ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)9/8の欧米マーケット影響
欧州リスクオンスタートでドル円安値切り上げ継続、上値も重くチャネル状に推移だが、下がれば押し目買いが入りやすい地合いは継続。
「原油価格上昇→インフレ懸念かつ日本貿易収支悪化懸念→ドル買いかつ円売り」「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」で日足高値147.88。
日足終値147.80。
(2)経済指標
・米国Ny連銀インフレ期待調査
・米国3年債入札
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・中国人民銀行の元安牽制(ドル売り材料)
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事に要注意。
An Important Shift in Fed Officials’ Rate Stance Is Under Way(WSJ)
(4)その他
・【債券週間展望】長期金利は上昇か、国債入札低調の警戒感続く(Bloomberg)
・来週のドル・円は底堅いか、日米金利差が背景-当局のけん制は重し(Bloomberg)
先週末のNYマーケットクローズ直後の植田日銀総裁インタビュー記事はタカ派発言と捉えられ週明けスタートはドル円下落に要警戒。
また、本日注目材料なくドル円上昇トレンドが続きやすい地合いに変わりはないため、ドル円下落は押し目買いの機会になると推測。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
10:10 要人発言
日本銀行
臨時国債買い入れオペ実施なし
【考察】事実上の日本国債金利利回り上昇容認→円買い→ドル円下落継続
10:15 要人発言
中国人民銀行
人民元基準値引き上げ
【考察】人民元買いドル売りでドル円下落継続
13:00 要人発言
日銀、5年物の共通担保資金供給オペを14日実施と通知(Bloomberg)
【考察】円売り→ドル円上昇だが影響一瞬。相場材料は植田日銀総裁タカ派発言となっており、ドル円下落継続。
13:39 要人発言
人民元、3月以来の大幅上昇-中国人民銀が投機を強くけん制(Bloomberg)
【考察】人民元買いドル売りでドル円下落継続
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
24:00 経済指標
米国Ny連銀インフレ期待調査
1年後:前回3.5%、結果3.6%(◎)
3年後:前回2.9%、結果2.8%(×)
5年後: 前回2.9%、結果3.0%(◎)
26:00 経済指標
米国3年債入札(Upcoming Auctions)
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回4.398%、結果4.660%(×)
【考察】入札不調→利回り上昇→ドル買い。しかし強い円買い継続しておりドル円反応薄。
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値147.80。
先週末のNYマーケットクローズ直後の植田日銀総裁インタビュー記事が「タカ派発言→日銀修正観測→円買い」、またブラックアウト期間中のニック記者の記事が「ハト派内容→ドル売り」となり146.67へ急落。
東京マーケット前に147.27まで持ち直したものの、「日銀政策修正観測→日本国債利回り上昇→円買い」、「株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」、更に中国人民銀行の「人民元基準値引き上げと元安牽制発言→元買いドル売り」で下落加速し、東京安値145.98を付けた。
きょうの国内市況(9月11日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン直後、日足安値145.90を付けたが、最近の傾向である欧州序盤の「米国債利回り上昇→ドル買い」に支えられて146.99まで上昇。しかし戻り売りも強く再び146.20へ下落。
NYマーケットに入ると、「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」も生じて揉み合いながらもドル円上昇。
日足終値146.59。
【欧州市況】株続伸、米経済ソフトランディングに期待-債券下落(Bloomberg)
【米国市況】テク主導で株続伸、テスラ高い-ドル売られ146円台半ば(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
9/11(月)は9/8(金)に対しツイスト(短期金利低下、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル売り・買い材料交錯(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月公表:据え置き93.0%、25bps引き上げ7.0%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:9月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:9/4週、陽線。上昇トレンド。
- 日足:9/8陽線。上昇チャネル付近。9/11一旦下押しが入っても上昇しやすいと推測。
- 4H足:レンジ。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:上昇チャネル。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート147.551又は20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→目標日足レジスタンス147.798
(B) (A)後、日足レジスタンス147.798をダウ上昇→目標ラウンドナンバー148.00
②ショート
(C) (A)後、1H足サポート147.551かつ20MAをダウ下落→目標4H足サポート147.295
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
9月通算:2勝1敗、勝率66.7%、平均RR 2.03、獲得Pips +47.3
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