ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)8/21の欧米マーケット影響
欧州オープン後、「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」が一気に強まりドル円上昇、NYマーケットオープン前からは「米国債利回り上昇→ドル買い」と「米国株上昇→リスクオン円売り」で日足高値146.40まで上昇。引けに掛けてやや揉み合い、日足終値146.22。総じて、円売り主導のドル円上昇
【米国市況】ハイテク買い、AI熱でエヌビディア急伸-ドル146円台(Bloomberg)
(2)経済指標
・米国中古住宅販売件数
・米国リッチモンド連銀製造業指数
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FRB要人
(4)その他
・中国景気後退リスク
中国の隠れた金融リスク、影の銀行巡る急展開で露呈-安定試す試練に(Bloomberg)
来週のドル・円は調整含みか、注目のFRB議長講演控え見方分かれる(Bloomberg)
現状は下記①~⑤材料が交錯しておりドル円の方向性が判りにくいが、基本は①ドル買いと④円売りによるドル円上昇優勢と推測。その中で、②、③、⑤の突発的なドル円下落に要警戒。
①米国経済指標が総じて強い数値やFOMC議事要旨のタカ派内容を受けてのドル買い
②中国の為替介入強化指示のドル売り
③中国景気後退懸念由来の株先物・株価指数下落リスクオフ円買い
④日米金利差拡大(FRB利下げ当面なし、日銀金融緩和継続)の円売り
⑤政府日銀の為替介入警戒感
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
12:12 報道
岸田首相と植田日銀総裁会談
長期金利が9年半ぶり高水準、米長期金利上昇-植田・岸田会談も重し(Bloomberg)
【考察】介入警戒感からドル円下落
12:52~要人発言
植田日銀総裁
【考察】会談で為替変動の議論なし→介入警戒感後退→巻き戻しのドル円上昇。
14:00 経済指標
基調的なインフレ率を捕捉するための指標
日銀コア物価指標が過去最高、将来予測の有効指数は3.3%上昇-7月(Bloomberg)
【考察】日銀政策修正期待でドル円下落だが一時的
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:10~要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
米リッチモンド連銀総裁、インフレ目標変更ならFRBは信頼失う恐れ(Bloomberg)
【考察】タカ派発言でドル円上昇。
23:00 経済指標
米国中古住宅販売件数
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として米国新築住宅販売件数とともに重要。
件数:前回416万件(改定)、予想414万件、結果407万件(×)
前月比:前回-3.3%(改定)、予想-0.3%、結果-2.2%(△)
【考察】サプライズの弱い数値でドル円下落。
23:00 経済指標
米国リッチモンド連銀製造業指数
基準0、前回-9、予想-10、結果-7(◎)
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値146.22。
日経平均株価ギャップアップスタートのリスクオン円売りで日足高値146.40まで上昇したが、高値更新する材料不足でダブルトップ形成後は下落に転じ、植田日銀総裁と岸田首相会談報道を受けて介入警戒感から145.84まで下落。しかし、為替変動議論なし発言で介入警戒感後退の巻き戻し上昇。
きょうの国内市況(8月22日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープンすると、植田日銀総裁と岸田首相会談の影響のためか「米国債利回り低下→ドル売り」が強まり、日足安値145.50まで下落。だが、日銀政策変更が決まった訳ではなく思惑だけであり、直ぐに全戻し。
更に米国バーキン・リッチモンド連銀総裁で146.14まで上昇したが、NYマーケットに入ると、「米国中古住宅販売件数の弱い数値→米国債利回り低下→ドル売り」、かつ「株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」で145.71まで下落したが押し目買いも強く、引けに掛けて揉み合い。
日足終値145.88。
【欧州市況】株は上昇、テクノロジー株高い-ドイツ・英国債上昇(Bloomberg)
【米国市況】S&P500は反落、エヌビディア決算を警戒ー145円台後半(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
8/22(火)は8/21(月)に対しベア(短期金利上昇、長期金利同等)、逆イールド拡大。ドル買い・売り材料交錯(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月公表:据え置き84.5%、25bps引き上げ15.5%、50bps引き上げ0.0%。利上げ織り込み増加。
テクニカル分析
トレード
- 月足:8月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:8/21週、陽線形成中。
- 日足:8/21陽線。ボリンジャーバンド+1σ付近から反発上昇。
- 4H足:レンジ
- 1H足:レンジ。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート145.833付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス146.102
②ショート
(B)日足レジスタンス146.350付近まで上昇→1H足サポート146.102をダウ下落→目標1H足サポート145.833
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
(B)ショート:146.036
T/P:145.833
獲得pips:+20.3
トレード2
(A)ロング:145.836
T/P:146.103
獲得pips:+26.7
8月通算:9勝4敗、勝率69.2%、平均RR 2.15、獲得Pips +170.0
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