ドル(USD)
ドル買い材料
- 金融政策
- 米国FOMC議事要旨公表(3/15~3/16開催分)
- 「多数のFOMCメンバーは年内1回以上の0.50%利上げを正当化」「バランスシート縮小は月額上限950億ドル」「ロシアのウクライナ侵攻で、多くの当局者が3月の0.25%の利上げを支持」
- 米国FOMC議事要旨公表(3/15~3/16開催分)
- 政治、経済
- 米経済回復による原油需要拡大→原油価格上昇→インフレ高進→ドル建て決済のために他国のドル需要増
- 3/24 米国カンザスシティ連銀製造業活動指数3月度:前回かつ予想より強い数値
- 3/29 米国コンファレンスボード消費者信頼感指数3月度:堅調な雇用市場が下支えで前回かつ予想より強い数値
- 3/31 米国PCEデフレータ2月度:前年比6.4%上昇は予想通りであるも強い伸び。
- 4/1 米国製造業PMI改定値3月度:前回かつ予想より強い数値
- 4/1 米国雇用統計:失業率と平均時給は前回かつ予想より強い数値
- 4/8 米国棚卸在庫確報値3月度:前回かつ予想より強い数値
- 4/13 米国生産者物価指数3月度:コアも含め前回かつ予想より強い数値
- 4/14 米国小売売上高3月度:コアも含め前回かつ予想より強い数値
- 4/14 米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値4月度:前回かつ予想より強い数値
- 4/15 米国ニューヨーク連銀製造業景気指数4月度:前回かつ予想より強い数値
- 4/15 米国鉱工業生産指数4月度:前回かつ予想より強い数値
- 4/15 米国設備稼働率4月度:前回かつ予想より強い数値
- 要人発言
- 米国メスター・クリーブランド連銀総裁
- 3/23「バランスシート縮小開始を支持」「今年0.50%の利上げが必要」
- 4/14「米国労働市場はタイトでインフレは強い上昇」
- 米国エバンズ・シカゴ連銀総裁
- 3/23「適正金利の私見はFRBの中央値と一致」
- 4/1「今年7回の0.25%の利上げ必要」「複数回の0.5%利上げで政策金利を中立水準に引き上げることについて大きなリスクはない」
- 米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁
- 3/25「50bpsの利上げが必要なら実施すべき」「インフレデータは予想よりはるかに高い」
- 4/14「5月FOMCで50ベーシスポイントが妥当な選択肢」「政策金利は中立水準へと戻す必要がある」
- 米国ウォラーFRB理事
- 4/13「5月FOMCで0.50%利上げ、6月と7月は更に大きな利上げの可能性」
- 米国ブラード・セントルイス連銀総裁
- 3/22「50bps利上げは確実に実施」
- 4/7「5月FOMCでバランスシート縮小開始する」「政策金利は年内3.5%到達するべき」
- 4/13「緩やかな利上げが物価抑えるというのは幻想」
- 米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
- 3/18「インフレ抑制のためにFRBはより積極的に行動する必要がある」
- 米国バーキン・リッチモンド連銀総裁
- 3/21「インフレを抑えるために0.50%刻みの利上げ可能」
- 3/30「5月に0.5%利上げにオープン」
- 4/6「金利を正常化させる時」「50bp利上げは確実にあり得る」
- 4/13「必要であれば金利に関してさらに行動する可能性がある」「目標を上回る物価への対応で必要なことを行う」
- 米国ボスティック・アトランタ連銀総裁
- 3/21「今年6回の利上げを予想、来年は2回の利上げ見込み」
- 米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁
- 3/23「少なくとも2.5%利上げが必要」「0.50%利上げはデータ次第」
- 3/25「50bpsの利上げが必要なら実施すべき」「インフレデータは予想よりはるかに高い」
- 4/4「5月FOMCで0.5ポイント利上げの論拠強まる」
- 4/5「早ければ5月FOMCでバランスシートの縮小を開始できる」
