2023年9月26日(火)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)9/25の欧米マーケット影響
政府日銀介入警戒感が薄れたことで、日米金利差が材料となり日足高値148.96まで急上昇したが、149円台直前で高値警戒感から引けに掛けて揉み合い。
日足終値148.89。

株式:
「中国不動産企業の経営悪化→中国景気悪化懸念の日米欧波及→リスクオフ円買い」
「FRBタカ派姿勢維持→米株安懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」
「先週からの株先物・株価指数急落の一時部巻き戻し上昇→円売り」

債券:
「9/22日銀会合で金融緩和維持の影響継続→日本国債利回り低下→円売り」
「FRBタカ派長期化観測、財政赤字拡大対応の国債供給増見通し→米国10年利回り急騰→強いドル買い」

(2)経済指標
・日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標
・米国住宅価格指数
・米国S&Pケースシラー住宅価格
・米国コンファレンスボード消費者信頼感指数
・米国新築住宅販売件数
・米国リッチモンド連銀製造業指数
・米国2年債入札

(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・中国人民銀行の元安牽制(元買いドル売り材料)
・FRB要人

(4)その他
・中国の不動産株急落、今年8兆円超の時価総額消失-恒大は22%安(Bloomberg

9/20FOMCタカ派姿勢と9/22日銀会合ハト派姿勢による日米金利差を背景としたドル円上昇優勢。
一方で、政府日銀は口先介入の円安牽制を続けており、今週も強い牽制が出れば一時的に下落しても押し目の機会となりやすい。
ドル円急落の懸念は、米国高金利や中国不動産経営悪化を嫌気したリスクオフ円買い。「株先物・株価指数下落→米国債利回り低下ドル売り、リスクオフ円買い」になれば、政府日銀の円安牽制より大きなドル円下落が生じやすい。
よって、押し目買い狙いが適切か。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

10:05~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
カシュカリ総裁、年内もう1回の追加利上げ必要に-米経済が強ければ(Bloomberg

【考察】タカ派発言→ドル円上昇。149円台直前で動き小。

11:15~要人発言
為替の過度な変動に「あらゆる選択肢排除せず適切対応」-鈴木財務相(Bloomberg

【考察】強い円安牽制発言→ドル円下落

東京マーケット(9:00~15:00)

14:00 経済指標
日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標
日銀重視のコア物価指標、過去最高水準の上昇率が続く-8月(Bloomberg

【考察】強い数値→日銀政策修正観測→円買い。だがドル買いも強くドル円反応薄。

16:53~要人発言
「高い緊張感持って市場動向見ている」と鈴木財務相-1ドル149円台(Bloomberg

【考察】149円台に乗って高値警戒感が高まった時に、強い円安牽制発言→ドル円下落

22:00 経済指標
米国住宅価格指数
前月比:前回0.3%(改定0.4)、予想0.4%、結果0.8%(◎)

22:00 経済指標
米国S&Pケースシラー住宅価格
前年比:前回-1.17%(改定-)、予想-0.15%、結果0.10%(◎)

【考察】強い数値→「インフレ懸念→米国債利回り上昇→ドル買い」、「米金利高止まり懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」、ドル買い強くドル円上昇。

23:00 経済指標
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数
米国ミシガン大学消費者信頼感指数と同様、経済活動全体に重要な役割を果たす個人消費に関する重要指標。
前回106.1(改定108.7)、予想105.7、結果103.0(×)

23:00 経済指標
米国新築住宅販売件数
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として中古住宅販売件数とともに重要。
件数:前回71.4万件(改定73.9)、予想70.5万件、結果67.5万件(×)
前月比:前回4.4%(改定8.0)、予想-2.0%、結果-8.7%(×)

23:00 経済指標
米国リッチモンド連銀製造業指数
基準0、前回-7、予想-7、結果5(◎)

【考察】総じて弱い数値→ドル円下落

23:06~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
ミネアポリス連銀総裁、ソフトランディングの確率は60%(Bloomberg

【考察】タカ派発言→直前の弱い経済指標に連れてドル円下落したが下げ止まり。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

26:00 経済指標
米国2年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回5.024%、結果5.085%(×)

【考察】入札不調→利回り上昇→初動はドル円下落だったが上昇に転換。

26:31~要人発言
米国ボウマンFRB理事
ボウマンFRB理事、重い家賃負担がインフレ抑制の必要性示す(Bloomberg

【考察】タカ派発言→ドル円反応薄。

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値148.89。
マーケット序盤で東京安値148.70、東京高値148.96を付けてからは、149円台目前にして政府日銀要人の強い円安牽制発言や介入警戒感から揉み合い。

株式:「株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」
債券:
「米国高金利維持→日銀金融緩和政策修正観測→日本国債利回り上昇→円買い」
「米国債利回り揉み合い→ドル買い弱」

きょうの国内市況(9月26日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州アーリー勢参入で「米国債利回り上昇→ドル買い」から日足高値149.19を付けたが、一気に149円台に乗って高値警戒感が高まったタイミングでの鈴木財務相からの強い円安牽制発言で148.76へ下落。
米国経済指標は強い数値でドル円上昇、弱い数値で下落し、素直な動き。
しかし、「株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」と「米国債利回り上昇→ドル買い」が交錯しながらもドル買い強く上昇。「原油先物価格上昇→インフレ懸念→ドル買い・円売り」もドル円上昇に寄与。
日足終値149.07。

株式:
「欧州と中国景気後退懸念、欧米政策金利高止まり嫌気→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」

債券:
「欧米国高金利維持→米国債利回り上昇→ドル買い」

【欧州市況】株は続落、7月以来の安値に-イタリア債が下落(Bloomberg
【米国市況】株は下落、消費者信頼感の悪化など嫌気-ドル149円台(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

9/26(火)は9/25(月)に対しツイスト(短期金利低下、長期金利上昇)、逆イールド大幅縮小。ドル売り・買い材料交錯(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
11月公表:据え置き83.6%、25bps引き上げ16.4%、50bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:9月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
  • 週足:9/25週、陽線形成中。上昇トレンドだが直近実体高値148.744到達。
  • 日足:9/25陽線。上昇チャネル上限付近。9/26は揉み合いか下落優勢と推測。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:上昇トレンドからレンジ推移。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足サポート148.565付近まで下落→ダウ転換上昇→目標4H足レジスタンス148.845
(B) (A)後、1H足レジスタンス148.928をダウ上昇→目標4H足レジスタンス149.321

②ショート
(C)1H足サポート148.565かつ1H足20MAをダウ下落→目標4H足サポート148.337

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
(B)ロング:148.946
S/L:148.808
獲得pips:-13.8

9月通算:7勝9敗1分、勝率43.8%、平均RR 2.11、獲得Pips +32.9

(Trading View)

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