2022年9月19日(月)~9月25日(日)ドル円注目材料まとめ(9/25更新)

ドル(USD)

経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

  • 2022/9/19(月)
    • 8:12 要人発言(Bloomberg)
      米国バイデン大統領
      「インフレはコントロール下にある」
      「中国が台湾に侵攻した場合、米軍が防衛する」

      【考察】「インフレ抑制進展→ドル売り」、「米中関係悪化→地政学リスクオフ円買い」でドル円下落。特に、台湾問題に今までより踏み込んだ発言はサプライズ。

    • 23:00 経済指標(Bloomberg)
      米国NAHB住宅市場指数9月度
      基準50、前回49、予想47、結果46(✕)

      【考察】普段は注目度の高い材料ではありませんが、インフレ指標として住宅関連指標の注目度が上がっていることや、本日は他に材料がないことで、「弱い数値→ドル売り・円買い→ドル円下落」が生じたと考えます。

  • 2022/9/20(火)
    • 21:30 経済指標(Bloomberg)
      米国住宅着工件数7月度
      住宅購入に伴い、家電などの耐久消費財も購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きいため注目されます。また、最近はFRB当局者が住宅関連指標をインフレ把握のために注目していることから、更に重要度が上がっています。

      住宅着工件数:前回144.6万件(改定140.4)、予想145.5万件、結果157.5万件(◎)
      住宅建築許可件数:前回167.4万件(改定168.5)、予想162.0万件、結果151.7万件(✕)

      【考察】強弱入り混じる数値でドル円方向性なし。
    • 26:00 経済指標
      米国20年債入札
      「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
      最高落札利回り:前回3.380%、結果3.820%(◎)

      【考察】入札好調で利回り低下。しかし、ドル買いは続き、ドル円方向性なし。

  • 2022/9/21(水)
    • 20:00 経済指標
      米国MBA住宅ローン申請指数:住宅販売数件数や住宅着工件数の先行指標
      前週比:前回-1.2%、結果3.8%(◎)
    • 23:00 経済指標(Bloomberg)
      米国中古住宅販売件数8月度
      住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として米国新築住宅販売件数とともに重要。
      前回481万件(改定482)、予想465万件、結果480万件(○)
    • 23:30 経済指標
      米国週間石油在庫統計
      「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り材料」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い材料」
      原油在庫:前回244.2万バレル、予想252.8万バレル、結果114.1万バレル(✕)
      ガソリン在庫:前回-176.8万バレル、予想-10.7万バレル、結果123.0万バレル(◎)

    • 27:00 経済指標(Federal Open Market Committee)
      米国FRB政策金利9月度
      前回2.25-2.50%、予想3.00-3.25%、結果3.00-3.25%(○)

    • 27:00 要人発言(Bloomberg)
      米国FOMC声明
      「支出と生産は緩やかな伸び」
      「雇用は堅調、失業率は低いまま」
      「インフレのリスクを非常に注視している」
      「雇用最大化とインフレ2%の達成を目指す」
      「フェデラルファンド金利の目標誘導レンジ3.00-3.25%に引き上げ決定、誘導レンジの継続的な引き上げが適切」
      「米国債およびエージェンシーローン担保証券の削減を続ける」
      「金融政策決定は全会一致」

      【考察】利上げサプライズなしでしたが、インフレ見通し上昇で、「米国債利回り上昇→ドル買い→ドル円上昇」。しかしながら、GDP予測が低下で失業率予測が上昇していることから景気減速懸念のためか、リスクオフ円買いも強まり、ドル円は上下に変動し方向感なし。
    • 27:30 要人発言(Bloomberg)
      米国パウエルFRB議長
      「目標インフレ2%に戻す」
      「十分にインフレ抑制する金利に引き上げる」
      「住宅市場は大幅に弱体化」
      「2021年より経済は減速」
      「労働市場が弱くなる可能性は高い」
      「今後の利上げペースは経済次第」
      「金利引き締め期間の延長でソフトランディングの可能性低下」
      「景気後退の可能性は分からない」
      「痛みのないインフレ抑制はない」
      「住宅市場は調整してノーマル価格に戻る必要がある」

      【考察】タカ派発言でしたがジャクソンホール会見の内容と変わった発言が見られなかったことと、リセッション懸念のためか、ドル売り円買いでドル円下落。しかし、タカ派には変わらないことから押し目買い勢も強いためかドル円上昇。
  • 2022/9/22 (木)
    • 21:30 経済指標(Reuters)
      米国経常収支 第2四半期
      前回-2914億ドル(改定-2825)、予想-2575億ドル、結果-2511億ドル(◎)
    • 21:30 経済指標(Reuters)
      米国新規失業保険申請件数
      失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
      「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
      前回21.3万件(改定20.8)、予想21.5万件、結果21.3万件(○)


      米国失業保険継続申請件数
      新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
      「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
      前回140.3万件(改定140.1)、予想140.0万件、結果137.9万件(◎)
    • 23:00 経済指標(Reuters)
      米国景気先行指数8月度
      前月比:前回-0.4%(改定-0.5)、予想-0.1%、結果-0.3%(○)

    • 24:00 経済指標
      米国カンザスシティ連銀製造業総合指数9月度
      前回3、予想5、結果1(✕)

    • 24:46 要人発言(Bloomberg)
      米国財務省
      「ドル円相場、日本の為替介入を理解」
      「為替介入の意図はボラティリティ抑制のため」

      【考察】円買い介入は、やはり事前に米国のお墨付きあったことで、今後も実施される可能性が高まったと言えそう。

  • 2022/9/23 (金)
    • 22:45 経済指標(Bloomberg)
      米国製造業PMI速報値9月度:基準50、前回51.5、予想51.2、結果51.8(◎)
      米国サービス業PMI速報値9月度:基準50、前回43.7、予想45.0、結果49.2(◎)
      米国総合PMI速報値9月度:基準50、前回44.6、予想46.1、結果49.3(◎)

