2023年8月16日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)8/15の欧米マーケット影響
米国小売売上高や米国輸入物価指数・輸出物価指数が強い数値で145.82上昇したが、米国NY連銀製造業景気指数のサプライズの弱い数値で全戻し下落。日足高値145.87上抜けに失敗したことでロング勢の決済が入り、日足安値145.11まで急落。
その後、米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁のタカ派発言で145.57まで切り返し。
日足終値145.55。

【米国市況】株は反落、終盤に下げ足速める-ドルは145円台半ば(Bloomberg

(2)経済指標
・米国住宅着工、住宅建築許可
・米国鉱工業生産指数、設備稼働率
・米国FOMC議事要旨

(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FRB要人

(4)その他
・中国景気後退リスク
中国経済の新たなリスク、碧桂園19%安-オンショア社債取引停止(Bloomberg

日米金利差拡大(FRB利下げ当面なし、日銀金融緩和継続)由来でドル円上昇継続しやすいが、あっさり145円台半ばの推移が継続。前日の鈴木財務相の円安牽制発言の影響は小さかったことから、今後は政府日銀要人から強い円安牽制で介入警戒感がより高まりやすいか。引き続き押し目買い狙いが適切か。

米国経済指標については、米国小売売上高や米国輸入物価指数・輸出物価指数の強い数値で上昇したが、米国NY連銀製造業景気指数の弱い数値で下落。素直な動きだが、好材料より悪材料に強い反応を示した。
この傾向に倣うなら、短期的には強い数値が出ても戻り売り、弱い数値が出れば下落狙いが良さそう。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国住宅着工
住宅購入に伴い、家電などの耐久消費財も購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きいため注目される。また、最近はFRB当局者が住宅関連指標をインフレ把握のために注目していることから、更に重要度が上がっている。

件数:前回143.4万件(改定139.8)、予想145.0万件、結果145.2万件(◎)
前月比:前回-8.0%(改定-11.7)、予想0.9%、結果3.9%(◎)

米国住宅建築許可
件数:前回144.0万件(改定144.1)、予想148.5万件、結果144.2万件(△)
前月比:前回-3.7%(改定)、予想2.9%、結果0.1%(△)

米住宅着工件数、7月は3.9%増加-一戸建て住宅がけん引(Bloomberg

22:15 経済指標
米国鉱工業生産指数
鉱工業部門の生産動向を数値化したもので景気実態を把握する速報性に優れることから注目度が高い。
前回-0.5%(改定-)、予想0.3%、結果1.0%(◎)


米国設備稼働率
生産能力に対する実際の生産量の比率。設備投資とインフレの先行指標であることから注目度高い。
前回78.9%(改定)、予想79.2%、結果79.3%(◎)

【考察】強い数値で145.94まで上昇。しかし、節目146.00目前で日銀介入警戒感から利確も入りやすく全戻し下落。

米製造業の生産指数、3カ月ぶりプラス-自動車生産が急増(Bloomberg

27:00 経済指標
米国FOMC議事要旨(過去の発表日:8/1710/1211/231/42/224/125/24, 7/5, 8/16)
FOMC議事要旨:「著しい」インフレリスク、追加引き締め正当化も(Bloomberg

【考察】追加利上げ示唆のタカ派内容でドル円上昇。

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値145.57。
アジア株軟調のリスクオフ円買い、米国債利回り低下のドル売りで東京安値145.41まで下落。

きょうの国内市況(8月16日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープン直前に日足安値145.31を付けた後は上昇に転じ、米国住宅着工件数、米国鉱工業生産指数・設備稼働率の強い数値で145.94へ上昇。節目146.00手前で揉み合った後、再び上昇し、米国FOMC議事要旨のタカ派内容を受けて日足高値146.61まで上昇。
日足終値146.37。

【欧州市況】株は小幅安、中国の見通しに懸念強まる-英国債下落(Bloomberg
【米国市況】株と国債下落、議事要旨が追加利上げ示唆-一時146円41銭(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

8/16(水)は8/15(火)に対し(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
9月公表:据え置き88.5%、25bps引き上げ11.5%、50bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:8月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
  • 週足:8/14週、陽線形成中。
  • 日足:8/15十字線。上昇トレンド。
  • 4H足:上昇チャネル。
  • 1H足:上昇レンジ。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足レジスタンス145.800をダウ上昇→目標4H足レジスタンス146.137
(B)1H足サポート145.135又は4H足20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス145.501

②ショート
(C)1H足サポート145.135をダウ下落→目標1H足サポート144.794

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
(A)ロング:145.860
S/L:145.659
獲得pips:-20.1

トレード2
(A)ロング:145.837
T/P:146.139
獲得pips:+30.2

8月通算:4勝2敗、勝率66.7%、平均RR 2.233、獲得Pips +65.2

(Trading View)

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