ファンダメンタルズ分析
注目材料
1.経済指標
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、インフレ予測
・IMM通貨先物円ポジション
2.要人発言
・政府日銀円安牽制
・米国トランプ大統領
・FEDウォッチャー、WSJ紙のニック氏(X投稿):FRBブラックアウト期間(FOMC開催前週の土曜日から公表翌日までの13日間:3/9~3/21)につき
3.その他
・実質五十日仲値
・日本メジャーSQ
・連合、25年春闘第1回回答集計結果を発表
・米国つなぎ予算期限
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
7:29~要人発言
米上院民主党首脳、共和つなぎ予算案阻止せぬ意向-政府閉鎖回避に道(Bloomberg)
【考察】米国政府閉鎖回避期待。ドル円上昇。
東京マーケット(9:00~15:30)
9:55 実質五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあります。
16:14~要人発言
春闘の賃上げ率2年連続5%超、34年ぶり高水準-日銀利上げに追い風(Bloomberg)
【考察】賃上げ率5.46%は要求6.09%を下回っていたためか失望によりドル円上昇
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
18:09~要人発言
EU、対ロシア追加制裁
【考察】ウクライナ停戦期待後退。地政学リスクオフ
19:53~要人発言
メルツ次期独首相候補、財政パッケージで緑の党と合意-関係者(Bloomberg)
【考察】欧州軍拡投資拡大期待の欧州株上昇と欧米国債利回り上昇
20:46~要人発言
米国ラトニック商務長官
【考察】
23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(速報値発表日; 1/10, 2/7, 3/14)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できます。
前回64.7、予想63.7、結果57.9(×)
米国ミシガン大学インフレ予測
1年先:前回4.3%、予想4.3%、結果4.9%(◎)
5年先:前回3.5%、予想3.4%、結果3.9%(◎)
【考察】強弱混在。ドル円乱高下。
28:30 経済指標
IMM通貨先物時点(Investing.com)
円ロング
<まとめ>
東京マーケット
日足始値147.80
取引開始直後に日通し安値147.75を付けてからは、3/13石破首相「自民議員に商品券配布」の日本政情不安円売り、実質五十日仲値に向けた金融機関ドル吊り上げ、米国シューマー上院民主党院内総務「つなぎ予算阻止取り下げ」発言を受けたリスクオン日本株上昇、また週末を迎えて歴史的水準まで積みあがっていたIMM通貨先物3/4時点円ロングポジションの一部決済(推測)も入ったためか、日通し高値148.65へ急上昇。
【日本市況】株は上昇、春闘への期待と円下落で輸出株買い-債券高い(Bloomberg)
欧米マーケット
欧州オープン直前に、連合の春闘賃上げ要求未達となり失望から日通し高値149.02へ上昇。
独メルツ次期首相候補、独緑の党と財政パッケージ合意報道を受けるも、米国トランプ関税リスクオフが警戒されてかドル円揉み合い。
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(弱)・インフレ予測(強)交錯でドル円乱高下。
日足終値
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
<ドル>
買い材料:
・米国シューマー上院民主党院内総務「つなぎ予算阻止取り下げ」→米国政府閉鎖回避期待
・実質五十日仲値に向けた金融機関ドル吊り上げ
・独メルツ次期首相候補、独緑の党と財政パッケージ合意報道→欧州軍拡投資拡大期待→欧米国債利回り上昇
・米国ミシガン大学インフレ予測(強)
売り材料:
<円>
買い材料:
売り材料:
・3/13石破首相、自民議員に商品券配布→日本政情不安
石破首相が自民議員に商品券配布、参院選控え政権運営に打撃も(Bloomberg)
・連合、春闘賃上げ要求未達→日銀早期利上げ観測後退
・独メルツ次期首相候補、独緑の党と財政パッケージ合意報道→欧州軍拡投資拡大期待→欧州株上昇
・歴史的水準まで積みあがっていたIMM通貨先物3/4時点円ロングポジション(Investing.com)の一部決済(推測)
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)
政策金利市場織り込み
・FRB:現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)
次回3月19日(水)公表:据え置き(98.0→97.0%)、0.25%引き下げ(2.0→3.0%)
2025年利下げ観測:0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75~4.00%相当
・日銀:現行政策金利0.50%
市場織り込み(東京短資株式会社)
次回3月19日(水)公表:0.25%引き上げ(1→1%)
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足:3月陰線形成中。レンジ。BB-1σ付近。
- 週足:3/10週、陽線形成中。下降トレンド。押し安値ヒゲ先付近。
- 日足:3/13陰線。下降トレンド。BB-1σ付近
- 4H足:レンジ。20MA付近
- 1H足:下降チャネル。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①Long
(A)4H足押し安値147.276付近へ下落→転換上昇→目標1H足ダウ安値147.579
②Short
(B)4H足ダウ安値147.847付近へ上昇→転換下落→目標1H足ダウ安値147.579
(C)1H足ダウ安値147.579をダウ下落→目標4H足押し安値147.276

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