ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)5/13の欧米マーケット影響
米国ミシガン大学消費者信頼感指数の弱い数値で初動ドル円下落。総じて弱い数値にも関わらずインフレ予測5年先だけが材料視され、更にリスクオフドル買い強くドル円急騰。
(2)経済指標
・米国ニューヨーク連銀製造業景気指数
(3)要人発言
・FRB当局者
(4)その他
・欧米金融システム不安
・米国債務上限問題
5/15の主材料は先週に引き続き、米国金融システム不安と米国債務上限問題で、リスクオン・オフが入交り乱高下しならがらも上昇優位と推測。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日本国内企業物価4月度
前月比:前回0.0%(改定0.1)、予想0.0%、結果0.2%(◎)
前年比:前回7.2%(改定7.4)、予想5.7%、結果5.8%(○)
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
20:32~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「利下げは基本的な考えに入っていない」
「インフレが急速に低下するとは思えない」
「追加利上げが必要かもしれない」
【考察】タカ派発言でドル円上昇
21:30 経済指標
米国ニューヨーク連銀製造業景気指数5月度(Bloomberg)
米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標として注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」。
基準0、前回10.8、予想-3.9、結果-31.8(×)
【考察】サプライズの弱い数値でドル円下落。
21:32~要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Bloomberg)
「利上げ影響の表面化はこれから」
【考察】利上げへの具体的言及なし。
22:42~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Bloomberg)
「インフレ鈍化にはまだなすべき仕事がある」
「数カ月の良いデータに騙されてはならない」
「労働市場は依然として強い」
【考察】タカ派発言でドル円上昇
25:52~要人発言
米国共和党のマッカーシー下院議長(Bloomberg)
「債務上限交渉、何ら動きが見られない」
【考察】先週に比べてリスクオフドル買いが弱くドル円。
28:05~要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
「インフレが続けば利上げに障壁はない」
「インフレ低下の確信はまだない」
【考察】タカ派発言
28:31~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Reuters)
「本日FOMCなら金利据え置きに投票する」
「金利の行き過ぎのリスクを考慮すると慎重に行動する必要がある」
【考察】本日タカ派発言した後のハト派発言。NYマーケットクローズ直前でドル円反応なし。
<まとめ>
株先物・株価指数上昇のリスクオン円売り強くドル円上昇優勢。
米国ニューヨーク連銀製造業景気指数の弱い数値で一旦ドル円下落したものの、押し目となりほぼ全戻しの上昇。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
5/15(月)は5/12(金)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド縮小)でドル買い材料。
しかし、ドルインデックス日足陰線。先週のリスクオフドル買い巻き戻しのドル売りか。
*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg)
6月FOMCの利上げ幅見通しは、25bps引き下げ0.0%、据え置き75.3%。25bps引き上げ24.7%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
トレード
- 月足:5月陰線形成中。
- 週足:5/8週、陽線。上昇トレンド。
- 日足:5/12大陽線。ボリンジャーバンド+1σへ急騰。5/15は一時的に下落後、上昇に転じやすいと推測。
- 4H足:上昇トレンド。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)日足サポート135.235又は1H足20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス135.632
②ショート
(B)1H足サポート135.632かつ1H足ボリンジャーバンド+1σをダウ下落→目標日足サポート135.235又は1H足20MA
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
条件合わずトレードなし
5月通算:5勝4敗、勝率55.6%、平均RR 1.83、獲得Pips +63.7
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