ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)8/17の欧米マーケット影響
欧州オープン後、再び146.21へ下落したが、1H足押し安値や20MA付近と重なっており、押し目買い入ったが、中国のサプライズ為替介入指示強化により強いドル売りで日足安値145.62まで急落。
NYマーケットに入っても株先物・株価指数下落リスクオフ続いたが、米国経済指標の相次ぐ強い数値により「米国債利回り上昇→ドル買い」で146.30まで急騰。その後、引け間際に強いリスクオフ円買い発生し、日足安値145.62手前の145.64へ急落。総じて、材料交錯の乱高下。
日足終値145.86。
【米国市況】債券売り継続、テク主導で株続落-ドル一時145円62銭(Bloomberg)
(2)経済指標
・日本消費者物価指数
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FRB要人
(4)その他
・実質五十日仲値(8/20休場につき)
・中国景気後退リスク
中国恒大集団、NYで連邦破産法15条の適用申請(Bloomberg)
現状、下記①~⑤材料が交錯しており、ドル円の方向性が判りにくいものの、基本は①ドル買いと④円売りのドル円上昇優勢と推測。その中で、②、③、⑤の突発的なドル円下落に要警戒か。
また、本日の日足始値直前に、中国恒大集団の破産申請報道が出ており、リスクオフの影響に注目したい。
①米国経済指標が総じて強い数値やFOMC議事要旨のタカ派内容を受けてのドル買い
②中国の為替介入強化指示のドル売り
③株先物・株価指数下落リスクオフ円買い
④日米金利差拡大(FRB利下げ当面なし、日銀金融緩和継続)の円売り
⑤政府日銀の為替介入警戒感
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:30 経済指標
日本消費者物価指数(政府統計の総合窓口)
前年比:前回3.3%、予想3.3%、結果3.3%(○)
コア前年比:前回3.3%、予想3.1%、結果3.1%(○)
コアコア前年比:前回4.2%、予想4.3%、結果4.3%(○)
7月の全国消費者物価3.1%上昇に伸び縮小、電気代が下落(Bloomberg)
サービス物価が30年ぶり高水準、賃上げ反映進めば日銀正常化も視野へ(Bloomberg)
東京マーケット(9:00~15:00)
9:55 実質五十日仲値(8/20休場につき)
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
28:30 経済指標
IMM通貨先物8/15時点(ポジション推移)
円ショート縮小
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値145.86から一瞬上昇で日足高値145.87を付けた後、前日NY引け間際のリスクオフを引き継いで円買い・ドル売りで東京安値145.32まで下落。
「日米インフレ懸念や中国景気悪化懸念→日本株下落→リスクオフ円買い」
「リスクオフ米国債買い→米国債利回り低下→ドル売り」
「中国人民元高→強いドル売り」
総じて、ドル売り・円買いでドル円下落。
きょうの国内市況(8月18日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン後もリスクオフ続き日足安値145.15を付けたが、節目145.00付近は押し目買いも強く145.64まで上昇。
しかし、NYマーケットオープン直前から再びリスクオフが高まり、日足安値144.93まで下落。引けに掛けて持ち直して、日足終値145.41。
【欧州市況】株は3週間続落、中国景気や金利動向懸念-英国債上昇(Bloomberg)
【米国市況】大型ハイテク株が3週続落-円は続伸し145円台前半(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
8/18(金)は8/17(木)に対し(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月公表:据え置き90.5%、25bps引き上げ9.5%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:8月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:8/14週、陽線形成中。
- 日足:8/17陽線。上昇トレンドだが戻り高値146.43到達で戻り売り発生。
- 4H足:レンジ。20MA付近へ急落。
- 1H足:レンジ。高値切り下げのダブルトップ形成。
- 15M足:レンジ。レンジ下限から押し目買い発生中。
【シナリオ】
①ロング
(A)日足サポート145.562付近まで下落→ダウ転換上昇→目標15M足レジスタンス145.960
(B)1H足サポート145.144付近まで下落→ダウ転換上昇→目標日足レジスタンス145.562
②ショート
(C)日足サポート145.562をダウ下落→目標1H足サポート145.144
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
(C)ショート:145.514
S/L:145.696
獲得pips:-18.2
8月通算:5勝3敗、勝率62.5%、平均RR 2.20、獲得Pips +78.3
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