- 米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
- 3/29「今年7回利上げ想定」「5月会合で0.50%利上げ排除しない」
- 4/6「バランスシート縮小はまもなく開始される」「インフレは極度に過熱」
- 4/15「緩和策を整然と解除する必要がある」「過度な政策の引き締めは望まない」「バランスシートの縮小を近く開始する」
- 米国ジョージ・カンザスシティ連銀総裁
- 4/5「0.5%利上げを考える必要がある」「インフレ抑制のために中立水準より政策金利を上げる可能性」
- 米国ブレイナードFRB副議長
- 4/5「利上げで金融引き締める」「早ければ5月FOMCでバランスシートの縮小開始」「インフレは高すぎで更に上昇の懸念あり」
- 4/12 「注目のコアCPIは減速」「インフレ抑制が最も重要」「バランスシート縮小は6月から実施される可能性」
- 米国メスター・クリーブランド連銀総裁
- 地政学リスク
- ウクライナへロシア侵攻による制裁→ロシア産原油のドル建て決済不可→エネルギー・穀物価格急騰→インフレ加速
- 米国がロシア産エネルギー輸入禁止→原油先物価格上昇→インフレ加速
- ウクライナ情勢悪化で有事のドル買い
ドル売り材料
- 金融政策
- 政治、経済
- 米中貿易戦争:米商務省、「輸出注意リスト」に中国企業・団体追加
- 3/24 米国耐久財受注(速報値) 2月度:前回かつ予想より弱い数値
- 3/25 米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値3月度:前回かつ予想より弱い数値
- 3/27 バイデン米政権、富裕層の未実現キャピタルゲイン最低20%課税提案へ(Bloomberg)
- 3/29 米2年債と10年債の利回り逆転、2019年以降で初-景気後退シグナルか(Bloomberg)
- 4/1 米国雇用統計3月度:非農業部門雇用者数は前回かつ予想より弱い数値
- 4/1 米国ISM製造業景気指数3月度:前回かつ予想より弱い数値。2020年以来の低水準
- 4/5 米国サービス・総合PMI3月度:前回かつ予想より弱い数値。
- 4/12 米国消費者物価指数3月度:コア前月比が前回かつ予想より弱い数値。
- 要人発言
- 米国パウエルFRB議長会見
- 3/18「0.50%利上げはデータ次第」「バランスシート縮小は5月公表」⇒市場予想通りや具体性がない⇒ハト派的
- 3/28 バイデン米大統領、5.8兆ドル規模の予算教書提示-記録的な増税含む(Bloomberg)
- 米国エバンス・シカゴ連銀総裁
- 4/7「2022年後半か2023年初頭に中立金利達成見込み」
- 米国ボスティック・アトランタ連銀総裁
- 4/7「中立金利到達させることは適切」
- 米国パウエルFRB議長会見
- 地政学リスク
- 台湾情勢を巡る米中関係悪化
- ウクライナ情勢緊迫化
- ロシア制裁でドル決済が使えなくなったら、ロシアはドル売り中国人民元買いの可能性
- 安全資産米国債買い→米国債利回り低下
米利上げ期待とウクライナ情勢悪化リスクオフでドルは買い材料が優勢と推測します。
円(JPY)
円買い材料
- 金融政策
- 日銀、量的緩和じわり修正 国債保有残高13年ぶり減少(1/5, 日経新聞):弱いながらも実質的なテーパリング
- 政治、経済
- 3/29 日本雇用統計2月度:完全失業率と有効求人倍率は前回かつ予想より強い数値。
- 4/8 日本国際収支2月度:経常収支は前回かつ予想より強い数値。
- 要人発言
- 松野官房長官
- 3/29「最近の円安進行を含め、日本経済の動向を注視」「為替はファンダメンタルズを反映し安定的な推移が望ましい」⇒円安牽制発言
- 神田財務官
- 3/29「為替の安定は重要で急激な変動は望ましくない」
- 鈴木財務相
- 3/29「悪い円安にならないよう注視」
- 4/5「為替の安定は重要」「為替の急激な変化は一番に注意が必要」
- 4/12「為替の安定は重要、急激な変動は望ましくない」「為替の過度な変動や無秩序な動きは悪影響を与える」
- 4/13「為替の急激な変動は大変問題がある」「為替の安定は重要、急速な変動は望ましくない」
