2025年8月7日(木)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日本30年債入札
・米国非農業部門労働生産性指数、単位労働コスト速報値
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数
・米国Ny連銀インフレ期待調査
・米国30年債入札
・BOE金融政策委員会

２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・地政学リスクオフ（イスラエル・イラン、ウクライナ・ロシア）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

6:26～要人発言
トランプ大統領、半導体に約100％の関税を課すと表明（Bloomberg）

東京マーケット(9:00~15:30)

12:35 経済指標
日本30年債入札（財務省）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
発行予定額：7000億円程度
最高落札利回り：前回2.827%、結果3.099%（×）
応札倍率：前回3.58倍、結果3.43倍（×）
テール：前回31銭、結果15銭（◎）

【考察】入札不調

12:49～要人発言
米国トランプ大統領
「今夜、相互関税発動」

【日本市況】ＴＯＰＩＸ最高値、決算堅調で内需に買い－債券上昇（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

20:00　経済指標
BOE金融政策委員会
政策金利：前回4.25%、予想4.00%、結果4.00%（○）
英中銀が利下げ、意見分かれ再投票－ＱＴペース減速示唆（Bloomberg）

21:30 経済指標
米国非農業部門労働生産性指数速報値
農業部門を除いたモノとサービスを生産する労働者の生産性を把握する指標。
前期比：前回-1.5%（改定-1.8）、予想2.5%、結果2.4%（△）

米国単位労働コスト
前期比：前回6.6%（改定6.9）、予想1.3%、結果1.6%（○）

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。失業保険継続申請件数より注目度は高い。
前回21.8万件（改定21.9）、予想22.0万件、結果22.6万件（×）

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
前回194.6万件（改定193.6）、予想194.7万件、結果197.4万件（×）

23:06～要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはハト派。
アトランタ連銀総裁、年内利下げ１回想定－関税の影響は長引く可能性（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

24:00　経済指標
米国Ny連銀インフレ期待調査（NY FED SURVEY OF CONSUMER EXPECTATIONS）
1年後：前回3.0%、結果3.1%（◎）
3年後：前回3.0%、結果3.0%（○）
5年後: 前回2.6%、結果2.9%（◎）

26:00 経済指標
米国30年債入札（Upcoming Auctions）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもあります。

発行額（Offering Amount）：250億ドル
最高落札利回り（High Yield）：前回4.889%、結果4.813%（◎）
応札倍率（Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額）：前回2.38倍、結果2.27倍（×）
外国中銀など間接入札者の落札比率（Indirect Bidder）：前回59.8%、結果59.5%（×）
テール(Bid利回りと落札利回りの差)：前回-0.1bps、結果+2.1bps（×）。4.813-4.792=+0.021
WI：4.792%

【考察】入札不調

28:30　報道
ＦＲＢ理事候補にミラン氏、トランプ氏が指名－１月末までの任期（Bloomberg）

【米国市況】Ｓ＆Ｐ500、過熱感で小反落－ＦＲＢ理事人事でドル下落（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：

売り材料：
・ホワイトハウス、ミランCEA委員長をFRB理事に指名準備報道

＜円＞
買い材料：

売り材料：
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）