。

欧米マーケット:米国債利回り下落につれてドル円下落。米国雇用・労働関連指標の強い数値、FRB要人のタカ派発言でドル円上昇、ハト派発言で下落。しかし、トレンドを出す材料にはならず乱高下。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. USD(基軸通貨):米国雇用・労働関連指標の強い数値、FRB要人のタカ派発言で買い、ハト派発言で売り。
  2. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  3. CHF(リスクオフ通貨):
  4. JPY(リスクオフ通貨):
  5. AUD(資源国リスクオン通貨):
  6. NZD(資源国リスクオン通貨):
  7. GBP(リスクオン通貨):
  8. EUR(リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

3/2(木)は3/1(水)に対してベア(短期金利同等、長期金利上昇、逆イールド低下)でドル買い。ドルインデックス日足陽線でイールドカーブの関係と一致。
また、ドル円日足陽線であり、ドル買い影響が強いと言える。

*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg

3月FOMCの利上げ幅市場コンセンサスは、25bpsが73.8%、50bpsが26.2%。(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:2月陽線。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。三尊の右肩形成しつつあり。
  • 週足:2/27週、陰線形成中。戻り高値かつ20MAまで上昇しており、戻り売りも強まる可能性あり。
  • 日足:3/1下長ヒゲピンバー陽線。上昇トレンド継続だが上値も重く、3/2は揉み合いやすいと推測。
  • 4H足:上昇チャネルの上限や20MA付近。
  • 1H足:N字で下降チャネル上限付近。
  • 15M足:V字からN字形成に向かうかどうかの分岐点

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス136.412をダウで上抜け→目標4H足レジスタンス136.733

②ショート
(B)1H足サポート136.115をダウで下抜け→目標1H足サポート135.825


【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
136.412をダウで上抜け→(A)ロング

ロング:136.488
T/P:136.734
獲得pips:+24.6
3月通算:1勝0敗、勝率100.0%、平均RR2.05 、獲得+24.6Pips

(Trading View)

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