- 4/15「為替の安定は重要、急速な変動は望ましくない」「価格が十分に転嫁できず、賃金が伸びない環境は悪い円安」
- 岡本財務副大臣
- 4/5「為替の急激な変動は好ましくない」
- 黒田日銀総裁
- 4/5「為替相場の変動はやや急」
- 岸田首相
- 3/31「為替の安定は重要、急速な変動は望ましくない」
- 4/12「為替の安定は重要で急速な変動は望ましくない」「日米金利差は様々な要因で決まる」
- 内田日銀理事
- 4/11「為替相場が短期間に過度に変動すると不確実性が高まる」
- 松野官房長官
- 地政学リスク
- 台湾情勢を巡る米中関係悪化
- 北朝鮮の軍事行動:ミサイル発射は2022年に13回
- 4/14 ロシア国防省、「太平洋艦隊の潜水艦から日本海にある敵の艦船と想定した船を標的に、巡航ミサイル『カリブル』発射」
- ウクライナ情勢悪化
- 日本は世界最大の対外純資産保有国(財務省統計):円売り→外貨買い→海外資産買い。リスクオフで、海外資産売り→外貨売り→円買い
円売り材料
- 金融政策
- 3/18 日銀金融政策決定会合:政策金利-0.1%維持、金融緩和継続、必要なら追加緩和。
- 3/24【日銀議事要旨】(1月17-18日分):「物価2%上昇定着まで緩和を行うことが最も確実」
- 3/28 日銀、10年国債で指し値オペ通告。0.25%で買入金額は無制限。
- 3/30 日銀、国債買い入れについて「必要に応じオファー日程追加・増額」
- 3/31 日銀、4-6月期の国債買い入れ増額を発表
- 政治、経済
- 日本以外でテーパリングや利上げ実施する国が増加→円を売って海外通貨買って利回りが良い海外国債などに投資した方が良い。
- エネルギー・穀物価格高騰→輸入物価上昇→資源輸入への支払い増→日本の経常収支悪化(貿易赤字拡大)
- 要人発言
- 黒田日銀総裁
- 3/18「金融政策を修正する必要性ない」「円安は日本の経済・物価にプラス」⇒円安加速(日本経済新聞)
- 3/25「円安で円の信頼が失われたということはない」
- 3/30「日銀の金融市場調節が直接的に為替に影響与えているとは思わない」
- 4/5「円安が日本経済にプラスの認識変わらない」「出口議論は時期尚早」
- 4/11「必要なら躊躇なく追加緩和」「政策金利、現在の長短金利の水準またはそれを下回る水準で推移することを想定」
- 4/13「緩和を粘り強く継続」
- 片岡日銀審議委員
- 3/24「より金融緩和姿勢を強める必要がある」
- 野口日銀審議委員
- 4/7「デフレ脱却に円安はプラス」
- 内田日銀理事
- 4/11「経済活動をしっかり支えるため、現在の緩和策を続けていく」
- 高口日銀大阪支店長
- 4/11「円安は、全体としてみれば関西経済にプラス」
- 日銀名古屋支店長
- 4/11「輸出企業が多く、円安のプラス面が他地域より出やすい」
- 松野官房長官
- 4/13「為替レートは市場において決定される」
- 岸田首相
- 4/15「日銀の政策は為替誘導のために行われているものではない」
- 黒田日銀総裁
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化:日本企業のロシア離れ加速
- IMM通貨先物
- 4/12時点、ショート大幅拡大(シカゴ投機筋IMMポジション推移):円ショートポジションが10万を超えており、調整の買戻しが生じる可能性あり。
日米金融政策差で円売り優勢。突発的なウクライナ情勢悪化や要人の円安牽制発言で円買いも生じやすいと考えます。
ユーロ(EUR)
ユーロ買い材料
- 金融政策
- 4/14 ECB、7-9月の0.25ポイント利上げで合意しつつある-関係者(Bloomberg)
- 政治、経済
- 4/1 欧消費者物価指数(HICP)3月度速報値:過去最高更新
- 4/4 独貿易収支2月度:前回かつ予想より強い数値
- 4/5 独非製造業PMI確報値3月度:前回かつ予想より強い数値
- 4/5 欧非製造業PMI確報値3月度:前回かつ予想より強い数値
- 要人発言
- 独ナーゲル連銀総裁
- 3/21 「低インフレの環境が再び訪れる可能性は低い」
