ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
(1)1/13の欧米マーケット影響:1/13日銀政策引き締め観測報道の影響を引き継いで円買い強くドル円下落。
1/16もドル円下落継続の想定。しかし、急落が続いたため一時的に大きめの戻し上昇にも注意したい。
(2)米国経済指標(⑥):なし
(3)米国要人発言(②):なし
(4)その他:米国祝日(キング牧師記念日)で米国株式・債券市場休場
モーニングサテライト、ドル円参考情報
今週のドル円予想レンジ:
125.00~130.00円。日銀金融政策決定会合への注目と先週米国CPI鈍化がドルの重しでドル円下落しやすい。
注目ポイント:
日銀金融政策決定会合。一部報道の通り緩和の副作用の点検、追加の政策修正の有無がポイント。
市場参加者の日銀の政策見通しを反映している円のOIS金利(3か月物):2022年はほぼマイナスだったが、12月の会合受けてプラスに転換。市場は4月以降のマイナス金利政策解除織り込んでいる。
今回会合は政策変更なしで緩和維持姿勢を明確にする見通し。もし追加政策修正実施なら緩和維持と説明があっても市場はマイナス金利解除の期待が膨らみ円高が進む可能性高い。
この場合、コロナショック後の20年3月安値101.19~22年10月高値151.95に対する50%戻しの126.57までは少なくともドル円下落が進む可能性がある。これを割れると125.00が一旦の下落の目途。目先は投機的な円買い加速でオーバーシュートする可能性もある。
しかし、昨年以降日米金利差が大幅に拡大しているため、投資家がドル円の売り越し(ドル売り円買い)ポジションで支払わなければならない金利差分のコストが拡大している。よって、余程の一方方向のドル安円高トレンドを予想していないと、投機筋もドル円売り越しポジションを維持しにくい。FRB利上げステージのためドル円下落は長続きしない見込み。
4月以降のマイナス金利解除の可能性:
短期金利が上昇すると長期金利にもっと上昇圧力が掛かり、既存のYCCのままでは市場は更に歪んでしまう。もし追加で政策変更するならYCC修正がマイナス金利解除より先になる見込み。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日本国内企業物価12月度(日本経済新聞)
前月比:前回0.6%(改定0.8)、予想0.4%、結果0.5%(○)
前年比:前回9.3%(改定9.7)、予想9.5%、結果10.2%(◎)
東京マーケット(9:00~15:00)
10:10 要人発言
日銀(Bloomberg)
「臨時オペ通告」
【考察】円売り材料だが、日本国債利回りが0.50%を超えて日銀政策修正観測が高まったためか、ドル円下落。
欧州マーケット(17:00~25:30)
NYマーケット(23:30~30:00)、米国祝日(キング牧師記念日)で米国株式・債券市場休場
東京マーケット:先週のドル円急落を受けて国内輸入実需筋のドル買いが入ったためか仲値に掛けてドル円上昇。その後は、日銀の金融政策修正の高まりでドル円急落。しかし、政策据え置きの予想も先週に比べて目立っており、ショート勢の利確が入ったためかドル円上昇。
欧米マーケット:日銀政策据え置きの予想が強い為か、ショート勢の利確や新規買いが続き、東京マーケットのドル円下落を全戻し、更に上昇継続。その後、米国市場が祝日休場のため小幅推移で引け。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- USD(基軸通貨):
- CHF(リスクオフ通貨):
- NZD(資源国リスクオン通貨):
- EUR(リスクオン通貨):レーン・フィンランド中銀総裁のタカ派発言で買い。
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- GBP(リスクオン通貨):
- AUD(資源国リスクオン通貨):
- JPY(リスクオフ通貨):ドル円ショートカバーの想定される円売り。
米国債イールドカーブ
米国債券市場休場
2月FOMCでの利上げ幅0.25%の市場コンセンサスは91.2%(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
ドル円トレード
- 月足:12月大陰線で引け。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。
- 週足:1/9週、大陰線確定。下降トレンドの推進波。1/16週はトレンドの調整波が出る可能性もあり。
- 日足:1/13大陰線。1/16も下落優勢の想定。
- 4H足:下降トレンド。
- 1H足:下降チャネル。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス127.929上抜け→1H足トレンドラインかつ20MA上に乗ってダウ上昇→目標1H足レジスタンス128.745
②ショート
(B)1H足サポート127.497下抜け→レジサポ→目標日足サポート127.070
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー
トレード1
127.497下抜け→レジサポ→(B)ショート→S/L到達
ショート:127.396
S/L:127.557
獲得pips:-16.1
トレード2
127.929上抜け→レジサポ→(A)ロング
ロング:128.032
T/P:128.745
獲得pips:+71.3
1月通算:8勝7敗、勝率53.3%、平均RR 2.05、獲得Pips +232.8
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