2023年10月6日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)10/5の欧米マーケット影響
米国経済指標の強い数値で再び前日日足終値かつ4H足戻り高値149.13付近の149.12まで上昇。しかし、この抵抗を上抜けできなかったことでロング勢の決済や、「世界的な景気後退懸念→原油先物価格下落→インフレ懸念後退→米国債利回り低下→ドル売り」によって日足安値148.26直前の148.31まで急落。日足終値148.51。

(2)経済指標
・日本毎月勤労統計
・米国雇用統計

(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・中国人民銀行の元安牽制(元買いドル売り材料)
・FRB要人

(4)その他

本日の最大の注目は米国雇用統計。今週はドル円下落優勢であったことから、「総じて強い数値→インフレ懸念→ドル円上昇」、「総じて弱い数値→ドル円下落」の素直な動きになりやすいと推測。強弱交錯した場合には、市場がどの項目を材料視するか判断出来るまで様子見が適切か。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:30 経済指標
日本毎月勤労統計
前回1.3%(改定1.1)、予想1.4%、結果1.1%(△)
8月実質賃金2.5%減 17カ月連続マイナス、減少幅は縮小(日本経済新聞

東京マーケット(9:00~15:00)

11:39~要人発言
(過去の発言:9/19/89/229/269/289/2910/210/3, 10/4, 10/6)
為替介入直後の公表「さまざまな視点から総合的に判断」-鈴木財務相(Bloomberg

【考察】介入言及なし、円安牽制発言→ドル円影響小で上昇継続。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国雇用統計(過去の発表日;9/210/711/412/21/62/33/104/75/56/27/78/4, 9/1, 10/6)
FRBの金融政策に大きな影響を与える重要経済指標。
非農業部門雇用者数:前回18.7万人(改定)、予想16.6万人、結果33.6万人(◎)
失業率:前回3.8%(改定)、予想3.7%、結果3.8%(△)
平均時給
前月比:前回0.2%(改定)、予想0.3%、結果0.2%(△)
前年比:前回4.3%(改定)、予想4.3%、結果4.2%(×)

【考察】
発表前:強い数値を期待した織り込みのためかドル円上昇。
発表後:強弱入り交じったが、非農業部門雇用者数がサプライズの強い数値で「11月FOMC追加利上げ示唆→米国債利回り上昇→ドル買い」、「米利上げ長期化懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」。ドル買い・円買い交錯となったが、ドル買い強くドル円急騰。
初期は非農業部門雇用者数のサプライズで反応しものの、徐々に失業率や平均時給の弱い数値も材料視され、日足・4H戻り高値149.31を一気に突破した後は「米国債利回り下落→ドル売り」で149.04まで下押し。米国雇用統計後の上昇をほぼ全戻し。

25:22~要人発言
米国バイデン大統領
富裕層減税不要

【考察】富裕層の税金活用→米国経済浮揚→ドル買い材料

28:30 経済指標
IMM通貨先物10/7時点(ポジション推移
円ショート拡大

【考察】円売り材料

28:35~要人発言
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
(過去の発言:4/54/205/165/265/317/108/259/19/510/3
米雇用情勢に対する見解変わらず=クリーブランド連銀総裁(Reuters

【考察】ハト派発言

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値148.51。東京オープン前に日足安値148.36を付けた後は、
「米国債利回り上昇→ドル買い」「リスクオン円売り」でドル円上昇トレンド続き東京高値148.85を付けた。

きょうの国内市況(10月6日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
米国雇用統計の強い数値を期待してか、東京マーケットからの流れを引き継いでドル円上昇継続。注目の米国雇用統計は強弱入り交じる数値だったが、非農業部門雇用者数がサプライズの強い数値だったことで「米国債利回り上昇→ドル買い」で日足高値149.54を付けた。
しかし、失業率や平均時給の弱い数値も材料視され、日足・4H戻り高値149.31を一気に突破してからは「米国債利回り下落→ドル売り」で149.04まで下押し。米国雇用統計後の上昇をほぼ全戻し。
この下押しで149円台キープすると下値の堅さがサポートとなり「失業率や平均時給の弱い数値→インフレ懸念後退→株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」で再上昇。「全米自動車労組(UAW)がストライキ拡大見送り→リスクオン円売り」もドル円上昇に寄与。
日足終値149.30。

【米国市況】株上昇、雇用統計後の売りから反発-円は独歩安(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

10/6(金)は10/5(木)に対しベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
11月公表:据え置き68.2%、25bps引き上げ31.8%、50bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:10月陰線形成中。レンジ内の上昇トレンドでレンジ実体上限到達。
  • 週足:10/2週、陰線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:10/5陰線。上昇チャネル上限から20MAへ下降。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:下降トレンド。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足レジスタンス148.511をダウ上昇→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス148.929

②ショート
(B)1H足レジスタンス148.929又は切り下げライン付近まで上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート148.309
(C) (B)後、1H足サポート148.309をダウ下落→目標ラウンドナンバー148.00

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

10月通算:1勝0敗、勝率100%、平均RR 2.05 、獲得Pips +39.0

(Trading View)

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