- 4/1「インフレ率は再び大きく予想を上回った」
- 4/6「近く利上げ必要となる可能性」
- シュナーベルECB専務理事
- 3/17「短期的なインフレ圧力は優勢」「エネルギー価格インフレの新たな時代に突入」
- オランダ・クノット中銀総裁
- 3/22「年内利上げかなり現実的」
- 4/2「9月以降はいつでも利上げあり得る」
- スロベニア・バスレ中銀総裁
- 3/29「今年の利上げは可能」
- 4/4「マイナス金利は今年終盤か来年初めまでに終了」
- ホルツマン・オーストリア中銀総裁
- 3/30「年内2回の利上げを主張」
- 4/15「秋に0.50%利上げすることを要求」
- ECBレーン理事
- 3/29「年内利上げの可能性あり」
- 3/31「データに依存し続けることが重要」「インフレは約2%の目標で安定する可能性がある」
- カジミール・スロバキア中銀総裁
- 3/30 「ウクライナの紛争が劇的に高まらない限り最初の利上げは年末」
- マクルーフ・アイルランド中銀総裁
- 3/30「ECBは物価安定のため、必要な行動をとる」
- ECBデギンドス副総裁
- 3/31「数カ月はインフレ加速の公算大」
- シムカス・リトアニア中銀総裁
- 4/15「利上げを検討しない理由はない」
- ミュラー・エストニア中銀総裁
- 4/15「7月にAPPが終了しても何も驚かない」
- 独ナーゲル連銀総裁
- IMM通貨先物
- 4/12時点、ロング拡大(シカゴ投機筋IMMポジション推移)
ユーロ売り材料
- 金融政策
- 4/14 ECB理事会:量的緩和の終了時期を維持→想定ほど金融政策の正常化を急いでいないとの見方
- 政治、経済
- 英国とEUの北アイルランド議定書議論難航
- ドイツエネルギー当局:ノルドストリーム2(独露間をつないだ天然ガスパイプライン)稼働前の認証プロセス停止→天然ガス価格高騰→ユーロ圏景況悪化懸念
- 3/25 独Ifo景況感指数3月度:前回かつ予想より弱い数値。コロナ禍初期以来の低さ。
- 4/1 独製造業PMI3月度:前回かつ予想より弱い数値
- 4/1 欧製造業PMI3月度:前回かつ予想より弱い数値
- 4/6 独製造業新規受注2月度:前回かつ予想より弱い数値
- 4/6 欧生産者物価指数2月度:前回かつ予想より弱い数値
- 4/12 欧ZEW景況感指数3月度:前回かつ予想より弱い数値
- 4/12 独ZEW景況感指数3月度:前回かつ予想より弱い数値。
- 要人発言
- ECB声明
- 4/14 国債など資産の新規買い入れ終了時期について7-9月期との方針を維持、一定期間後に利上げに着手することを示唆
- ラガルドECB総裁
- 4/14 「一定期間とは1週間とも数カ月とも意味する」、「量的引き締め(QT)の議論は時期尚早」
- ロシア・プーチン大統領
- 3/31「非友好国」に指定した国や地域に対し、ロシア産天然ガスの取引代金を通貨ルーブルで支払うよう命じる大統領令に署名
- ビスコ・イタリア中銀総裁
- 3/23「ECB、緩和スタンス維持可能」
- ECB声明
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化
- ウクライナとロシア停戦交渉進展なし
- エネルギー・穀物価格急騰→物価上昇→欧州経済悪化→スタグフレーション懸念
- ウクライナ情勢悪化
ウクライナ情勢悪化の継続でユーロ売り優勢。
ポンド(GBP)
ポンド買い材料
- 金融政策
- 3/17 英中銀(BOE)金融政策決定会合:0.25%追加利上げ(0.75%)見込み。
- 政治、経済
- 3/23 英国消費者物価指数2月度:前年比+6.2%は30年ぶり上昇率。
- 3/23 英国生産者物価指数2月度:前回かつより強い数値。
- 3/31 英国経常収支第4四半期:前回かつより強い数値。
- 3/31 英国実質GDP確報値第4四半期:前回かつより強い数値。
- 4/5 英国非製造業PMI3月度確報値:前回かつより強い数値。
- 4/12 英国雇用統計3月度:前回かつより強い数値。
- 4/13 英国生産者物価指数2月度:前回かつより強い数値。
- 4/13 英国小売売上高3月度:前回かつより強い数値。
