2022年10月17日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)10/14のドル円上昇の影響:米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値・インフレ予測の強い数値とFRB当局者のタカ派発言でドル円上昇継続。現在のドル円はファンダメンタルズに沿った動きのため、基本はこの上昇を引き継ぎやすいと考えます。

(2)政府・日銀為替介入懸念(③-3):10/14は政府・日銀為替介入がなかった(あっても小規模)ようですが、急激な変動に相当する可能性あり。代り映えなく繰り返される円安牽制発言はほとんど効果がなくなっていることから、実介入の可能性が高まったと考えます。

(3)米国経済指標(⑥):米国ニューヨーク連銀製造業景気指数ありますが、サプライズなければ大きなドル円の動きにつながりにくいと推測。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

7:58 要人発言(日本経済新聞)
神田財務官
「外国為替に関するG7/G20合意で適切に対応する」
「為替の過度な変動に対応する」
「G20で通貨ボラティリティーの高まりを共有」

【考察】円安牽制発言

8:03 要人発言
鈴木財務相
「投機的な動きに断固たる措置取る」

【考察】円安牽制発言

9:55 要人発言
黒田日銀総裁
「今年度はインフレは上昇継続する見込み」
「2023年度のCPIは2%を下回る」
「金融緩和継続は必要」

【考察】金融緩和継続発言

12:13 要人発言
鈴木財務相
「投機的な動きに断固たる措置取る考えに変わりない」

【考察】円安牽制発言

13:30 経済指標
日本鉱工業生産確報値8月度
前月比:前回2.7%、結果3.4%(◎)
前年比:前回5.1%、結果5.8%(◎)

設備稼働率前月比:前回2.4%、結果1.2%(✕)

14:36 要人発言
岸田首相
「金融政策は為替に影響を及ぼす」
「為替について国際的な連携が重要」
「投機が絡んだ急激な為替変動に必要なら対応」

【考察】円安牽制発言

15:39 要人発言
岸田首相
「投機の絡んだ急激な為替の変動は好ましくない」
「円安について注意深く見ていく」
「為替の急激な変動に適切な用意が重要」

【考察】円安牽制発言

17:13 要人発言
鈴木財務相
「9/22以降、ステレス介入有無にコメントしない」

【考察】直接的な円安牽制ではないものの、ステレス介入も示唆と考えれば牽制効果あるか。

欧州マーケット(16:00~25:00)

21:30 経済指標(Bloomberg)
米国ニューヨーク連銀製造業景気指数10月度
米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標として注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」。
基準0、前回-1.5、予想-4.3、結果-9.1(✕)

【考察】弱い数値でドル円下落

NYマーケット(22:30~29:00)

東京マーケット:黒田日銀総裁の金融緩和継続発言以外、政府・日銀からは円安牽制発言。発言でドル円上下しましたが、ドル売り円売り重なり小幅推移。
欧米マーケット:米国ニューヨーク連銀製造業景気指数の弱い数値でドル円下落となりましたが、相変わらず円売りも続きレンジ推移していましたが、NYクローズにかけて、英国発のリスクオフ後退から米国債利回り上昇に転じてドル買いが強まったことでドル円上昇し、149円到達しました。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. GBP(リスクオン通貨):「英国ハント財務省がトラス政権の減税案をほぼ撤回→財政悪化懸念後退→英国債買い戻し→英国債利回り低下」で買い。
  2. AUD(資源国リスクオン通貨):
  3. NZD(資源国リスクオン通貨):
  4. EUR(リスクオン通貨):
  5. CAD(資源国リスクオン通貨):
  6. CHF(リスクオフ通貨):
  7. USD(基軸通貨):「英国金融市場のリスオフ後退(英国債利回り低下→米国債利回り低下に波及」で売り。米国ニューヨーク連銀製造業景気指数の弱い数値で売り。
  8. JPY(リスクオフ通貨):政府・日銀の為替介入警戒で買い。英国リスクオフ後退で売り。日米金利差拡大で売り。

米国債イールドカーブ

10/17(月)は10/14(金)に対してツイスト(短期金利低下、長期金利上昇、長短金利差縮小)でドル売り優勢。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:9月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:10/10週、大陽線。上昇トレンド。
  • 日足:10/14大陽線。上昇トレンド勢い強く、引き続き上昇優勢。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス148.853上抜け→レジサポ→目標日足レジスタンス149.150。

②ショート
(B)1H足トレンドライン下抜け→148.369付近か1H足20MA付近に形成したネックライン下抜け→1H足20MA下、レジサポ→目標1H足サポート147.801。

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

・148.853上抜け→NYクローズ前のため(A)ロング見送り

10月通算:1勝2敗、勝率33.3%、平均RR2.04
10月獲得pips:+4.6

(Trading View)

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