ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
注目材料
1. 経済指標・要人発言
本日は注目度の高い米国要人発言や複数の米国経済指標発表が予定されています。リセッション懸念増大から④-1,2,3、経済指標結果から⑥-1,2でドル円の方向性を判断したいですが、7/5同様にドルと円が同じ方向に連動して動く可能性があり、日足レンジ内の推移に留まると推測します。
①日米金融政策差→米国金融引き締め・日本金融緩和継続→ドル買い円売り→ドル円上昇
②-1 米国金融当局者タカ派発言→米国債利回り上昇ならドル買い→ドル円上昇
②-2 米国金融当局者ハト派発言→米国債利回り下落ならドル売り→ドル円下落
③-1 日本要人からの強い円安牽制発言→円買い→ドル円下落→下げ止まりから押し目買い勢によるドル円上昇
③-2 日本要人からの円安容認発言→円売り→ドル円上昇
④-1 リセッション懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフドル買い円買い(通貨強弱「円>ドル」なら)→ドル円下落
④-2 リセッション懸念→急速な米国利上げ警戒後退→米国債利回り低下→ドル売り→ドル円下落
④-3 リセッション懸念→急速な米国利上げ警戒後退→株先物・株価指数上昇(通貨強弱「ドル>円」なら)→ドル円上昇
⑤リスクオン→株先物・株価指数上昇(通貨強弱「ドル>円」なら)→ドル円上昇
⑥-1 米国経済指標結果が強い数値→ドル買い→ドル円上昇
⑥-2 米国経済指標結果が弱い数値→ドル売り→ドル円下落
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
20:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数 :注目度は高くないため確認のみ。
前週比:前回0.7%、結果-5.4%(✕)
NYマーケット(22:30~29:00)
22:45 経済指標
米国サービス業PMI6月度:基準50、前回51.6、予想51.6、結果52.7(◎)
米国総合PMI6月度:基準50、前回51.2、予想51.2、結果52.3(◎)
23:00 経済指標
米国ISM非製造業景気指数6月度
基準50、前回55.9、予想54.1、結果55.3(○)(Bloomberg)
【考察】
発表前:15M足下降チャネル推移。直前には安値切り上げてチャネル上限付近。上抜ければ強い上昇期待あり。
発表後:同刻発表の米国JOLT求職と共に、予想より強い数値。15M足チャネル上抜けて上昇加速。
23:00 経済指標
米国JOLT求職5月度
前回1140.0万件(改定1168.1)、予想1100.0万件、結果1125.4万件(○)(Bloomberg)
25:00 欧州クローズ
27:01 経済指標
米国FOMC議事要旨6月度
「7月FOMCで、50または75ベーシスポイント利引き上げの可能性」
「より強い緊縮政策が実施される可能性」
「多数のFOMCメンバーは、インフレの定着化、長期化の大きなリスクを指摘」
「消費者物価上昇率は4月も5月も上昇」(Bloomberg)
【考察】タカ派内容
29:00 NYクローズ
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- JPY(リスクオフ通貨):前日2位。
- USD(基軸通貨):前日1位。米国サービス部門・総合PMI改定値、米国ISM非製造業景気指数が良好、米国FOMC議事録のタカ派内容で買い。
- CAD(資源国リスクオン通貨):前日7位。
- AUD(資源国リスクオン通貨):前日5位。
- CHF(リスクオフ通貨):前日3位。
- GBP(リスクオン通貨):前日6位。英国閣僚の辞任が相次ぎ、ジョンソン首相への辞任勧告が高まって政局不安で売り。
- NZD(資源国リスクオン通貨):前日4位。
- EUR(リスクオン通貨):前日8位。エネルギー供給不安等で欧州のリセッション懸念増加で売り。
米国債イールドカーブ
7/6(水)は7/5(火)に対して、ブル(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差マイナス化)。2年と10年利回りが逆イールド発生。
*債券ブル:「安全資産債券買い→債券利回り低下」、「リスク資産売り(株式等)→安全資産債券買い」、景気後退
・ドルインデックス:日足上ヒゲ陽線。7/6は押し目形成のために一旦の下落を想定していましたが連日の陽線で強い上昇。7/7は週足抵抗107.756目指して上昇の可能性あり。
・米国債2年利回り:日足陽線。7/6は下落想定に反して大陽線。サポート2.775%で反発し下降チャネル上抜けたことから、7/7も上昇の可能性高い。
・米国債10年利回り:日足陽線。7/6は想定通りサポート2.743%まで下落した後に上昇。7/7も上昇の可能性高い。
7/6はドル下落を想定していましたが強い上昇。イールドカーブはドル売り示唆ですが、7/7もドル買い優勢と予想します。
テクニカル分析
ドル円チャート
- 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
- 週足:ボリンジャーバンド+1σ~+2σ間の上昇トレンド。
- 日足:7/5上ヒゲ陽線。ボリンジャーバンド+1σで反発。ボリンジャーバンドクイーズでレンジ。
- 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
- 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
- 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足戻り高値136.031上抜け→レジサポ→目標1H足・4H足戻り高値136.247。
(B)1H足戻り高値136.334上抜け→レジサポ→1H足戻り高値136.602。
②ショート
(C)1H足サポート135.646かつ1H足200MA下抜け→レジサポ→目標1H押し安値135.325。
【考察】前提:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
9:15 135.646下抜け→15M足下ヒゲピンバー連続→レジサポなし→(C)ショート見送り
トレード1
7:45 135.730上抜け→レジサポ→(A)ロング
8:45 T/P 135.957到達→(A)ロング成立
ショート:135.635
目標利益:(135.635-135.325)×100=31.0 pips
S/L :135.635+0.15=135.785
RR: 31.0/15=2.07
結果: +31.0 pips
7月通算:4勝2敗、勝率66.7%
7月獲得pips:+77.4
コメント