2022年9月7日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
9/6は東京マーケットからドル円急騰し、欧米マーケットに入って米国ISM非製造業景気指数の強い数値が上昇を後押しして一時は143円台を付けました。「各国中央銀行の金融引き締め」と「日銀の大規模な金融緩和」の構図を見せつけられたような動きでした。この関係は当面続くことから、早晩145円台といった話も現実的に感じます。

本日は、米国金融当局者発言や米国ベージュブックが注目されます。内容はタカ派と見込まれ、「米国債利回り上昇→ドル買い・円売り→ドル円上昇」の可能性が高いと推測します。

下記③-1の強い円安牽制発言があったところで、実行力のない口先介入であり下落あれば押し目買いを考えます。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

10:13 要人発言(Bloomberg)
日銀、国債買い入れオペ増額通達

【考察】 急激なドル円急騰に対して、円安牽制発言が警戒されている中での金融緩和。
「買いオペ→市場から国債買い→市場への円流通量増加→円売り材料」でドル上昇。

10:59 要人発言(Bloomberg)
鈴木財務相
「最近の為替の動きはやや不安定」
「為替の急速な変動は望ましくない」
「為替レートはファンダメンタルズを反映すべき」

【考察】 円安牽制発言。しかし、口先だけでは押し目を狙った買い場を提供するだけにすぎなくなっている様子。

11:13 要人発言(Bloomberg)
松野官房長官
「水際対策緩和は円安を生かせると想定している」
「為替の急速な変動は望ましくない」
「為替、高い緊張感をもって注視」
「急速な為替変動が継続するなら必要な対応とる」

【考察】円安牽制だけでなく円安容認発言もあったためか、強いドル円上昇。

13:24 要人発言(Reuters)
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「実質金利がゼロ%上回るよう金融政策引き締め必要」

【考察】 タカ派発言

14:00 経済指標
日本景気動向指数速報値7月度
景気先行指数:前回100.9(改定100.3)、予想100.3、結果99.6(✕)
景気一致指数:前回98.6(改定99.2)、予想100.0、結果100.6(◎)

15:40 要人発言(Bloomberg)
鈴木財務相
「高い緊張感を持って為替市場動向に注視」
「為替の急速な変動は望ましくない」
「為替はファンダメンタルズに沿って安定的に推移することが重要」

【考察】 円安牽制発言が続いたためか円売り一服でドル円レンジ推移へ。

欧州マーケット(16:00~25:00)

20:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数:住宅販売数件数や住宅着工件数の先行指標
前週比:前回-3.7%、結果-0.3%(◎)

【考察】強い数値→ドル買い円売り→ドル円上昇

20:39 報道(Bloomberg)
米国ウォールストリート・ジャーナル
「9月FOMC会合でパウエルFRB議長は0.75%利上げ支持の見通し」

【考察】毎度のリーク情報。米国債利回り上昇→ドル買い・円売り→ドル円上昇

21:00 (Bloomberg)
世界的なリセッション懸念・急速なドル高懸念→原油先物WIT急落→ドル売り→ドル円下落

21:30 経済指標(Bloomberg)
米国貿易収支7月度:貿易収支はGDPの構成要素。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-796億ドル(改定-809)、予想-701億ドル、結果-707億ドル(△)

NYマーケット(22:30~29:00)

23:01 要人発言(Bloomberg)
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「動労市場は依然として良好」
「インフレ期待の指標を注視」
「2023年利下げは想定せず」
「リセッションは予想せず」
「将来のMBS売却を協議することを支持」
「2023年早々、4%超の政策金利支持」

【考察】タカ派発言であるものの、サプライズではないためか、ドル円145円手前の揉み合いをブレイクするドル買い材料にはならず。

25:14 要人発言(Reuters)
米国コリンズ・ボストン連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「インフレは高すぎる」
「9月FOMC政策金利の予測は時期尚早」
「インフレ2%回帰がFRBの最優先事項」

【考察】タカ派発言ですが、米国メスター・クリーブランド連銀総裁発言と同様の動き。

25:40 要人発言(Bloomberg)
米国ブレイナードFRB副議長(2022年FOMC投票権あり)
「リスクはある時点で二面的な側面を強める」
「インフレ抑制のため必要な対応続ける」
「政策金利はさらに上昇する必要がある」「インフレ抑制効果を確認するには数カ月のデータが必要」
「インフレ抑制への決意は固く目標は明確」
「強いドルがインフレ鎮静化に影響する可能性」
「住宅市場の冷え込んでいる」

【考察】タカ派発言。WTI急落の一服と重なり、「米国債利回り上昇→ドル買い・円売り→ドル円上昇」

27:00 要人発言(Bloomberg)
米国ベージュブック(米地区連銀経済報告)
FOMC開催の2週間前に公表。米国金利決定の材料とされるため注目度大。
「住宅ローンの需要は低調」
「将来の経済成長の見通しは弱くさらに弱まる予想」
「物価水準は引き続き非常に高い水準」
「ほとんどの地区で少なくとも年末まで価格圧力が続くと予想」

【考察】予想よりハト派内容ですがドル円反応薄。

27:35 要人発言
米国バー・FRB副議長(2022年FOMC投票権あり)
「インフレは高すぎるため、インフレ抑制に注力している」

【考察】タカ派発言。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. EUR(リスクオン通貨):ロシア・大統領「(ノルドストリームについてタービンがあれば明日にも供給再開」発言→天然ガス価格急落→欧州景気減速懸念後退→買い
  2. CHF(リスクオフ通貨):
  3. NZD(資源国リスクオン通貨):
  4. AUD(資源国リスクオン通貨):
  5. CAD(資源国リスクオン通貨):カナダ中銀利上げで買い。
  6. GBP(リスクオン通貨):
  7. USD(基軸通貨):
  8. JPY(リスクオフ通貨):

米国債イールドカーブ

9/7(水)は9/6(火)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差拡大)。2年と10年利回りの逆イールド継続。

・ドルインデックス:日足大陰線。上昇トレンド継続。
・米国債2年利回り:日足陰線。上昇トレンド継続。
・米国債10年利回り:日足大陰線。上昇トレンド継続。

(Trading View)

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク。
  • 週足:ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク。
  • 日足:9/6大陽線。ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク。
  • 4H足:ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク。
  • 1H足:ボリンジャーバンド+1σ付近。上昇トレンド。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)15M足レンジ上抜けで上位足上昇トレンド合流
15M足レジスタンス142.925上抜け→レジサポ→目標日足レジスタンス143.275

(B)日足レジスタンス143.275上抜け→レジサポ→目標ラウンドナンバー144.000


②ショート
4H足以上が強い上昇トレンド中の為、1H足や4H足レンジ形成までショート見送り。

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
・143.275上抜け→レジサポ→(A)ロング→T/P 144.000到達→(A)ロング成立

ロング:143.197
目標利益:(144.000-143.197)×100=80.3 pips
S/L :143.197-0.30=142.897
目標RR:80.3/30=2.68
実T/P:144.000
実RR:2.68
獲得pips:+80.3

9月通算:3勝0敗1分
9月獲得pips:+148.4

(Trading View)

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