ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
(1)11/22欧米マーケットの影響:米国感謝祭の前や材料薄のためかレンジ推移。本日、日本祝日で市場参加者減少かつ材料薄が続くことからレンジ推移を想定。もしくは、投機筋が閑散としたタイミングを狙って不規則かつ大きな値動きを引き起こす可能性もありそう。
(2)米国経済指標(⑥):米国PMI速報値、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値・インフレ予測、FOMC議事要旨
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)、勤労感謝の日のため祝日休場
欧州マーケット(17:00~25:30)
21:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数:住宅販売数件数や住宅着工件数の先行指標
前週比:前回2.7%、結果2.2%(×)
22:30 経済指標
米国耐久財受注速報値10月度(Bloomberg)
前月比:前回0.4%(改定0.3)、予想0.5%、結果1.0%(◎)
コア前月比:前回-0.5%(改定-0.9)、予想0.1%、結果0.5%(◎)
22:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数(Bloomberg)
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回22.2万件(改定22.3)、予想22.4万件、結果24.0万件(×)
米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回150.7万件(改定150.3)、予想151.8万件、結果155.1万件(×)
【考察】強弱入り交じる結果。しかし、新規失業保険申請件数が3カ月ぶり高水準だったことが材料視されてドル円下落。
NYマーケット(23:30~30:00)
23:45 経済指標
米国PMI速報値11月度:基準50。景気先行性高いため注目度高い。更に速報値は確報値より注目度高い。
製造業:前回50.4、予想50.2、結果47.6(×)
サービス業:前回47.6、予想48.1、結果46.1(×)
総合:前回48.2、予想48.1、結果46.3(×)
【考察】サプライズの弱い数値でドル円急落。
24:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値11月度(Bloomberg)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる指標。
前回54.7、予想54.7、結果56.8(◎)
米国ミシガン大学インフレ予測11月度
1年先:前回5.1%、予想5.1%、結果4.9%(×)
5年先:前回3.0%、予想3.0%、結果3.0%(○)
24:00 経済指標
米国新築住宅販売件数10月度(Bloomberg)
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として中古住宅販売件数とともに重要。
件数:前回60.3万件(改定58.8)、予想57.7万件、結果63.2万件(◎)
前月比:前回-10.9%(改定-11.0)、予想-4.6%、結果-5.5%(△)
24:30 経済指標
米国週間石油在庫統計
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り材料」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い材料」
原油在庫:前回-540.0万バレル、予想-240.0万バレル、結果-369.0万バレル(△)
ガソリン在庫:前回220.7万バレル、予想94.1万バレル、結果305.8万バレル(◎)
28:00 要人発言
米国FOMC議事要旨10月度(Bloomberg)
「複数のメンバーは利上げペースを近く減速させることに同意」
「複数のメンバーは急速な大幅利上げで経済リスクが高まったことを指摘」
「利上げベース減速の前にもっとデータを見たい」
「利上げペース減速が不確実性を減らす」
「複数のメンバーはターミナルレートを以前より高水準になると予想」
【考察】12月FOMCでは50bpsに留まる見込みが高くなり、ハト派寄り内容でドル円下落。
東京マーケット:11/22NYマーケットの材料薄を引き継ぎ、日本祝日で市場参加者減少を受けてレンジ推移を想定。
欧米マーケット:米国PMI速報値の弱い数値、米国FOMC議事要旨のハト派内容でドル円下落。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- NZD(資源国リスクオン通貨):ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利引き上げで買い。RBNZ声明・RBNZ要人のタカ派発言で買い。
- GBP(リスクオン通貨):英国製造業・サービス業の強い数値で買い。
- AUD(資源国リスクオン通貨)
- JPY(リスクオフ通貨):
- CHF(リスクオフ通貨):
- EUR(リスクオン通貨):ECB要人のハト派発言、リセッション懸念で売り。
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- USD(基軸通貨):米国PMI速報値の弱い数値で売り。米国FOMC議事要旨のハト派内容で売り。
米国債イールドカーブ
11/23(水)は11/22(火)に対してブル(短期金低下、長期金利低下、長短金利差拡大)でドル売り優勢。特に長短金利差拡大が顕著。ドルインデックス下落の動きと一致。
日足ドルインデックス:陰線。下降トレンドに回帰。よって、200MA付近サポート105.092まで下落の可能性あり。
日足米国債2年利回り:陰線。三尊の形も見えつつあり。一旦、ボリンジャーバンド-1σ付近サポート4.410%まで下落の可能性あり。
日足米国債10年利回り:陰線。ボリンジャーバンド-2σ付近サポート3.624%まで下落の可能性あり。
テクニカル分析
ドル円トレード
- 月足:10月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
- 週足:11/21週、陽線形成中。サポート138.38かつ20MA到達したことでボリンジャーバンド+1σ付近まで戻し上昇の可能性あり。
- 日足:11/22陰線。レンジ。
- 4H足:上昇チャネル下限付近。
- 1H足:下降チャネル。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)4H足レジスタンス141.469上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス141.818
(B)1H足レジスタンス142.174上抜け→レジサポ→目標ラウンドナンバー143.000
②ショート
(C)1H足チャネルかつサポート141.117下抜け→4H足20MA下、レジサポ→目標1H足サポート140.591
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー
トレード1
・141.117下抜け→レジサポ→RR<2.0のため(B)ショート見送り
11月通算:8勝11敗、勝率42.1%、平均RR2.03
11月獲得pips:+197.0
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