(1)リーディングパート
目標はPart5からPart7まで一気に読んで、瞬時に意味処理できることを目指します。これができれば、3ヶ月でリスニングパートのスコアは安定して400オーバーになります。
それでは、各パートのトレーニングを説明します。トレーニングの前提は、リスニングと同様に、手順3まで実施していることです。単語や熟語の意味、文構造が理解できていなければ、トレーニング効果は半減以下です。
①Part5
・空所に正解の単語を入れながら音読します。リーディングパートには比較できる音源がありませんので、リスニングトレーニングで実施したような音声録音は実施しません。しかし、リスニングトレーニングと同じく、必ずチャンクで意味をイメージして文の意味を理解してください。
ネイティブの音読スピードが150~200WPM(WPMとは一分間あたりの単語数)と言われていますので、このスピードを目指しましょう。
音読スピードをストップウォッチで測定し、記録すると上達が目に見えるのでモチベーションの維持につながると思います。
ただ、音読トレーニングの陥りやすいのが、スピードを意識するあまり、意味理解がおろそかになることです。意味を理解できない音読は全くと言っていいほど役に立ちません。
意味が理解できなければ、口の運動にすぎません。同じ文の音読を繰り返せば繰り返すほど、集中力が続かず、口の運動になりがちです。これは自分で気づくと思いますので、意味が理解できるスピードで音読してください。これはリスニングパートの音読トレーニングでも同じことです。
音読トレーニングの途中に、意味が頭に浮かばないようになってしまったら、休憩したりリスニングトレーニングに切り替えたりしましょう。
・音読は毎日30問一気に実施して、時間を測ります。
②Part6
・Part5のトレーニングと同じです。Part5トレーニングとの違いは、空所に正解の単語だけでなく、文を入れることもある、ということです。
音読する際、空所の前後だけでなく、文章全体を音読するようにしてください。
・音読は毎日16問一気に実施して、時間を測ります。
③Part7
・まず問題本文を音読した後、設問と選択肢も音読します。Part5やPart6と同様に、必ずチャンクで意味をイメージして文の意味を理解してください。
・音読は毎日54問一気に実施して、時間を測ります。目標は全問題を20分以内に読み切ることです。
リーディングパートが苦手な方の大きな特徴として、毎日の読む分量が圧倒的に足りていません。普段のトレーニングから、早く読むことができない人が本番で時間内に解き終わるわけがありません。
2016年5月の問題形式変更で、Part6とPart7の分量が増え、難易度もあがりました。ますます、毎日の読むトレーニングが必要なったと断言できます。読書は、「語学の栄養」です。毎日30分以上リーディングトレーニングを実施してください。
<リーディングパートトレーニング法まとめ>
(1)Part5、Part6
・空所に正解の単語を入れながら音読します。リスニングトレーニングと同じく、必ずチャンクで意味をイメージして文の意味を理解してください。
・音読スピードをストップウォッチで測定し、記録してください。
・Part5の30問、Part6の16問を毎日一気に音読します。
(2)Part7
・問題本文を音読した後、設問と選択肢を音読します。音読するときは、必ずチャンクで意味をイメージして文の意味を理解してください。
・音読は毎日54問一気に実施して、時間を測ります。目標は全問題を20分以内に読み切ることです。
<その他のリーディングトレーニング法>
・公式問題集だけのリーディングトレーニングでも良いですが、問題集だけではすぐに飽きてしまうと思います。インターネットニュース記事や書籍も加えて、毎日30分以上の読む時間を確保するようにしてください。参考のサイトを示します。
毎日新聞:http://mainichi.jp/english/
The Japan Times:http://www.japantimes.co.jp/news/
ニュースで英会話:https://cgi2.nhk.or.jp/e-news/index.cgi
以上
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