ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
(1)11/10欧米マーケットのドル円影響:注目度の高かった米国消費者物価指数がプライズの予想より弱い数値に加え、FRB要人のハト派発言によって米利上げ期待織り込み剥落し、約6円のドル円大暴落。
本日スタートはこの影響を引き継いで下落継続の可能性大ですが、約5円暴落したことで一旦の戻し上昇が大きくなり得る。
(2)米国中間選挙投開票:大勢は決まりつつ、サプライズなければ材料になりにくい。
(3)米国経済指標(⑥):最大の注目は、米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値とインフレ予測。特にインフレ予測が弱ければ、更に大きなドル円下落に繋がりそう。
(4)FRB要人発言(②)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:23 要人発言
神田財務官
「為替相場を注視し、必要に応じて行動する」
【考察】円安牽制発言でドル円下落。
8:50 経済指標
日本国内企業物価10月度
前月比:前回0.7%(改定1.0)、予想0.6%、結果0.6%(○)
前年比:前回9.7%(改定10.2)、予想8.9%、結果9.1%(○)
東京マーケット(9:00~15:00)
9:28 要人発言
鈴木財務相
「為替相場を注視し、必要に応じて行動する」
【考察】円安牽制発言。
欧州マーケット(17:00~25:30)
18:51 要人発言
米国イエレン財務長官
「FRBは利上げを継続することを明確化」
【考察】タカ派発言でもドル円下落の勢い止められず。
21:32 要人発言
米国イエレン財務長官(Bloomberg)
「住宅、賃貸費用はインフレ継続」
「10月CPIは良好だが、単月インフレデータへの過剰反応は適切でない」
【考察】インフレ改善への過度の期待への注意でタカ派発言でドル円上昇。
NYマーケット(23:30~30:00)
ベテランズデー(退役軍人の日)のため米債券市場は祝日休場、株式市場は通常通り
24:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値11月度(Bloomberg)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる指標。
前回59.9、予想59.5、結果54.7(×)
米国ミシガン大学インフレ予測11月度
1年先:前回5.0%、予想5.1%、結果5.1%(○)
5年先:前回2.9%、予想2.90%、結果3.00%(◎)
【考察】数値の強弱交錯。そのためか、それまでの流れを引き継いでドル円下落継続。
26:31 要人発言
米国コリンズ・ボストン連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「過度の引き締めリスクが高まっている」
【考察】ハト派発言でドル円下落。
28:30 経済指標
IMM通貨先物
円ショート(ポジション推移)
東京マーケット:11/10に約6円急落した反動のショートカバースタートでしたが、米国消費者物価指数の弱い数値で利上げ期待後退の影響は続いてショートカバー上昇は全戻しの下落。
欧米マーケット:米国消費者物価指数の弱い数値で利上げ期待後退の影響は続いてドル円下落。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- CHF(リスクオフ通貨):スイス・ジョーダン中銀総裁のタカ派発言で買い。
- JPY(リスクオフ通貨):連日の米国利上げ期待後退→日米金利差縮小期待で買い。
- NZD(資源国リスクオン通貨):仮想通貨交換業FTXトレーディングが米国連邦破産法11条の適用を申請し仮想通貨下落が株先物・株価指数下落に波及して売り。米国利上げ期待後退や中国ゼロコロナ政策一部緩和で株先物・株価指数上昇のリスクオンで買い。
- EUR(リスクオン通貨):ロシア軍がウクライナ南部へルソン州からの軍撤退→地政学リスク後退で買い。ECB要人のリセッション懸念発言で売り。
- AUD(資源国リスクオン通貨):仮想通貨交換業FTXトレーディングが米国連邦破産法11条の適用を申請し仮想通貨下落が株先物・株価指数下落に波及して売り。米国利上げ期待後退や中国ゼロコロナ政策一部緩和で株先物・株価指数上昇のリスクオンで買い。
- GBP(リスクオン通貨):BOE要人のハト派・リセッション懸念懸念で発言売り。
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- USD(基軸通貨):11/10米国消費者物価指数の弱い数値の影響継続、米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が弱い数値→米国利上げ期待後退で売り。
米国債イールドカーブ
ベテランズデー(退役軍人の日)のため米債券市場は祝日休場
日足ドルインデックス:大陰線。サポート106.486到達も下抜け。次のサポート105.092に向かって引き続き下落優勢。
テクニカル分析
ドル円トレード
- 月足:10月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
- 週足:11/7週、陰線形成中。20MA到達したことで戻しの上昇発生の可能性あり。
- 日足:11/10大陰線でレンジブレイク。
- 4H足:下降トレンド。
- 1H足:下降トレンド。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス142.406上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス143.157
②ショート
(B)1H足サポート140.912下抜け→レジサポ→目標日足サポート140.205
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー
トレード1
・140.912下抜け→15M足レジサポ→(B)ショート→T/P到達→(B)ショート成立
ショート:140.670
T/P:140.205
獲得pips:+46.5
11月通算:4勝8敗、勝率33.3%、平均RR2.02
11月獲得pips:+70.7
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