ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)8/16の欧米マーケット影響
欧州オープン直前に日足安値145.31を付けた後は上昇に転じ、米国住宅着工件数、米国鉱工業生産指数・設備稼働率の強い数値で145.94へ上昇。節目146.00手前で揉み合った後、再び上昇し、米国FOMC議事要旨のタカ派内容を受けて日足高値146.61まで上昇。
日足終値146.37。
【米国市況】株と国債下落、議事要旨が追加利上げ示唆-一時146円41銭(Bloomberg)
(2)経済指標
・日本通関ベース貿易収支
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数
・米国フィラデルフィア連銀景況指数
・米国景気先行指数
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FRB要人
(4)その他
・中国景気後退リスク
中国経済の新たなリスク、碧桂園19%安-オンショア社債取引停止(Bloomberg)
米国経済指標が総じて強い数値、FOMC議事要旨のタカ派内容を受けて、日米金利差拡大(FRB利下げ当面なし、日銀金融緩和継続)からドル円上昇継続見込み。政府日銀要人から強い円安牽制があっても実介入までは効果薄いか。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日本通関ベース貿易収支
貿易赤字拡大は実需の円売り材料。
季調前:前回430億円(改定431)、予想244億円、結果-787億円(×)
季調済:前回-5532億円(改定-5402)、予想-4775億円、結果-5572億円(×)
7月の輸出29カ月ぶり減、半導体関連が低調-貿易赤字787億円(Bloomberg)
【考察】弱い数値でドル円上昇。
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
18:40~要人発言
中国が国有銀行に為替介入の強化指示、急激な元安阻止-関係者
【考察】サプライズ発言によりドル売り人民元買いからドル円急落。日本政府・日銀の介入警戒はあったが、最近の中国経済悪化に伴う介入も要警戒。
21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回24.8万件(改定)、予想24.1万件、結果23.9万件(◎)
米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回168.4万件(改定)、予想171.0万件、結果171.6万件(△)
21:30 経済指標
米国フィラデルフィア連銀景況指数
米国ISM製造業購買担当者景気指数と相関性あるため注目される。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
基準0、前回-13.5(改定)、予想-10.6、結果12.0(◎)
【考察】総じて強い数値で初動ドル円上昇。しかし、サプライズの中国為替介入強化指示の影響強く、即全戻し。
23:00 経済指標
米国景気先行指数
前月比:前回-0.7(改定-)、予想-0.4%、結果-0.4%(○)
29:45 報道
中国恒大集団、NYで連邦破産法15条の適用申請(Bloomberg)
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値146.37から146.21まで押した後、上昇しマーケットオープン直後に日足高値146.56を付けたが、口先介入警戒感から揉み合い。
きょうの国内市況(8月17日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン後、再び146.21へ下落したが、1H足押し安値や20MA付近と重なっており、押し目買い入ったが、中国のサプライズ為替介入指示強化により強いドル売りで日足安値145.62まで急落。
NYマーケットに入っても株先物・株価指数下落リスクオフ続いたが、米国経済指標の相次ぐ強い数値により「米国債利回り上昇→ドル買い」で146.30まで急騰。その後、引け間際に強いリスクオフ円買い発生し、日足安値145.62手前の145.64へ急落。総じて、材料交錯の乱高下。
日足終値145.86。
【欧州市況】株は3日続落、米利上げ長期化に警戒感-英国債も続落(Bloomberg)
【米国市況】債券売り継続、テク主導で株続落-ドル一時145円62銭(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
8/17(木)は8/16(水)に対しツイスト(短期金利低下、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル売り・買い材料交錯(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月公表:据え置き88.5%、25bps引き上げ11.5%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:8月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:8/14週、陽線形成中。
- 日足:8/16陽線。上昇トレンドだが戻り高値146.44到達で、戻り売りで一時的に大きな下落に警戒か。
- 4H足:上昇トレンド。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:上昇トレンド。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足ボリンジャーバンド+1σ下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス146.379
(B) (A)後、1H足レジスタンス146.379をダウ上昇→目標4H足レジスタンス146.746
②ショート
(C) (A)後、1H足トレンドラインかつ20MAをダウ下落→目標1H足サポート145.877
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
(C)ショート:146.189
T/P:145.876
獲得pips:+31.3
8月通算:5勝2敗、勝率71.4%、平均RR 2.20、獲得Pips +96.5
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