2023年5月18日(木)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)5/17の欧米マーケット影響
株先物・株価指数上昇のリスクオン円売り、米国債務上限問題交渉の進展やFRB要人のタカ派発言によるドル買いでドル円急騰。特に強い円売りがドル円を主導。5営業日連続の日足スラストアップ。

(2)経済指標
・日本通関ベース貿易収支
・米国新規失業保険申請件数、米国失業保険継続申請件数
・米国フィラデルフィア連銀景況指数
・米国中古住宅販売件数
・米国景気先行指数

(3)要人発言
・FRB当局者

(4)その他
・欧米金融システム不安
・米国債務上限問題

5/18スタートもリスクオン円売り主導でドル円上昇しやすいと推測。しかし、5営業日連続の日足スラストアップで138円直前まで急騰しており大き目の調整下落に注意したい。
また、本日は注目度の高い米国経済指標で強い数値が出れば138円台乗り、弱い数値なら大き目の下落に繋がりそう。
ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:50 経済指標
日本通関ベース貿易収支4月度(日本経済新聞
貿易赤字拡大は実需の円売り材料。
季調前:前回-7545億円(改定-7551)、予想-6050億円、結果-4324億円(◎)
季調済:前回-12099億円(改定-12135)、予想-10820億円、結果-10172億円(◎)

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数(Bloomberg
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回26.4万件(改定)、予想25.2万件、結果24.2万件(◎)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回181.3万件(改定)、予想181.9万件、結果179.9万件(◎)

21:30 経済指標
米国フィラデルフィア連銀景況指数5月度(Bloomberg
米国ISM製造業購買担当者景気指数と相関性あるため注目される。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
基準0、前回-31.3(改定)、予想-18.0、結果-10.4(◎)

【考察】総じて強い数値でドル円急騰。138円台乗せ。

21:48~要人発言
米国ローガン・ダラス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Bloomberg
「現時点のデータは6月FOMCでの利上げ見送りを正当化しない」

【考察】タカ派発言でドル円上昇継続

22:05~要人発言
米国ジェファーソンFRB理事(議会証言)(Bloomberg
「インフレは高すぎる」

【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。

23:00 経済指標
米国中古住宅販売件数4月度
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として米国新築住宅販売件数とともに重要。
件数:前回444万件(改定443)、予想430万件、結果428万件(×)
前月比:前回-2.4%(改定-2.6)、予想-3.3%、結果-3.2%(○)

23:00 経済指標
米国景気先行指数4月度(Bloomberg
前月比:前回-1.2(改定)、予想-0.5%、結果-0.6%(△)

23:19~要人発言
米国共和党マッカーシー下院議長(Bloomberg
「債務上限合意の可能性」

【考察】ドル円上昇継続

25:11~要人発言
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Reuters
「利上げ継続を支持」

【考察】タカ派発言でドル円上昇再開

26:36~要人発言
米国共和党パトリック・マクヘンリー下院金融委員長(Bloomberg
「債務上限交渉は何も進んでいない」

26:37~要人発言
米国民主党シューマー上院院内総務
「米債務上限を巡る交渉は前進」

【考察】米国債務上限交渉を巡る発言に一貫性なく、ドル円上げ渋り。

<まとめ>
東京マーケット:日経平均株価ギャップアップスタートのリスクオンであったが3万円台に乗ったことで利確も入ったことで下落し、円買いによってドル円も連れて下落から鈍い値動き。

欧米マーケット:欧州株価指数上昇のリスクオン、米国債利回り上昇でドル円上昇、年初来高値137.92を更新。
米国失業保険申請件数・失業保険継続申請件数・フィラデルフィア連銀景況指数の強い数値、FRB要人タカ派発言、米債務上限交渉の進展により、138.69まで急騰。
NYマーケットに入ってから米債務上限交渉の情報錯綜し、ドル円伸び悩んだが引けに掛けて株先物・株価指数上昇のリスクオン円売りで上昇継続。
Reuters

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

米国債イールドカーブ

5/18(木)は5/17(水)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド拡大)でドル買い・売り材料交錯。
ドルインデックス日足陽線は金利上昇の影響大。

6月FOMCの利上げ幅見通しは、25bps引き下げ0.0%、据え置き63.3%。25bps引き上げ36.7%。(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

トレード

  • 月足:5月陰線形成中。
  • 週足:5/15週、陽線形成中。上昇トレンドだが週足ダブルボトムネックラインのヒゲ先136.74付近まで上昇。戻り売りやロング勢利確が入りやすい位置。
  • 日足:5/17大陽線。スラストアップが続きボリンジャーバンド+2σバンドウォーク開始。よって、週足ヒゲ先も超えて上昇継続優位と推測。
  • 4H足:上昇トレンド。ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:上昇トレンド。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足サポート137.458付近まで下落→ダウ転換上昇→目標ラウンドナンバー138.000
(B)1H足サポート137.042付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス137.695

②ショート
(C)1H足サポート137.458かつ1H足20MAをダウ下落→目標1H足サポート137.042

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
1H足サポート137.458付近からダウ転換上昇→(A)ロング
ロング:137.656
T/P:138.002
獲得pips:+34.6

5月通算:7勝4敗、勝率60.0%、平均RR 1.89、獲得Pips +131.2

(Trading View)

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