2023年3月14日(火)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)3/13の欧米マーケット影響
欧州オープンから米国2銀行経営破綻の波及懸念によるリスクオフ円買い、米国債利回り低下のドル売りでドル円急落。しかし、米国政府等の緊急対応でリスクオフ後退しドル円下落止まり、NYクローズに掛けて揉み合い。

(2)経済指標
・米国消費者物価指数

(3)要人発言
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事には要警戒。

3/14の注目材料は、米国銀行経営破綻の影響と米国消費者物価指数。
米国銀行経営破綻の波及はまだ収まったとは言えない為、関連報道や要人発言に要警戒(特にリスクオフによるドル円急落)。
米国消費者物価指数ではコア指数に注目。弱い数値が出れば、米国銀行経営破綻の影響で利上げ期待後退(Bloomberg)と相まってドル円暴落の可能性もありそう。反対に強い数値が出ても上値は限定的か。

ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

7:44 要人発言
韓国軍合同参謀本部(NHK
「北朝鮮、日本海に向け弾道ミサイル発射」

【考察】地政学リスク円買い材料だが、注目材料は米国銀行経営破綻の影響であり、ドル円反応なし。

東京マーケット(9:00~15:00)

9:44~要人発言
鈴木財務相
「SVBに関する情報収集中」
「日本の金融システムに重大な影響を及ぼす可能性は低い」

【考察】リスクオフ後退の巻き戻し円売り、ドル買いでドル円上昇

欧州マーケット(17:00~25:30)
NYマーケット(22:30~29:00)

17:36 報道
日銀(日本銀行)(Bloomberg
ETF701億円買い入れ

【考察】円売り材料。東京マーケット中のドル円上昇に寄与。

21:30 経済指標
米国消費者物価指数2月度(CPI)(過去の発表日; 8/109/1310/1311/1012/131/12, 2/14)(Bloomberg
FRBが金融政策を決定する上で、インフレ変動を把握する重要指標。CPIは米国生産者物価指数(PPI)の川下に相当する指標でPPIより注目度は高い。コア指数が特に重要。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」

前月比:前回0.5%(改定)、予想0.3%、結果0.4%(○)
前年比:前回6.4%(改定)、予想6.0%、結果6.0%(○)
コア前月比:前回0.4%(改定)、予想0.3%、結果0.5%(◎)
コア前年比:前回5.6%、予想5.5%、結果5.5%(○)

【考察】
発表前:相場環境の注目が米国銀行経営破綻の波及にも集まっておりドル円揉み合い。
発表後:注目度が高いコア指数を含め、総じて強い数値。初動は3回連続で投資家判断の迷いが現れてドル円は乱高下。しかし、強い数値には変わりなくドル円上昇。

25:52 要人発言
米欧州軍(Bloomberg
「ロシアの戦闘機、米軍ドローンと衝突」

【考察】米露軍事衝突への懸念の地政学リスクオフ円買い、ドル売りでドル円下落。実際に米軍衝突に発展する可能性は低いため、影響は一時的で巻き戻しのドル円上昇は生じる見込み。

東京マーケット:リスクオフ後退で巻き戻しの円売りドル買いでドル円上昇。しかし、クローズ直後に欧州でのリスクオフ継続を警戒してかドル円急落。

欧米マーケット:欧州オープン前からは警戒されたリスクオフは見られず緩やかにドル円上昇。米国消費者物価指数の強い数値でドル円上昇。米国銀行経営破綻の波及が完全に払拭された訳ではなく揉み合いながらの上昇。その後、米露軍事衝突懸念の地政学リスクオフでドル円下落。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  2. NZD(資源国リスクオン通貨):
  3. AUD(資源国リスクオン通貨):
  4. EUR(リスクオン通貨):
  5. USD(基軸通貨):米国金融後退で巻き戻しの買い。米国消費者物価指数の強い数値で買い。米露軍事衝突懸念の地政学リスクオフで売り。
  6. GBP(リスクオン通貨):
  7. CHF(リスクオフ通貨):
  8. JPY(リスクオフ通貨):株先物・株価指数上昇のリスクオンで巻き戻しの売り。米露軍事衝突懸念の地政学リスクオフで買い。

米国債イールドカーブ

3/14(火)は3/13(月)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド拡大)でドル買い・売り材料交錯。ドルインデックス日足コマ足でドル方向性なし。

*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg

3月FOMCの利上げ幅市場コンセンサスは、25bpsが24.0%、50bpsが76.0%。再び50bpsが優勢(CME FedWatch Tool)。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:3月陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。三尊の右肩形成しつつあり。
  • 週足:3/13週、陰線形成中。上昇トレンドからレンジに移行し、20MAからボリンジャーバンド-1σへ下落中。
  • 日足:3/13上下長ヒゲ陰線。スラストダウン。急落続いたことで20MA付近までレジサポ上昇に転換する可能性あり。
  • 4H足:下降トレンドの調整波形成中。
  • 1H足:下降チャネル。
  • 15M足:上昇チャネル。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート132.540付近まで下落→上昇転換→1H足レジスタンス133.034をダウ上昇→目標1H足レジスタンス133.840
(B) (A)後、1H足レジスタンス133.840をダウ上昇→目標4H足レジスタンス134.725

②ショート
(C)1H足サポート133.034をダウ下落→目標1H足サポート132.540


【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
米国消費者物価指数の強い数値→133.840をダウ上昇→(A)ロング
ロング:134.239
T/P:134.726
獲得pips:+48.7
3月通算:4勝1敗、勝率80.0%、平均RR1.88 、獲得Pips +142.8

(Trading View)

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