- 4/13 英国消費者物価指数3月度:前年比+7.0%は30年ぶり上昇率。
- 要人発言
ポンド売り材料
- 金融政策
- 3/17 英中銀(BOE)金融政策決定会合:今後の利上げについて「可能性が高い」から「適切となる可能性」に文言が変更。予想よりハト派で追加利上げ後退(Reuters)。
- 政治、経済
- 北アイルランド議定書の効力停止懸念
- 3/24 2022年の英国成長率予測3.8%に引き下げ。戦争やコスト高影響
- 3/24 英国製造業PMI3月度:5カ月ぶりの低水準
- 3/25 英国小売売上高2月度:前回かつ予想より弱い数値。
- 4月に家計向けのエネルギー料金を50%引き上げ。消費マインド悪化で景気下振れリスク
- 4/1 英国製造業PMI3月度確報値:前回かつ予想より弱い数値。
- 4/12 英国の生活水準が急速に低下、2月は8年ぶりの大幅な悪化(Bloomberg)
- 要人発言
- 英中銀カンリフ副総裁
- 4/4「持続的な利上げ不要」
- 英中銀カンリフ副総裁
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化
- ロシア産原油輸入削減→インフレ加速→スタグフレーション懸念
- ウクライナ情勢悪化
- IMM通貨先物
- 4/12時点、ショート拡大(シカゴ投機筋IMMポジション推移)
追加利上げ後退かつウクライナ情勢悪化のリスクオフでポンド売り優勢と推測します。
豪ドル(AUD)
豪ドル買い材料
- 金融政策
- 4/5 豪準備銀行(RBA)理事会
予想通り政策金利を0.10%据え置き。声明文で利上げに関して「忍耐強く」との文言が削除⇒早期利上げ示唆
- 4/5 豪準備銀行(RBA)理事会
- 政治、経済
- 要人発言
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化
- 小麦やトウモロコシ等の農作物と液化天然ガス等の資源を、ウクライナやロシア産から豪州産への代替需要高まり。
- ウクライナ情勢悪化
- IMM通貨先物
- 4/12時点、ショート縮小(シカゴ投機筋IMMポジション推移)
豪ドル売り材料
- 金融政策
- 政治、経済
- 4/7 豪貿易収支2月度:前回かつ予想より弱い数値
- 4/14 豪雇用統計3月度:予想下回る伸び、失業率は横ばいで回復が失速
- 要人発言
- ロウ豪準備銀行(RBA)総裁
- 4/5「インフレは勢いを増しており、さらなる加速が予想される」
- ロウ豪準備銀行(RBA)総裁
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化:米国株下落の影響でリスクオフ
利上げ期待とウクライナ情勢悪化によるエネルギーや穀物の需要急増で豪ドルは買い材料が優勢と推測します。
ニュージーランドドル(NZD)
ニュージーランドドル買い材料
- 金融政策
- 4/13 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)政策金利
予想 1.25%に対しサプライズの1.50%利上げ。
- 4/13 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)政策金利
- 政治、経済
- 要人発言
- 4/13 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)声明
「消費者物価は2022年上半期に約7%のピークに達すると予想されている」「より高インフレリスクが高まっている」
- 4/13 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)声明
- 地政学リスク
- IMM通貨先物
- 4/12時点、ショート縮小(シカゴ投機筋IMMポジション推移)
ニュージーランドドル売り材料
- 金融政策
- 政治、経済
追加利上げ期待とウクライナ情勢悪化による食料需要急増でニュージーランドドルは買い材料が優勢と推測します。
カナダドル(CAD)
カナダドル買い材料
- 金融政策
- 4/13 カナダ中銀(BOC)金融政策会合:予想通り政策金利1.00%に引き上げ。追加利上げ示唆
