2025年6月23日(月)ドル円戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

注目材料

1.経済指標
・米国PMI速報値
・米国中古住宅販売件数
・IMM通貨先物円ポジション

2.要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB

3.その他
・地政学リスクオフ(イスラエル・イラン、ウクライナ・ロシア)

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

6:11 報道
ホルムズ海峡でタンカー経路変更を初確認、イラン空爆後-追跡データ(Bloomberg

【考察】原油先物価格上昇→インフレ懸念、日本貿易収支悪化

東京マーケット(9:00~15:30)

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

22:09 報道
「2日以内にイランから米国へ報復攻撃の可能性」

22:45 経済指標
米国PMI速報
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業:前回52.0、予想51.3、結果52.0(○)
サービス業:前回53.7、予想53.1、結果53.1(○)
総合:前回53.0、予想52.1、結果52.8(○)

23:00 経済指標
米国中古住宅販売件数
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として米国新築住宅販売件数とともに重要。
件数:前回400万件(改定)、予想392万件、結果403万件(◎)
前月比:前回-0.5%(改定)、予想-1.3%、結果0.8%(◎)

23:00~要人発言
米国ボウマンFRB理事
:政策スタンスは中立。
ボウマンFRB副議長、資本規制見直す時が来た-7月利下げ支持も(Bloomberg

【考察】ハト派発言

24:25 報道
イラン、数時間以内に米軍事施設攻撃の可能性

25:10 報道
カタールの米軍基地に差し迫ったイラン攻撃

25:39 報道
イラン、カタールの米空軍基地に向けてミサイル発射-タスニム通信(Bloomberg

26:19~要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁(2025年FOMC投票権あり)
:政策スタンスはハト派。
関税の影響「予想より軽微」、利下げにつながる可能性=シカゴ連銀総裁(Bloomberg

【考察】ハト派発言

26:20 報道
イランは米軍基地攻撃をカタールに事前通知
イラン、カタールの米軍基地を攻撃-報復限定的との見方で原油下落(Bloomberg

27:09 報道
イスラエルがイランへ大規模攻撃開始

28:30 経済指標
IMM通貨先物6/17時点(Investing.com
円ロング縮小

<まとめ>
東京マーケット

日足始値146.70
「6/21イランの核施設3カ所への攻撃を成功裏に完了」を受けた有事ドル買い、「ホルムズ海峡でタンカー経路変更を初確認」報道を受けたインフレ懸念・日本貿易収支悪化懸念で日通し高値146.73へギャップアップスタートすると、窓埋め狙いや一部決済が入り日通し安値146.15へ下落。
しかし、東京オープン後は再び有事ドル買い、インフレ懸念・日本貿易収支悪化懸念から日通し高値147.39へ急上昇して引けました。

【日本市況】円安加速、米イラン攻撃で有事のドル買い-株式下げ縮小(Bloomberg

欧米マーケット
欧州オープン後も有事ドル買い強く日足高値148.03へ上昇。
ところが、NYオープンすると米国ボウマンFRB理事のハト派発言をきっかけに急落。またイランがカタール米軍基地へ報復攻撃するも被害は小さくかつ事前告知があったと伝わり、イランの報復が限定的との見方で原油先物急落に連れて日足安値146.01を付けて引けました。
日足終値146.15

【米国市況】株上昇、抑制的なイラン反撃で安心感-ドル146円台前半(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

<ドル買いから売り優勢>
買い材料:
・6/21イランの核施設3カ所への攻撃を成功裏に完了→中東地政学リスクオフ→有事のドル買い
バンカーバスターをイラン核施設に投下-米軍、おとりで奇襲効果狙う(Bloomberg
・「ホルムズ海峡でタンカー経路変更を初確認」報道→原油先物価格上昇→インフレ懸念

売り材料:
・米国ボウマンFRB理事のハト派発言
・イランは米軍基地攻撃をカタールに事前通知→イラン報復限定的観測→原油先物価格下落→インフレ懸念後退
・米ドル回避の取引需要、アジアの金融機関で拡大-貿易摩擦の強まりで(Bloomberg
・米国トランプ関税→貿易戦争激化→ドル信認低下
ドルが新たな「犠牲者」に-世界的な貿易戦争激化で信認脅かされる(Bloomberg

<円売り優勢>
買い材料:
・イランは米軍基地攻撃をカタールに事前通知→イラン報復限定的観測→原油先物価格下落→日本貿易収支改善期待
・2025年3月調査想定為替レート上期147.17(日本銀行、短観)以下推移→日本企業業績悪化、リスクオフ(円キャリー巻き戻し)

売り材料:
・「ホルムズ海峡でタンカー経路変更を初確認」報道→原油先物価格上昇→日本貿易収支悪化懸念
・構造的円売り(日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)

Currency Strength Chart

政策金利市場織り込み

・FRB:現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool
次回7月30日(水)公表:据え置き(85.5→77.3%)、0.25%引き下げ(14.5→22.7%)
2025年利下げ観測:0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75~4.00%相当

・日銀:現行政策金利0.50%
市場織り込み(東京短資株式会社
次回7月31日(木)公表:0.25%引き上げ(4→3%)

テクニカル分析

トレードシナリオと結果

  • 月足:6月陽線形成中。レンジ。
  • 週足:6/16週、陽線確定。レンジ。
  • 日足:6/20陽線。上昇トレンド。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15足:上昇トレンド。

【シナリオ】
①Long
(A)1H足押し安値145.772付近へ下落→転換上昇→目標4H足レンジ高値146.088
(B)4H足押し安値145.316付近へ下落→転換上昇→目標4H足ダウ高値145.718

②Short
(C)日足高値146.218付近へ上昇→転換下落→目標1H足押し安値145.772
(D)4H足ダウ高値145.718をダウ下落→目標4H足押し安値145.316

本日:シナリオ外のためトレードなし
6月通算:11勝12敗、勝率47.8、RR1.53、+83.7pips

(Trading View)

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