2023年4月25日(火)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)4/24の欧米マーケット影響
NY始値134.59から上昇したが、米国ダラス連銀製造業活動指数サプライズの弱い数値でドル円下落。注目度の高い材料ではなかったが材料薄の中では影響が大きく、じり下げ継続し、134.25で引け。

(2)経済指標
・米国住宅価格指数
・米国S&Pケースシラー住宅価格
・米国新築住宅販売件数
・米国コンファレンスボード消費者信頼感指数
・米国リッチモンド連銀製造業指数
・米国2年債入札

(3)要人発言
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事に要注意。

(4)その他
・米国主要企業決算(アルファベット、マイクロソフト)

4/25は注目度の高い米国経済指標や米国主要企業決算発表など材料多い。よって、それまでドル円は方向性のない動きになりやすいと推測。
ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

10:18~要人発言
植田日銀総裁
「現行イールドカーブコントロールの継続が適切」
「引き締め必要なら適切に対処」
「いま金融引き締めに転じると、半由々しき事態」

【考察】サプライズなしのハト派発言。乱高下しながらもドル円上昇。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

22:00 経済指標
米国住宅価格指数2月度(Bloomberg
前月比:前回0.2%(改定0.1)、予想-0.1%、結果0.5%(◎)

22:00 経済指標
米国S&Pケースシラー住宅価格2月度(Bloomberg
前年比:前回2.55%(改定2.58)、予想-0.05%、結果0.36%(○)

22:30~要人発言
米国イエレン財務長官(Bloomberg
「債務上限を引き上げなければ、経済的および財政的大惨事の恐れ」

【考察】サプライズの発言ではないが、米国デフォルト懸念のリスクオフドル売り円買い材料。

23:00 経済指標
米国新築住宅販売件数3月度(Bloomberg
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として中古住宅販売件数とともに重要。
件数:前回64.0万件(改定62.3)、予想63.5万件、結果68.3万件(◎)
前月比:前回1.1%(改定-3.9)、予想-1.4%、結果9.6%(◎)

23:00 経済指標
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数4月度(Bloomberg
米国ミシガン大学消費者信頼感指数と同様、経済活動全体に重要な役割を果たす個人消費に関する重要指標。
前回104.2(改定104.0)、予想104.4、結果101.3(×)

23:00 経済指標
米国リッチモンド連銀製造業指数4月度
基準0、前回-5、予想-8、結果-10(×)

【考察】強弱入り交じる数値でドル円乱高下。

24:00 月末ロンドンフィックス

26:00 経済指標
米国2年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.954%、結果3.969%(◎)

【考察】入札好調でドル円下落

29:05 米国主要企業決算
アルファベット(Reuters
売上高:予想689.9億ドル、結果697.9億ドル(◎)
EPS:予想1.09ドル、結果1.17ドル(◎)

29:09 米国主要企業決算
マイクロソフト(Bloomberg
売上高:予想510.2億ドル、結果528.6億ドル(◎)
EPS:予想2.23ドル、結果2.45ドル(◎)


【考察】注目度の高い決算の強い数値でリスクオフ後退しドル円上昇。

東京マーケット:
前日引け間際のファーストリパブリック銀行が決算発表で予想超える預金流出が判明したことで米国金融システム不安再燃のためか、リスクオフで始値134.25から下落スタート。
しかし、ドル円下落したことで五十日仲値に掛けてドル買い需要が強まり上昇、仲値通過後は一旦下押しするも、植田日銀総裁のハト派発言で再び上昇し、東京高値134.42を付けた。その後、高値更新する材料なく、東京での上昇をほぼ全戻しして134.20で引け。

欧米マーケット:
欧州オープン直前まで再び上昇し134.48まで到達。しかし、一転、欧州始値134.45から米国債利回り低下につれてドル円急落。
米国住宅価格指数とS&Pケースシラー住宅価格が総じて強く133.79で下げ止まったが、上昇継続できず揉み合い。
NY始値133.95。米国新築住宅販売件数、コンファレンスボード消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数は総じて強弱入り交じり揉み合い。
しかし、コンファレンスボード消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数の弱い数値が徐々に材料視され景気後退懸念、更に前日ファーストリパブリック銀行の決算悪化による米国金融システム不安再燃のリスクオフ円買いが強まりドル円急落、
更に米国2年債入札好調も下落を後押し、日足安値133.37を付けた。
NYマーケット引け後のアルファベットとマイクロソフト決算が良好でリスクオフ後退しドル円上昇し、133.72で引け。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. JPY(リスクオフ通貨):景気後退懸念のリスクオフで買い。
  2. USD(基軸通貨):景気後退懸念のリスクオフで買い。
  3. NZD(資源国リスクオン通貨):
  4. CHF(リスクオフ通貨):
  5. GBP(リスクオン通貨):
  6. EUR(リスクオン通貨):
  7. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  8. AUD(資源国リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

4/25(火)は4/24(月)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下、逆イールド縮小)でドル売り・ドル買い材料交錯。
ドルインデックス日足陽線は逆イールド縮小とリスクオフドル買いの影響と推測。

*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg

5月FOMCの利上げ幅見通しは、据え置きが21.7%、25bpsが78.3%。25bps織り込みが10%以上剥落(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

トレード

  • 月足:4月陽線形成中。
  • 週足:4/24週、上長ヒゲ陽線形成中。ダブルボトムネックライン136.45に向かう流れ。
  • 日足:4/24上ヒゲ陽線。直近高値134.68まで上昇後に戻り売りに押されて高値切り下げ。上昇チャネル抜けるまでは下値133.70~上値134.68付近までのレンジ推移か。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:上昇チャネル。
  • 15M足:下降トレンド。

【シナリオ】
①ロング
(A)4H足三角持ち合い上限をダウ上昇→目標4H足レジスタンス134.901
(B)4H足レジスタンス134.901をダウ上昇→目標チャネル上限付近135.600

②ショート
(C)4H足三角持ち合い下限をダウ下落→目標4H足サポート133.644。
(D)4H足サポート133.644をダウ下落→目標チャネル下限付近133.200

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

(Trading View)

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