2023年12月29日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)12/28の欧米マーケット影響
FRB利下げ期待の影響継続し、欧州オープン前には切り番141.00を割り込んで140.71へ到達。
米国経済指標は強弱交錯。
日足安値140.25を付けた直後、年末・月末ロンフィクに掛けて141.43へ急騰。材料ないことからポジション調整と推測。突発的な動きでショート勢の損切が巻き込まれた様子。更に米国7年債入札不調で141.59へ上昇。日足終値141.41。

(2)経済指標
・米国シカゴ購買部協会景気指数

(3)要人発言

(4)その他
・実質年末、月末、週末五十日仲値
・米国債券市場は短縮取引
・全国、証券取引所大納会
・TOM効果:株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります。「株買い→円売り材料」、「株売り→円買い材料」になり得る。
・サンタクロースラリー:年末5営業日と新年2営業日に米国株高となりやすいアノマリー。
・月末ロンドンフィックス
・IMM通貨先物ポジション
【債券週間展望】長期金利は上昇か、日銀総裁講演とオペ減額を警戒(Bloomberg
【日本株週間展望】高値圏を維持、新NISA期待が支え-円高は重し(Bloomberg

本日は、月末・四半期末・半期末・年末営業日。注目材料なく市場参加者も少ないことから、前日のポジション調整による乱高下が生じる可能性があります。

<参考>
2022年12月30日(金)の年末・月末・週末ドル円は、全体的に下落の流れ。特にロンドンフィックス後、日銀物価見通し引き上げ報道からドル円下落加速。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 実質年末、月末、週末五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

15:00
大納会(日本取引所グループ

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

23:45 経済指標
米国シカゴ購買部協会景気指数
米国ISM製造業景気指数の前営業日に発表される同指標の先行指標。
基準50、前回55.8(改定)、予想50.0、結果46.9(×)

【考察】基準50割れてサプライズの弱い数値でドル円下落。

25:00 月末ロンフィク

29:30 経済指標
IMM通貨先物12/26時点(ポジション推移
円ショート大幅縮小

【考察】円買い材料

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値141.41。
実質五十日仲値に向けてドル買い需要で東京高値141.67まで上昇、仲値通過後は決済に押されて東京安値141.27。年末の薄商い、材料不足で方向感なし。

東京マーケット・サマリー・最終(29日)(Reuters

欧米マーケット:
欧州オープン前に141.14を付けるも、「米国債利回り上昇→ドル買い」により日足高値141.91へ急騰。米国シカゴ購買部協会景気指数のサプライズの弱い数値でドル円下落に転じ、月末ロンフィクに掛けて下落加速、日足安値140.80。前日ロンフィク前後のドル円急騰とは逆の動き。
日足終値141.04。

【米国市況】S&P500種は年24%高、利下げ観測支え-ドル141円近辺(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

12/29(金)は12/28(木)に対しツイスト(短期金利低下、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル売り・買い材料交錯(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FRB政策金利:525~550bps
FOMC見通し(CME FedWatch Tool
次回公表(2024年1月31日):25bps引き下げ15.5%、据え置き84.5%
初回利下げ観測:2024年3月20日公表、25bp引き下げ73.5%
24年利下げ観測:25bps×6回=150bps → 政策金利375~400bps見込み

2023年12月13日FOMC政策金利見通し(Projection Materials)と12/29織り込み
24年:4.6%(米国1年債利回り4.78%)
25年:3.6%(米国2年債利回り4.25%)
26年:2.9%(米国3年債利回り4.00%)
Longer run: 2.5%(米国10年債利回り3.87%)
24年利下げ見通し:25bps×3回=75bps →政策金利450~475bps相当

(現状の相関関係は、25bpsでドル円約3円変動)

テクニカル分析

トレード

  • 月足:12月陰線形成中。押し安値下抜けから20MAへの調整波発生中。
  • 週足:12/25週、陰線形成中。
  • 日足:12/28下ヒゲピンバー陰線。下降トレンド終了の可能性示唆。BBスクイーズ。
  • 4H足:レンジ。BBスクイーズ。
  • 1H足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
  • 15M足:上昇トレンド。BBエクスパンション。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足レジスタンス141.584をダウ上昇→目標4H足レジスタンス142.023又は4H足20MA
(B)1H足サポート141.118又は1H足20MA付近へ下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス141.363

②ショート
(C)4H足レジスタンス142.023又は4H足20MA付近へ上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート141.584

12月通算:13勝6敗、勝率68.4%、獲得Pips +241.1

(Trading View)

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