- 政治、経済
- 要人発言
- カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
4/13「再投資を終了し、4月25日から量的金融引き締め(QT)を開始する」「バランスシートの規模は時間とともに縮小する」
- マックレムBOC総裁
- 4/13「インフレに対処するため必要な限り強力に行動する用意がある」
- コジッキBOC副総裁
- 3/25「物価圧力高まれば力強く対応」
- カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
- 地政学リスク
- IMM通貨先物
- 4/12時点、ロング拡大(シカゴ投機筋IMMポジション推移)
カナダドル売り材料
- 金融政策
- 政治、経済
- インフレへの対応として各国の大規模な石油備蓄放出⇒原油先物価格急落
- 4/5 国際商品貿易2月度:前回かつ予想より弱い数値。
- 4/8 カナダ雇用統計3月度:雇用者数は前回かつ予想より強い数値。
- 4/14 カナダ卸売売上高2月度:前回かつ予想より強い数値。
- 新型コロナ
- 中国コロナ再拡大でロックダウン⇒原油の世界需要低迷の懸念強まる
追加利上げ期待とウクライナ情勢悪化による原油価格急騰からカナダドルは買い材料優勢と推測します。
人民元(CNH)
人民元買い材料
- 金融政策
- 政治、経済
- 要人発言
- ロシア・シルアノフ財務相
- 3/14 「西側諸国の制裁でロシア中央銀行の外貨準備はドルやユーロ建てが凍結。ロシアの外貨準備で中国人民元利用」(Reuters)
- ロシア・シルアノフ財務相
- 新型コロナ
- 地政学リスク
- ウクライナへロシア侵攻で各国制裁→ロシア産原油のドル建て決済不可→ロシアが友好的国の中国人民元買いに向かう
人民元売り材料
- 金融政策
- 4/15 中国人民銀行:市中銀行の預金準備率0.25%の引き下げ
- 政治、経済
- 3/31 中国製造業PMI3月度:前回かつ予想より弱い数値。基準50下回る。
- 3/31 中国財新製造業PMI3月度:前回かつ予想より弱い数値。約2年ぶり低水準。基準50下回る。
- 4/6 中国財新非製造業PMI3月度:前回かつ予想より弱い数値。約2年ぶり低水準。基準50下回る。
- 新型コロナ
- 中国の新型コロナ新規感染、上海ロックダウン中も感染拡大
- 4/15 中国・西安市 4/16-19に部分的なロックダウン
- 地政学リスク
- ウクライナ・ロシア紛争の後は、中国・台湾紛争による経済悪化危機感が増加。
新型コロナ感染拡大に伴うロックダウンで人民元は売り材料優勢と推測します。
原油
原油買い材料
- 政治、経済
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化:需要増、供給不安→原油価格高騰
- 3/25 サウジアラビアのジェッダにあるアラムコ石油施設がミサイル攻撃を受け大規模火災
原油売り材料
- 政治、経済
- 4/6 IEA加盟国、石油備蓄から追加で6000万バレル協調放出(Bloomberg)
- 新型コロナ
- 中国感染拡大でロックダウン⇒中国景気減速⇒エネルギー需要減少
- IMM通貨先物
- 4/12時点、ロング縮小(ネット +308,594 → +304,778 、前週比 -3,816 )
ウクライナ情勢悪化による原油買い優勢と推測します。
金
金買い材料
- 政治、経済
- 世界的なインフレ高進:インフレヘッジ資産の金買い増加
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化:安全資産の金買い増加
- IMM通貨先物
- 4/12時点、ロング拡大(ネット +245,541 → +254,287 、前週比 +8,746 )
金売り材料
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化:有事の金売り(日経新聞)
ウクライナ情勢悪化による安全資産の金買い優勢と推測します。
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