2022年9月9日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
9/8は米国金融当局者のタカ派発言が相次いでもドル買いが進まなくなってきており、ドル円上昇の原動力は円安次第の環境のようです。
また、財務省・日銀・金融庁会合の三者会合が開催され、今までよりも強い円安牽制が実施されましたが、やはり押し目を提供しているだけですが大きめの下落に注意して引き続き押し目買いを考えたい。

本日も米国金融当局者の発言が続きますがドル買いになりにくくなってきたこと、かつ週末を控えたポジション決済の可能性を踏まえると、ドル円上昇よりもレンジ推移やドル円下落が優勢かもしれません。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 休日前、実質五十日仲値

11:45 要人発言
松野官房長官
「為替の急速な動きが継続する場合あらゆる措置を排除せず必要な対応とる」

11:46 報道
岸田首相と黒田日銀総裁の会談予定

11:49 要人発言
鈴木財務相
「為替はファンダメンタルズに沿って安定な推移が重要」
「急速な変動は望ましくない」
「ファンダメンタルズより投機的が背景に急速で一方的な変動」
「過度な変動に憂慮している」
「あらゆる手段を排除せず必要に応じて対応」
「為替動向、高い緊張感をもって注視」

12:13 要人発言(Bloomberg)
黒田日銀総裁
「岸田首相から特別な指示や要望はなし」
「急激な為替の変動は企業の経営方針を不安定にするので好ましくない」
「為替市場の動向、今後とも十分に注視」
「1日に為替が2円も3円も急激な変動と認識」

【考察】立て続けに円安牽制発言→ドル売り・円買い→ドル円下落

欧州マーケット(16:00~25:00)

NYマーケット(22:30~29:00)

22:25 要人発言(Bloomberg)
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「2022年末まで政策金利3.75-4%が望ましい」
「労働市場は逼迫し賃金圧力が強い」
「9月FOMCでは0.75%利上げにより傾いている」
「市場は長期金利を過小評価している」
「来週の米国消費者物価指数は9月FOMCには影響しない」

【考察】タカ派発言。米国債利回り上昇→ドル買い→ドル円上昇

23:00 経済指標
米国卸売在庫確報値7月度
前月比:前回0.8%、予想0.8%、結果0.6%(✕)

【考察】弱い数値→米国債利回り低下→ドル売り→ドル円下落

25:00 要人発言(Reuters)
米国ジョージ・カンザスシティ連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「利上げ幅と最終的な金利見通しは不明」
「持続的な高インフレ対応が重要」
「利上げによって需給バランスと取り戻すことができる」
「明確なバランスシート縮小計画によって市場のボラティリティは減少」

【考察】タカ派発言。米国債利回り上昇→ドル買い→ドル円上昇

25:04 要人発言(Bloomberg)
米国ウォラーFRB理事(2022年FOMC投票権あり)
「9月FOMCでは大幅利上げを支持」
「インフレは高過ぎる。ピークの判断は時期尚早。」
「堅調な労働市場でリセッション懸念は後退」
「インフレが突然減速した場合、金利は4%を下回る可能性」
「物価が下がらなければ、金利は4%超の可能性」
「2023年序盤まで、利上げ継続が好ましい」

【考察】タカ派発言。米国債利回り上昇→ドル買い→ドル円上昇

28:30 経済指標
IMM通貨先物
円ショート拡大(ポジション推移

25:05 要人発言
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「1つのインフレデータでは見通し変更に不十分」
「エネルギー価格によってインフレ減速がみられるものの変わり得るデータ」
「2023年序盤の政策金利は4%を僅かに上回る見込み」
「9月FOMCでは利上げ幅50ベーシスポイントか75ベーシスポイントかを議論する」
「2024年まで目標インフレ2%は達成不可」

【考察】タカ派発言

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. AUD(資源国リスクオン通貨):
  2. CHF(リスクオフ通貨):
  3. JPY(リスクオフ通貨):黒田日銀総裁や松野官房長官、鈴木財務相などから次々に円安牽制発言で買い。
  4. NZD(資源国リスクオン通貨):
  5. GBP(リスクオン通貨):
  6. CAD(資源国リスクオン通貨):カナダ雇用統計の弱い数値で売り。
  7. EUR(リスクオン通貨):ECB当局者のタカ派発言で買い。欧州リセッション懸念で売り。
  8. USD(基軸通貨):ドル高調整のためか売り。FRB当局者のタカ派発言で買い。

米国債イールドカーブ

9/9(金)は9/8(木)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差拡大)。2年と10年利回りの逆イールド継続。

・ドルインデックス:日足下長ヒゲ陰線。ボリンジャーバンド+1σで反発し上昇トレンド継続。
・米国債2年利回り:日足陽線。上昇トレンド継続。
・米国債10年利回り:日足下ヒゲピンバー。上昇トレンド継続。

(Trading View)

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 日足:9/7陽線。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
  • 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス144.409上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス144.805

②ショート
(B)1H足サポート143.464下抜け→レジサポ→目標1H足サポート143.090

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
・日本の政治家や金融当局者から相次ぐ円安牽制発言→143.464下抜け→一気に143.090到達→(B)ショート見逃し。

タイミング悪くエントリーできず。また、想定よりも大きな下落が続き押し目買いも見送り。

9月通算:3勝2敗1分
9月獲得pips:+93.3

(Trading View)

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