2025年9月24日(水)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日銀、国債買入オペ通知
・日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標
・米国新築住宅販売件数
・米国5年債入札

２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア）
・スワップ３倍デー

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:30)

10:10 経済指標
日銀、国債買入オペ通知（日本銀行）（日銀、オペレーション）
（オファー日：9/3, 9/11, 9/24, 9/29）
1～3年債：前回3250億円、予想3250億円、結果3250億円（○）
3～5年債：前回3250億円、予想3250億円、結果3250億円（○）
5～10年債：前回3500億円、予想3500億円、結果3500億円（○）
10～25年債：前回1350億円、予想1350億円、結果1350億円（○）

【考察】据え置き

14:00 経済指標
日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標（日本銀行）
日銀物価目標：2.0%
加重中央値：前回1.1%、結果1.1%（○）
最頻値：前回1.5%、結果1.9%（◎）
刈込平均値：前回2.0%、結果2.0%（○）

【日本市況】債券が上昇、財政拡張への警戒が緩和－円は下落（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:03～要人発言
米国ベッセント財務長官
ベッセント財務長官、明確な利下げ方針示さぬパウエル議長に失望表明（Bloomberg）

23:00 経済指標
米国新築住宅販売件数
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として中古住宅販売件数とともに重要。
件数：前回65.2万件（改定66.4）、予想64.9万件、結果80.0万件（◎）
前月比：前回-0.6%（改定-1.8）、予想-0.4%、結果20.5%（◎）

26:00 経済指標
米国5年債入札（Upcoming Auctions）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもあります。

発行額（Offering Amount）：700億ドル
最高落札利回り（High Yield）：前回3.724%、結果3.710%（◎）
応札倍率（Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額）：前回2.36倍、結果3.34倍（×）
外国中銀など間接入札者の落札比率（Indirect Bidder）：前回83.8%、結果59.4%（×）
テール(Bid利回りと落札利回りの差)：前回+0.7bps、結果+0.1bps（◎）。3.710-3.709=+0.001
WI：3.709%

【考察】入札好調

27:33～要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスはハト派

【考察】タカ派発言

29:10～要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスは中立
サンフランシスコ連銀総裁、追加利下げの可能性高いが慎重な対応を（Bloomberg）

【考察】ハト派発言

【米国市況】ドル全面高で148円90銭台、予想外に指標堅調－株は続落（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国新築住宅販売件数（強）
・米国グールズビー・シカゴ連銀総裁：タカ派発言

売り材料：
・米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁：ハト派発言

＜円＞
買い材料：

売り材料：
・日銀、国債買入オペ通知：据え置き
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）