2023年10月3日(火)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)10/2の欧米マーケット影響
米国経済指標の強い数値で日足高値149.88を付けたが、リスクオフ円買いかつ政府日銀の円安牽制・実介入警戒感は強くNY引けに掛けて揉み合い。
①欧米株:「米国経済指標の強い数値→米利上げ長期化懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」
②米国債:「米国政府閉鎖回避、米国経済指標の強い数値→ドル買い」
③原油先物価格:「リスクオフ→下落」
日足終値149.88。

(2)経済指標
・米国JOLTS求人件数

(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・FRB要人

(4)その他
・TOM(Turn of the Month)効果(アノマリー)
株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中しやすい。「株買い→円売り材料」、「株売り→円買い材料」になり得る。

・来週のドル・円は米重要指標で上下に振れる展開か、米政府閉鎖も警戒(Bloomberg
・全米自動車労組(UAW)によるストライキ:スト拡大→米国景気後退懸念→ドル売り材料
・原油先物価格:価格上昇 or 高止まり→インフレ懸念→米追加利上げ or 高金利長期化、日本貿易収支悪化→ドル買い、円売り材料

本日注目は米国JOLTS求人件数。前日は「経済指標の強い数値→ドル円上昇」となったものの、150円直前では政府日銀介入警戒感や「経済指標の強い数値→米高金利長期化懸念→リスクオフ円買い」も強く、じり上げ。
強いドル買い材料が揃っていながらも、150円台に乗らない展開が続くならなら、失望したロング勢の決済が入って大き目の下落が生じる可能性もありそう。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:30~要人発言
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
メスター総裁、年内追加利上げとしばらく据え置き必要となる可能性(Bloomberg

【考察】タカ派発言→上値重くドル円下落。

東京マーケット(9:00~15:00)

11:16~要人発言
鈴木財務相
(過去の発言:5/306/166/206/276/286/296/307/47/188/18/158/259/19/89/229/269/289/29, 10/2, 10/3)
「水準は判断基準にならない」と財務相-1ドル=150円台目前で(Bloomberg

【考察】円安牽制発言。但し、問題は水準でなくあくまでボラティリティ。よって、緩やかな上昇であれば150円台でも為替介入なしを示唆したと言える。よってドル円下落小。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:39~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
アトランタ連銀総裁、FRBは金利を高水準に「長期間」据え置くべきだ(Bloomberg

【考察】タカ派発言だが、150円台直前の高値警戒感根強くドル円下落。

23:00 経済指標
米国JOLTS求人件数(過去の発表日; 1/42/13/84/45/25/317/68/1, 8/29, 10/3)
(Bureau of Labor Statistics)
前回882.7万件(改定892.0)、予想883.1万件、結果961.0万件(◎)

【考察】サプライズの強い数値→ドル円上昇。しかし、直後に急落。政府・日銀の為替介入観測あるも詳細不明。

24:13 要人発言
財務省幹部
円が一転急伸、昨年10月以来の150円付けた後で-介入観測も(Bloomberg

24:31~要人発言
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
(過去の発言:4/5, 4/20, 5/16, 5/26, 5/31, 7/10, 8/25, 9/1, 9/5, 10/3)

【考察】米国JOTS公表後のハト派からタカ派発言→ドル円下落から再上昇。

26:00~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
(過去の発言:4/14, 4/18, 4/21, 5/15, 5/17, 5/22, 5/25, 6/21, 6/23, 6/29, 7/10, 8/1, 8/4, 8/10, 8/31, 9/1, 9/7, 10/3)

【考察】タカ派、ハト派発言→ドル円下落。

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値149.87。
「米国経済好調→金融引き締め長期化→米国債利回り上昇→日米金利差拡大→ドル買い・円売り」、「米国金融引き締め長期化嫌気→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」、「政府日銀の口先・為替介入警戒感」が交錯。
材料交錯ながらも、ドル買い強くじり上げで東京高値149.94を付けた。

きょうの国内市況(10月3日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープン直後、149.65を付けたが、「政府日銀の口先・為替介入警戒感後退」し、「米国債利回り上昇→ドル買い」強く149.98へ上昇。
米国JOLTS求人件数が強い数値でドル円急騰し日足高値150.16を付けた。しかしながら、直後に急落し日足安値147.34を付けた。
「米国JOLTS求人件数が強い数値→米国債利回り上昇→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」だけでなく、「政府日銀による為替介入観測→ドル売り・円買い」の可能性あり。但し、財務省はノーコメントであり真偽不明。
ドル円急落後は押し目買い狙いも多く急反発し、引けに掛けて揉み合い。
日足終値149.08。

【米国市況】円一時150円台、乱高下で介入観測も-株と国債は下落(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

10/3(火)は10/2(月)に対しベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
11月公表:据え置き69.1%、25bps引き上げ30.9%、50bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:10月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンドでレンジ実体上限到達。
  • 週足:10/2週、陽線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:10/2下ヒゲ陽線。上昇チャネル上限付近。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇チャネル。
  • 15M足:上昇チャネル。

【シナリオ】

①ロング
(A)日足サポート149.626付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス149.872
(B)4H足サポート149.368付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス149.626

②ショート
(C) (A)後、1H足サポート149.626かつ4H足20MAをダウ下落→目標4H足サポート149.368

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

(Trading View)

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