2022年7月11日(月)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
本日は注目度の高い材料なしですが、7/10の参議院選挙で自民党が圧勝したことから、「日本の安定した政権運営期待→東京マーケットは⑤ドル円上昇の可能性が高いと推測します。

①日米金融政策差→米国金融引き締め・日本金融緩和継続→ドル買い円売り→ドル円上昇
②-1 米国金融当局者タカ派発言→米国債利回り上昇ならドル買い→ドル円上昇
②-2 米国金融当局者ハト派発言→米国債利回り下落ならドル売り→ドル円下落
③-1 日本要人からの強い円安牽制発言→円買い→ドル円下落→下げ止まりから押し目買い勢によるドル円上昇
③-2 日本要人からの円安容認発言→円売り→ドル円上昇
④-1 リセッション懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフドル買い円買い(通貨強弱「円>ドル」なら)→ドル円下落
④-2 リセッション懸念→急速な米国利上げ警戒後退→米国債利回り低下→ドル売り→ドル円下落
④-3 リセッション懸念→急速な米国利上げ警戒後退→株先物・株価指数上昇(通貨強弱「ドル>円」なら)→ドル円上昇
⑤リスクオン→株先物・株価指数上昇(通貨強弱「ドル>円」なら)→ドル円上昇
⑥-1 米国経済指標結果が強い数値→ドル買い→ドル円上昇
⑥-2 米国経済指標結果が弱い数値→ドル売り→ドル円下落

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:50 経済指標
日本機械受注5月度
前月比:前回10.8%、予想-5.7%、結果-5.6%(○)
前年比:前回19.0%、予想4.3%、結果7.4%(○)

9:58 要人発言
黒田日銀総裁(支店長会議)

「コアCPIは当面2%程度で推移する見込み」
「コアコアCPIは、プラス幅を緩やかに拡大していく」
「金融・為替市場の動向やその経済物価への影響を十分注視する」
「必要があれば躊躇なく追加緩和」
(Bloomberg)

【考察】従来通りの円安容認発言

東京マーケット(9:00~15:00)

15:34 要人発言
日銀大阪支店長
「短期間の過度の変動は、先行きの不確実性を高め望ましくない」
「値上げの影響、一部で日用品節約の動き」
「価格転嫁進まなければ、設備投資や賃上げの抑制要因」


【考察】円安牽制発言

欧州マーケット(16:00~25:00)

NYマーケット(22:30~29:00)

23:00 要人発言
米国ジョージ・カンザスシティ連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
6月FOMCで75bpの大幅利上げを決定した際、50bpの利上げを主張し、反対票を投じた総裁

「利上げする速度は未解決の問題」
「金利の急激な変化は、経済に緊張をもたらす可能性」
「利上げペースは経済と金融市場で慎重にバランスを取る必要がある」
(Bloomberg)

【考察】利上げ慎重姿勢でハト派発言

25:05 要人発言
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「利上げによっリセッションに陥るリスクは深刻ではない」
(Bloomberg)

【考察】タカ派発言

26:00 経済指標
米国3年債入札
「入札好調→利回り低下→ドル売り」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い」の動き。
前回2.927%、結果3.093%(✕)

28:31 要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)

「7月FOMCで75bp利上げ支持」(Bloomberg)

【考察】タカ派発言

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. USD(基軸通貨):前日6位。
  2. CAD(資源国リスクオン通貨):前日4位。
  3. CHF(リスクオフ通貨):前日8位。
  4. JPY(リスクオフ通貨):前日7位。「7/10参議院選挙で自民党が大勝→日銀が大規模な金融緩和策を継続するとの見方」と黒田東彦日銀総裁の円安容認発言で売り。
  5. GBP(リスクオン通貨):前日5位。
  6. NZD(資源国リスクオン通貨):前日3位。
  7. EUR(リスクオン通貨):前日1位。エネルギー価格高騰による欧州の景気悪化警戒で売り。
  8. AUD(資源国リスクオン通貨):前日2位。

米国債イールドカーブ

7/11(月)は7/8(金)に対して、ツイスト・フラットニング(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差拡大)。2年と10年利回りの逆イールド継続。

*ツイスト・フラットニング:
直近の景気良好→政策金利引き上げ(又は予測より利上げ前進)の可能性浮上→将来は景気減速懸念→将来は利上げ見込み後退→直近のドル買い、将来のドル売り示唆

・ドルインデックス:日足大陽線。7/11は下落優勢と推測していましたが、正反対の動き。7/12は上昇優勢と推測。

・米国債2年利回り:日足下ヒゲ陰線。7/11は7/10に対してハラミ足の下落。しかし、日足上昇ダウを形成したことから、7/12は上昇の可能性高いと推測。

・米国債10年利回り:日足大陰線。7/11は想定に反して20MA付近から下落。これをチャネル上限へのレジサポと考えれば、7/12は上昇の可能性高い。

7/11はドル売り優勢の想定に対して強い買い。ドルインデックスではドル買い優勢、米国債2年,10年利回りもドル買い優勢、イールドカーブからはドル売り優勢。総じてドル買い優勢と推測します。

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 週足:7/4週は陽線。ボリンジャーバンド+1σ~+2σ間の上昇トレンド。
  • 日足:7/8は十字線。ボリンジャーバンド+1σ~20MA間でレンジ。
  • 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
  • 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス136.191上抜け→レジサポ→目標1H足戻り高値136.422。

②ショート
(B)1H足押し安値135.827下抜け→レジサポ→目標1H足押し安値135.470。


【考察】前提:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上

10:00 136.191上抜け→レジサポなく136.422到達→(A)ロング不成立

7月通算:4勝5敗、勝率44.4%
7月獲得pips:+47.4

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