2022年10月31日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)10/28欧米マーケットのドル円影響:日銀金融政策決定会合公表・黒田日銀総裁のハト派姿勢の流れを受けて強いドル円上昇が続くように見えましたが、米国経済指標が総じて強い数値でも147.72付近から上昇続かず。1日で約2円上昇したことで介入警戒感もあった様子。
しかし、改めて日米金融政策の違いが明確になったことでドル円上昇は継続のはず。
以上から、10/31スタートは急上昇せずじわじわと148円台を試す展開になりそう。

(2)政府・日銀為替介入懸念(③-3):ドル円急騰した場合、円安牽制発言や為替介入懸念が強まり、一時的にドル円が生じる可能性もあります(但し、当面は実介入の可能性低い)。よって、要人発言や報道に注意したい。

(3)米国経済指標(⑥):米国シカゴ購買部協会景気指数と米国ダラス連銀製造業活動指数でドル円が大きく動く可能性は低いため様子見の予定。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:50 経済指標
日本鉱工業生産速報値9月度(日本経済新聞
前月比:前回3.4%、予想-0.8%、結果-1.6%(△)
前年比:前回5.8%、予想10.4%、結果9.8%(△)

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 月末仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

欧州マーケット(16:00~25:00)

19:00 経済指標
財務省
外国為替平衡操作の実施状況(財務省)(Bloomberg)

【考察】1日当たりの円買い介入額としては1998年4月10日の2兆6201億円を上回り、過去最大。3~5(兆円/回)規模の介入はあと3~5回可能との見積もりも出ているが、投機筋を狙ってくるのは確実。財務省の底が見えたと判断されたためかドル円上昇。

22:45 経済指標
米国シカゴ購買部協会景気指数10月度
米国ISM製造業景気指数の前営業日に発表される同指標の先行指標。
基準50、前回45.7、予想47.3、結果45.2(✕)

【考察】注目度は低いものの弱い数値だったためかドル円レンジ推移。

NYマーケット(22:30~29:00)

23:30 経済指標
米国ダラス連銀製造業活動指数10月度
基準0、前回-17.2、予想-18.5、結果-19.4(✕)

【考察】注目度は低いものの弱い数値だったためかドル円レンジ推移。

24:00 月末ロンドンフィックス

25:01 要人発言
米国バイデン大統領(Bloomberg)
エネルギー企業に超過利潤への課税提案予定

【考察】米国政局不安に繋がりドル売り材料ですが提案段階の為か、ドル円材料視されず。

25:40 要人発言
米国バイデン大統領
「石油産業は米国へ投資するという約束を果たしていない」
「石油会社がガソリン価格を下げないなら、超過利潤に課税するつもり」
「石油会社の利益を転嫁すればガソリン価格は下落する」

【考察】米国政局不安に繋がりドル売り材料ですが提案段階の為か、ドル円材料材料視されず。

東京マーケット:10/28日銀会合・黒田日銀総裁のハト派姿勢引き継ぎや10/30の米国WSJニック記者のタカ派投稿を受けてオープン前からドル円上昇。しかし、一気に4H足戻り高値148.25付近まで上昇したことで介入警戒感も増したためかロング勢の利確でドル円下落。
欧米マーケット:再び10/28日銀会合・黒田日銀総裁のハト派姿勢引き継ぎや10/30の米国WSJニック記者のタカ派投稿が再び材料視されてドル円上昇。しかし、注目度が高いわけではなかったものの弱い米国経済指標が意識されたことや、149円手前で介入警戒感も増したためかレンジ推移。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. NZD(資源国リスクオン通貨):
  2. USD(基軸通貨):米国ウォールストリート・ジャーナルのFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者がツイッターで「FRBターミナルレートが想定よりも高くなる可能性」を示唆したことで、先週の利上げ期待後退から利上げ期待再燃で巻き戻しの買い。
  3. CAD(資源国リスクオン通貨):
  4. AUD(資源国リスクオン通貨):
  5. CHF(リスクオフ通貨):
  6. JPY(リスクオフ通貨):10/28日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁の金融緩和継続・ハト派発言の影響継続で売り。
  7. EUR(リスクオン通貨):「欧州費者物価指数(HICP)速報値が強い数値→欧州リセッション懸念増大」で売り
  8. GBP(リスクオン通貨):英国スナク首相とハント財務相の増税発言で売り。「冬期の厳しい寒さの見込み→エネルギー懸念」で売り。

米国債イールドカーブ

10/31(月)は10/28(金)に対してベア(短期金上昇、長期金利上昇、長短金利差拡大)でドル買い優勢。

日足ドルインデックス:陽線。直近の下降トレンド上抜けて下降ダウ継続失敗。一旦は20MAまで上昇見込み。

日足米国債2年利回り:上ヒゲ陽線。ボリンジャーバンド+1σ到達。ボリンジャーバンド+1σ上抜けたら直近高値4.609%目指し、ボリンジャーバンド+1σから戻されるなら4.278%目指す流れ。

日足米国債10年利回り:上ヒゲ陽線。上昇チャネル回帰。ボリンジャーバンド+1σ付近まで上昇見込み。その後、ボリンジャーバンド+1σ上抜けたら直近高値4.244%目指し、ボリンジャーバンド+1σから戻されるなら3.924%目指す流れ。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:9月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:10/24週、コマ足陰線。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク終了。
  • 日足:10/28陽線。下降ダウ形成と考えれば大きな下落に繫がる可能性大。
  • 4H足:下降チャネル。
  • 1H足:上昇チャネル。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス147.719上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス148.265

②ショート
(B)1H足チャネルかつサポート147.273下抜け→1H足20MA下、レジサポ→目標4H足サポート146.273

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
・147.719上抜け→1H足レジサポ→(A)ロング→T/P到達→(A)ロング成立

ロング:147.786
T/P:148.265
獲得pips:+47.9

10月通算:6勝4敗、勝率60.0%、平均RR2.11
10月獲得pips:+191.1

(Trading View)

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