2025年8月6日(水)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日本毎月勤労統計
・日銀、国債買入オペ通知
・米国10年債入札

２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・地政学リスクオフ（イスラエル・イラン、ウクライナ・ロシア）
・スワップ4倍デー

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

8:30 経済指標
日本毎月勤労統計（厚生労働省）
現金給与総額（名目賃金）：前回1.0%(改定)、予想3.1%、結果2.5%（△）
実質賃金：前回-2.9%、予想-0.7%、結果-1.3%（△）

東京マーケット(9:00~15:30)

10:10 経済指標
日銀、国債買入オペ通知（日本銀行）（日銀、オペレーション）
（オファー日：8/6, 8/14, 8/, 7/28）
1年以下：前回1000億円、予想1000億円、結果1000億円（○）
1～3年債：前回3250億円、予想3250億円、結果3250億円（○）
3～5年債：前回3250億円、予想3250億円、結果3250億円（○）
10～25年債：前回1350億円、予想1350億円、結果1350億円（○）

11:20～要人発言
自民・河野氏、円高には金融引き締め必要－日銀に利上げ要請を（Bloomberg）

【日本市況】株が続伸、米自動車関税の引き下げ進展期待－債券は下落（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:49～要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはタカ派。
ミネアポリス連銀総裁、景気減速で短期的に利下げが適切になる可能性（Bloomberg）

【考察】ハト派発言

22:56～要人発言
トランプ氏、インドに25％の追加関税－米ロ協議で事態打開せず（Bloomberg）

23:25～要人発言
米政権、ロシアへの追加制裁検討－インドへの追加関税以外にも選択肢（Bloomberg）

24:10～要人発言
インド、対米措置検討

26:00 経済指標
米国10年債入札（Upcoming Auctions）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもあります。

発行額（Offering Amount）：420億ドル
最高落札利回り（High Yield）：前回4.362%、結果4.255%（◎）
応札倍率（Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額）：前回2.61倍、結果2.35倍（×）
外国中銀など間接入札者の落札比率（Indirect Bidder）：前回65.4%、結果64.2%（×）
テール(Bid利回りと落札利回りの差)：前回-0.3bps、結果+1.1bps（×）。4.255-4.244=0.011
WI：4.244%

【考察】入札不調

27:09～要人発言
米国コリンズ・ボストン連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスは中立。
「不確実性懸念」

27:16～要人発言
米国クックFRB理事
：政策スタンスは中立。
クックＦＲＢ理事、雇用統計に懸念示す－米経済の「転換点」を示唆（Bloomberg）

【考察】ハト派発言

27:59　報道
米国トランプ大統領、プーチン露大統領と次週会談予定報道

29:10～要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスは中立。
ＦＲＢ「近いうちに利下げ必要」、労働市場は減速＝ＳＦ連銀総裁（Reuters）

【考察】ハト派発言

29:18～要人発言
アップルが米生産拡大へ1000億ドル追加投資、トランプ氏発表へ（Bloomberg）

29:36　報道
米国、日本に15%追加関税賦課軽減なし
BREAKING NEWS: Japan not to be exempt from extra reciprocal tariff: White House（KYODO NEWS）
米相互関税、午後1時1分に発動へ　日米で軽減措置の食い違いなお（日本経済新聞）

【米国市況】株反発、ハイテクに買い－利下げ観測で短期債利回り低下（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：

売り材料：
・米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、米国クックFRB理事、米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁のハト派発言

＜円＞
買い材料：
・自民党河野議員「円高誘導のため利上げ必要」

売り材料：
・日本毎月勤労統計（弱）
・日銀、国債買入オペ通知：据え置き
・米国トランプ大統領、プーチン露大統領と次週会談予定報道
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）