      【考察】全て強い数値→米国債利回り上昇→ドル買い・円売り→ドル円上昇

    • 27:03 要人発言
      米国パウエルFRB議長
      「FRB有効なツールを採用することを決定」
      「FRBは異常な混乱に対処している」

      【考察】イベントの開会挨拶のみで金融政策のコメントなし。
  • 2022/9/24(土)
  • 2022/9/25(日)
    • 24:12 要人発言(Bloomberg)
      米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
      「インフレは高すぎる」
      「インフレ抑制のためにあらゆることをすべき」
      「需要は縮小しつつある」
      「GDP以外の多くの経済指標は強い」
      「失業率悪化の可能性がある」
      「ソフトランディングは困難」

      【考察】タカ派発言、リセッション懸念発言

円(JPY)

  • 2022/9/19(月)
    • 8:12 要人発言
      米国バイデン大統領
      「中国が台湾に侵攻した場合、米軍が防衛する」

      【考察】「米中関係悪化→地政学リスクオフ円買い」でドル円下落。特に、台湾問題に踏み込んだ発言はサプライズ。
    • 敬老の日:祝日休場
  • 2022/9/20(火)
    • 8:30 経済指標
      日本消費者物価指数8月度
      前年比:前回2.6%、予想2.8%、結果3.0%(◎)
      コア前年比:前回2.4%、予想2.7%、結果2.8%(◎)

    • 9:55 五十日仲値
      仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

    • 10:49 要人発言
      鈴木財務相
      「金融政策は日銀に委ねられるべき」
      「日銀の適切な金融政策運営に期待」

      【考察】円安牽制発言なし。これは急激な変動なければ143円台は容認ということだろうか。
  • 2022/9/21(水)
    • 14:58 要人発言(Bloomberg)
      ロシア・プーチン大統領
      「ロシアは21日から部分動員開始」

      【考察】地政学リスクオフ円買い(ウクライナ情勢悪化の長期化懸念、リセッション懸念高進)→ドル円急落。
  • 2022/9/22(木)
    • 9:55 実質五十日仲値(9/23~9/25休日の為)
      仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

    • 12:00 経済指標(日本銀行)
      日銀政策金利9月度
      前回-0.1%、予想-0.1%、結果-0.1%(○)

    • 12:00 要人発言(日本銀行)
      日銀金融政策決定会合声明
      「新型コロナ対応金融支援特別オペを段階的に終了」
      「必要なら躊躇なく追加緩和」
      「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」

      【考察】金融緩和維持でドル円上昇

    • 12:00 報道
      円買い介入懸念

      【考察】真偽不明でしたが、ドル円急落。しかし、噂と判断されてドル円上昇。

    • 13:43 要人発言
      神田財務官
      「適切な対応は常にスタンバイの状況」
      「過度な変動や無秩序な動きは容認できない」
      「必要な時は介入する」

      【考察】円安牽制発言でしたが、いつもの口先だけと判断されてドル円上昇継続

    • 15:36 要人発言(Bloomberg)
      黒田日銀総裁
      「物価上昇圧力は高まっている」
      「必要であれば躊躇なく追加的な緩和措置を講じる」
      「目標インフレ2%の安定的維持まで緩和継続」
      「円安は業種や規模により影響が異なる」
      「円安は一方的な投機的動きも影響」
      「当面、金利を引き上げない」
      「来年度以降、コアCPI2%下回ると予想」
      「当面、経済回復支援継続」
      「欧州がマイナス金利やめても日本がやめる必要ない」

      【考察】円安容認発言でドル円急騰。

    • 17:00
      政府・日銀、円買い介入
    • 17:21 要人発言
      神田財務官
      「為替介入実施」
      「為替市場の一方的な動きに対して断固たる措置を実施」


      【考察】口先のみの円安牽制が続くと思われていた中でのサプライズ円買い介入で、ドル円暴落。

    • 18:41 要人発言(Bloomberg)
      鈴木財務相
      「為替介入実施」
      「投機による過度な変動は決して見過ごせない」
      「引き続き過度な変動に対しては必要な対応をとる」
      「介入、タイミングについても予告したうえでやるものではない」
      「介入の規模や中身、手の内さらすようなことしないのは常識」
      「為替介入、一定の効果が見られる」
      「神田財務官と断固たる措置を共有」

    • 19:05 要人発言
      神田財務官
      「介入は24時間、365日可能」
      「為替介入水準は全く考えてない」
      「米国とは同盟国として緊密に議論している」
      「急激な動きは是正すべき」
      「介入公表は隠しきれる規模ではないため」

      【考察】為替介入発言で、反発していたドル円が再下落。

    • 23:13 要人発言(Bloomberg)
      岸田首相
      「日本経済への積極的な投資を訴えていきたい」
      「10月11日から入国者上限撤廃、個人旅行・ビザなし渡航解禁、水際対策を緩和」
      「為替は安定的に推移することが重要」
      「為替の過度な変動には断固として必要な対応を取りたい」

      【考察】「外国人観光客増加期待→円買い材料」、円安牽制発言
  • 2022/9/23(金)
    • 秋分の日:祝日休場

    • 28:30 経済指標
      IMM通貨先物
      円ショート拡大(ポジション推移
  • 2022/9/24(土)
  • 2022/9/25(日)
    • 7:01 要人発言(Bloomberg)
      首相官邸
      「北朝鮮から弾道ミサイル発射の可能性」

      【考察】地政学リスクオフ円買い材料ですが、サプライズはないため週明けのドル円への影響は小さい見込み。

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