ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)5/5の欧米マーケット影響
米国雇用統計の強い数値と金融システム不安後退のリスクオンでドル円上昇。
(2)経済指標
・米国卸売在庫確報値
・米国ニューヨーク連銀インフレ期待調査
(3)要人発言
・FRB当局者
(4)その他
・米国主要企業決算
・欧米金融システム不安に関する要人発言や報道
5/8スタートは、5/5の米国雇用統計の強い数値と金融システム不安後退のリスクオンを引き継いでドル円上昇しやすいと推測。
一方で、金融システム不安が払拭された訳ではない為、新たに銀行破綻・買収報道が飛び出すようなことがあれば、巻き戻しのドル円急落が生じやすい。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 要人発言
政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(3月9・10日分)(日本銀行)
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
20:53 報道
アップル起債(Bloomberg)
【考察】供給イベントで、「米国債価格低下→米国債利回り上昇」のドル買い材料。
21:30 経済指標
米国卸売在庫確報値3月
前月比:前回0.1%(改定)、予想0.1%、結果0.0%(×)
24:00 経済指標
米国ニューヨーク連銀インフレ期待調査(Reuters)
1年後:前回4.7%、結果4.4%(×)
3年後:前回2.8%、結果2.9%(◎)
5年後: 前回2.5%、結果2.6%(◎)
【考察】1年後の結果が材料視でドル円下落継続。
24:05~要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Bloomberg)
「リセッションの可能性ある」
「債務上限を巡る対立は最悪のタイミング」
【考察】景気後退・債務上限問題懸念のドル売り材料でドル円下落。
<まとめ>
東京マーケットオープン前:
日足始値134.84。
先週米国雇用統計の強い数値を受けてオープン直前に日足高値135.30まで上昇。
東京マーケット:
始値135.20。
先週の米国金融システム不安を受けてか、日経平均株価ギャップダウンスタートから下落継続につれてリスクオフ円買いドル売りでドル円下落。引けに掛けてリスクオフ後退したものの米国債利回り低下でドル売り継続。
終値134.73。
欧州オープン直前には日足安値134.64を付けた。
欧州マーケット:
始値134.78。欧州勢は円売り参入、更に米国債利回りも上昇し、東京マーケットの下落をほぼ全戻して135.23まで上昇。
しかし日足高値135.30には届かず、高値更新を諦めた利確勢により再びドル円下落。
NYマーケット:
始値135.05。
欧州マーケットの下落を引き継ぎ、米国グールズビー・シカゴ連銀総裁の景気後退・債務上限問題懸念発言で更に下落。
しかし、日足安値134.64直前の134.66で下げ止まり、リスクオフ後退・米国債利回り上昇につれてドル円上昇。
終値135.13。
日足終値135.11。
総じて、先週末5/5(金)米国雇用統計の強い数値の影響小さく、注目度の高い5/10(水)米国消費者物価指数を控えて材料不足で134.65~135.20付近を乱高下。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- NZD(資源国リスクオン通貨):
- AUD(資源国リスクオン通貨):
- CHF(リスクオフ通貨):
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- USD(基軸通貨):景気後退・債務上限問題懸念で売り。
- GBP(リスクオン通貨):
- EUR(リスクオン通貨):
- JPY(リスクオフ通貨):
米国債イールドカーブ
5/8(月)は5/5(金)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド同等)でドル買い材料交錯。
ドルインデックス日足陽線は金利上昇の影響大。
*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg)
6月FOMCの利上げ幅見通しは、25bps引き下げ0.0%、据え置き88.0%。25bps引き上げ12.0%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
トレード
- 月足:5月陰線形成中。
- 週足:5/1週、陰線。
- 日足:5/5陽線。20MAや押し安値133.64付近で下げ止まり急反発
- 4H足:下降トレンドからレンジに移行中。20MA付近に急騰し膠着。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:下降チャネル。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート134.672又は20MA付近まで下落→反発上昇→1H足レジスタンス134.962をダウ上昇→目標1H足レジスタンス135.459
②ショート
(B)1H足200MA付近まで上昇→反発下落→1H足サポート134.672かつ20MAをダウ下落→目標1H足サポート134.281
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
1H足20MA付近へ下落→134.962をダウ上昇→(A)ロング
ロング:135.011
S/L:134.790
獲得pips:-22.1
考察:4H足ボリンジャーバンドがスクイーズしており上昇しにくい環境になっていた。
5月通算:4勝2敗、勝率66.7%、平均RR 1.79、獲得Pips +56.8
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