ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)1/19の欧米マーケット影響
日銀早期政策修正観測後退、株上昇リスクオン、FRB要人タカ派発言、米国経済指標強弱混在、週跨ぎを避けたいポジション決済、原油先物乱高下による終日材料交錯でドル円乱高下。148円台維持。
(2)経済指標
・米国景気先行指数
(3)要人発言
・政府、実質円安牽制(1/19鈴木財務相発言あり)
・日銀金融政策決定会合ブラックアウト期間(開催2日前から:1/20~1/22)
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):FOMCブラックアウト期間(開催2週前の土曜日開始:1/20~2/1)のため、いつもの様に発言や記事に要注意。
(4)その他
・日銀金融政策決定会合公表直前リーク報道
・中東地政学リスクオフ
【日本株週間展望】続伸へ、海外勢買い続く-日銀会合や機械決算注目(Bloomberg)
来週のドル・円は下落か、円安進行受け日銀総裁の発言タカ派化を警戒(Bloomberg)
本日の注目材料は3点。
①米国経済指標:
1/16米国NY連銀製造業景気指数が弱い数値でドル円急落しても直ぐに全戻し。
1/17米国小売売上高が強い数値でドル円急上昇
1/18米国新規失業保険申請件数・失業保険継続申請件数、米国住宅着工・住宅建築許可件数の強い数値でドル円急上昇。
1/19米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値の強い数値、インフレ予測と米国中古住宅販売件数が弱い数値が混在しドル円乱高下。
本日米国景気先行指数の注目度は高くありませんが、強い数値なら素直にドル円上昇、弱い数値なら下落は一時的で上昇に転じやすいと推測します。
②FRB要人発言影響
FOMCブラックアウト期間前まで、FRB要人からタカ派発言が相次ぎました。従ってドル売りが生じても継続する可能性は低いと考えます。
③中東地政学リスクオフ悪化:
中東地政学リスクオフ(原油先物価格上昇、安全資産米国債買い、リスクオフ円買い)による材料交錯が生じるため、どの材料の影響が強いか見極め必要。基本的には原油先物価格上昇によりドル円上昇しやすいと考えます。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
24:00 経済指標
米国景気先行指数
前月比:前回-0.5%(改定-)、予想-0.4%、結果-0.1%(◎)
29:06 報道
日銀、25年度までの物価見通し改定へ 午後に総裁会見(日本経済新聞)
【考察】日銀政策修正観測後退でドル円上昇。但しサプライズなく、かつNYクローズ直前につき反応薄。
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値148.18
東京始値148.13
東京高値148.23
東京安値147.73
東京終値148.06
きょうの国内市況(1月22日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
1/23日銀金融政策決定会合公表前のポジション調整(リーク報道、サプライズのタカ派姿勢警戒)円買いのためか東京安値147.73へ急落。切番148.00付近は押し目買いも強く、日銀政策維持観測(株上昇リスクオン、日本10年国債利回り低下)円売りが支えとなり、東京終値148.06へ上昇。
欧米マーケット:
欧州始値148.04
日足高値148.30
日足安値147.62
NY始値147.86
NY終値148.05
日足終値148.14
【米国市況】S&P500種が連日最高値、買いの勢い継続-148円台前半(Bloomberg)
欧州オープン後には日足高値148.30を付けるも、再び1/23日銀金融政策決定会合公表前のポジション調整円買いにより日足安値147.62へ急落。しかし、ここでも切番148.00付近は押し目買いが強く、FRB利下げ観測後退、米国景気先行指数の強い数値と原油先物価格上昇のドル買いが支えとなり上昇。
総じて、1/23日銀金融政策決定会合公表前ポジション調整(リーク報道、サプライズのタカ派姿勢警戒)による円買い、FRB利下げ観測後退と原油先物価格上昇によるドル買いが交錯しドル円乱高下。148円台維持。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
・1/22ドル買い交錯
ドル買い:FRB利下げ観測後退、原油先物価格上昇
ドル売り:地政学リスクオフ由来の米国債利回り低下
ウクライナのドローン攻撃、ロシアの主要石油輸出ルートを脅かす(Bloomberg)
・1/22円買い優勢
円買い:1/23日銀金融政策決定会合公表前のポジション調整(リーク報道、サプライズのタカ派姿勢警戒)
円売り:日銀政策維持観測(株上昇リスクオン、日本10年国債利回り低下)、原油先物価格上昇
米国債イールドカーブ
1/22(月)は1/19(金)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料一致(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FRB政策金利:525~550bps
FOMC見通し(CME FedWatch Tool)
次回公表24年1月31日:25bps引き下げ2.6%、据え置き97.4%
初回利下げ観測24年3月20日公表:25bp引き下げ58.4%
24年合計利下げ観測:25bps×6回=150bps → 政策金利375~400bps見込み
2023年12月13日FOMC政策金利見通し(Projection Materials)と1/22織り込み
24年:4.6%(米国1年債利回り4.87%)
25年:3.6%(米国2年債利回り4.39%)
26年:2.9%(米国3年債利回り4.10%)
Longer run: 2.5%(米国10年債利回り4.13%)
24年利下げ見通し:25bps×3回=75bps →政策金利450~475bps相当
実質金利=政策金利-総合消費者物価指数12月度前年比=5.5%-3.4%=2.1%
(現状の相関関係は、25bpsでドル円約3円変動)
テクニカル分析
トレード
- 月足:1月陽線形成中。押し安値や20MA付近から上昇中。
- 週足:1/15週、大陽線確定。20MAブレイク。
- 日足:1/19十字線。上昇トレンド。BBエクスパンション。1/22は調整波の下落や揉み合い生じやすいと推測。
- 4H足:レンジ。BBスクイーズ。
- 1H足:レンジ。BBスクイーズ。
- 15M足:レンジ。BBスクイーズ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス148.314をダウ上昇→目標4H足レジスタンス148.652
(B)日足サポート147.331付近へ下落→ダウ転換上昇→目標4H足レジスタンス147.840
②ショート
(C)4H足サポート147.840かつ4H足20MAをダウ下落→目標日足サポート147.331
1月通算:7勝6敗、勝率53.8%、獲得Pips +77.5
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