2022年4月4日(月)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. ウクライナ情勢緊迫化
週末はウクライナとロシアの交渉に急展開なくリスクオフ継続。
「リスクオフ→ドル買い→ドル円上昇」になりやすいですが、強いサプライズの報道や要人発言なければドル円への影響は小さいと考えます。

2.円売り加速
①日本の金融緩和継続(日銀指し値オペ通告)、②安全資産としての円魅力低下、③日本の経済成長率低下、④日本の貿易収支悪化(特にエネルギーや食料価格高騰)が円売り要因。
①~④のいずれも改善が見えないことから、円売りが続く可能性が高い。円売り勢の決済で円買いが入っても一時的になると考えます。

一方、125円台は黒田日銀総裁が2015年6月に懸念を示した「黒田ライン」と呼ばれており125.000が強いレジスタンスとして意識されると考えます。
また、円安牽制の要人発言も出てきており、一時的に急な円買いに注意が必要。

マーケットの動き

東京マーケット前
6:00 取引開始
・ドル円: 122.600 (前営業日終値 122.536 からギャップアップスタート)
直ぐに窓埋めの下落

東京マーケット(9:00~15:00)
9:00 オープン
・ドル円: 122.635
・日経平均株価: 27685.65 (前日営業日終値 27665.91 )
・TOPIX 1946.55 (前日営業日終値 1944.27 )
株価指数はギャップアップスタート。

9:55 仲値
・ドル円: 122.417

15:00 クローズ
・ドル円: 122.663
・米国債2年利回り: 2.479 %
・米国債10年利回り: 2.415 %
・日経平均株価: 27736.4 (前営業日比 +70.49 、 +0.25 %)
・TOPIX 1953.63 (前営業日比 +9.36 、 +0.48 %)

欧州マーケット(17:00~25:30)
17:00 オープン
・ドル円: 122.649
・米国債2年利回り: 2.463 %
・米国債10年利回り: 2.406 %

17:05 要人発言
EU

「ロシア軍が民間人を虐殺した疑惑でロシアを強く非難」
EUが新たな対ロシア制裁準備、民間人犠牲者とされる画像が動かす(Bloomberg)
【考察】対ロシア制裁強化の可能性が高まり強いリスクオフ

NYマーケット(22:30~29:00)
22:30 オープン
・ドル円: 122.713
・米国債2年利回り: 2.438 %
・米国債10年利回り: 2.388 %
・ダウ平均: 34799.98 (前営業日終値 34818.28 )
・S&P500: 4547.97 (前営業日終値 4545.87 )
・ナスダック: 14304.35 (前営業日終値 14261.51 )

23:00 経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
米国耐久財受注(確報値)2月度
前月比:前回-2.2%、予想-2.2%、結果-2.1%(◎)
コア前年比:前回-0.6%、予想-0.6%、結果-0.6%(○)

米国製造業新規受注 2月度:前回1.4%、予想-0.6%、結果-0.5%(○)
米製造業新規受注、2月は0.5%減 低水準の企業在庫なお追い風(Reuters)

【考察】サプライズではないものの、材料が少ない中の指標結果が良かったことでドル買い円売りでドル円上昇のよう。

25:30 欧州クローズ
・ドル円: 122.776
・米国債2年利回り: 2.442 %
・米国債10年利回り: 2.404 %

29:00 NYクローズ
・ドル円: 122.765
・米国債2年利回り: 2.418 %
・米国債10年利回り: 2.404 %
・ダウ平均: 34921.87 (前営業日比 +103.59 、 +0.30 %)
・S&P500: 4582.63 (前営業日比 +36.76 、 +0.81 %)
・ナスダック: 14532.56 (前営業日比 +271.06 、 +1.90 %)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. AUD(資源国リスクオン通貨):前日1位
  2. NZD(資源国リスクオン通貨):前日5位
  3. CAD(資源国リスクオン通貨):前日3位
  4. GBP(リスクオン通貨):前日6位
  5. USD(基軸通貨):前日2位
  6. CHF(リスクオフ通貨):前日7位
  7. JPY(リスクオフ通貨):前日8位
  8. EUR(リスクオン通貨):前日4位

【考察】
ロシア軍が民間人を虐殺した疑惑が浮上し一気にウクライナ情勢悪化しEUR売り。

米国債イールドカーブ

4/4(月)は4/1(金)に対して、ブル・スティープニング(短期金利上昇(2年利回り以外)、長期金利上昇、長短金利差拡大)。
2年~10年利回りで逆イールド発生し、2年と10年利回り差がマイナスへ転換。

*ブル・スティープニング:直近の景気後退→政策金利下げ(又は利上げ期待後退)の可能性浮上→将来の金利もやや低下見込み→景気後退懸念→リスクオフ→ドル売り示唆

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: 3月は上ヒゲ大陽線確定。ボリンジャーバンドエクスパンションし上昇トレンド。
  • 週足: 先週は長い上ヒゲ陽線で引け。ボリンジャーバンドエクスパンションし上昇トレンド。
  • 日足: ボリンジャーバンドスクイーズ移行中。BB+1σ付近推移。
  • 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
  • 1H足: ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)15M足20MAで支えられレジサポ→目標1H足戻り高値実体122.884。オーバーシュートで4H足戻り高値ヒゲ先123.155。
(B)4H足戻り高値ヒゲ先123.155上抜け→レジサポ→目標4H足戻り高値実体123.707。
(C)4H足戻り高値実体123.707上抜け→レジサポ→目標4H足戻り高値実体124.138。

②ショート
(D)1H足押し安値122.370下抜け→レジサポ→目標4H押し安値実体121.567。

円安材料が多いためロング優先ですが、円安牽制の円買い要注意。

【考察】
8:30 15M足20MAで支えられレジサポ→(A)ロング可
9:00 トレンドライン下抜け急落→(A)ロング不成立
上昇チャネル形成するも15M足実体でも122.370~122.884付近のレンジ推移でエントリー難。

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