2022年6月13日(月)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析
テクニカル分析
1. ドル円チャート

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
6/13大きな注目材料なし。よって、6/10の流れを引き継ぎやすいと推測します。6/10の大きな材料は２点。
（１）最近のドル円急騰に伴い、財務省・日銀・金融庁の三者会合が開催され、強い円安牽制声明が出されました。結果、一時的に大きなドル円下落が発生。今週も同じような動きが出ると想定されます。しかし、牽制だけに留まっており、下落は一時的であることから良い押し目買いを狙いやすいと言えます。

（２）米国消費者物価指数が総じて強い数値であったことから、「米利上げ→ドル買い・円売り」の流れは継続しやすい。

よって、一時的な円買い由来のドル円下落に警戒しながらも、ドル円上昇しやすいと考えます。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

11:10 　要人発言
松野官房長官　　
「為替はファンダメンタルズに沿って安定的に推移するのが望ましい」
「急速な円安進行に憂慮」
「米国為替報告書は新たな見解示されたものではない」　　　
【考察】円安牽制発言　

13:51 　
新発10年国債利回り0.255％まで上昇、日銀許容の変動幅上限を超え(Bloomberg)
【考察】弱いながらも円買い材料

14:20 要人発言
黒田日銀総裁
「為替はファンダメンタルズに沿って安定推移が重要」
「急激な円安の進行は好ましくない」 (Bloomberg)
【考察】円安牽制発言　

14:22 要人発言
鈴木財務相　　
「円安にはプラス面・マイナス面の両面あるがマイナス面が出ている」
【考察】円安牽制発言　

欧州マーケット(16:00~25:00)

17:54 報道
日銀、ETFを701億円買い入れ　J－REITなし

NYマーケット(22:30~29:00)

25:00 欧州クローズ

29:00 NYクローズ

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

USD(基軸通貨)：前日1位。世界的な株先物・株価指数下落→リスクオフで買い、米利上げ期待で買い
JPY(リスクオフ通貨)：前日2位。世界的な株先物・株価指数下落→リスクオフで買い、相次ぐ円安牽制発言で買い、新発10年国債利回り0.255％まで上昇で買い
CAD(資源国リスクオン通貨)：前日4位。
EUR(リスクオン通貨)：前日7位。6/12のフランス国民議会選挙の第1回投票で、マクロン大統領率いる与党連合が過半数獲得に苦戦を強いられる見通しで売り、欧州スタグフレーション懸念で売り
CHF(リスクオフ通貨)：前日6位。
GBP(リスクオン通貨)：前日8位。英国GDP4月度が予想を大きく下回り売り
NZD(資源国リスクオン通貨)：前日3位。世界的な株先物・株価指数下落→リスクオフで売り
AUD(資源国リスクオン通貨)：前日5位。世界的な株先物・株価指数下落→リスクオフで売り

米国債イールドカーブ

6/13(月)は6/10(金)に対して、ベア・フラットニング（短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小）。

＊ベア・フラットニング：
直近の景気良好→景気過熱抑制のために政策金利上げの可能性浮上→長短金利上昇→長期金利高く将来も利上げ見込み→利上げが続く可能性あり→景気にブレーキ掛かりそう→リスクオン終焉に近い→ドル買い後退示唆

ドルインデックス：日足大陽線でボリンジャーバンドエクスパンションして。レンジ上限104.757到達。その上の、週足上限105.244目指して上昇継続しやすい。
米国債2年利回り：日足大陽線で週足実体上限3.106%上抜け。その上の3.480%まで上昇止まりにくいと想定。
米国債10年利回り：日足上ヒゲ大陽線。週足レンジ上限3.583%に向けて上昇しやすいと推測。
これらの日足より、6/14もドルは上昇優位ですが、6/10が急激な上昇だったため、押しを形成するための下落は発生しやすい。イールドカーブのベア・フラットニングはこの一時的な押しの下落を示唆か。押し目からは強い上昇継続すると考えます。