2022年10月10日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)10/7ドル円上昇の影響:東京マーケットは祝日ですが、休場でもドル円が大きく動くことは頻繁にあり。よって、「10/7米国雇用統計の強い数値とFRB当局者タカ派発言」を引き継いで上昇優位と考えます。

(2)政府・日銀為替介入懸念(③-3):10/7のドル円上昇はファンダメンタルズに沿った動きであることから、これから急激に2円以上動くようなことがなければ為替介入はしにくいと推測。しかし、145円台に乗ったことで為替介入警戒が高まるのは間違いない。もし、警戒感や実介入で大きな下落が発生すれば押し目買いを狙いたい。

(3)FRB当局者の発言:タカ派発言(②-1)でドル円上昇後押しになると想定。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)、スポーツの日で祝日のため休場

14:39 報道(Bloomberg)
ロシア、ウクライナ首都キーウ爆撃

【考察】
10/8のウクライナによるクリミア橋爆破の報復。地政学リスクオフ円買いでドル円下落。

欧州マーケット(16:00~25:00)

16:33 要人発言
ウクライナ国防省
「ロシア攻撃に対する報復を誓う」

【考察】
今後のウクライナ情勢悪化の懸念が高まります。

18:09 報道
ウクライナ首都キーウのドイツ領事館もロシアミサイル攻撃

【考察】
地政学リスクオフ円買いでドル円下落。しかし、ドイツ領事館でなくビザオフィスのある建物と判明し、一時的な下落で直ぐに上昇転換。依然として地政学リスクオフが頻発しやすい状況。

22:00 要人発言(Bloomberg)
米国エバンス・シカゴ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「リセッションや失業者の大幅増加なく、インフレ抑制は可能」
「2023年初頭、政策金利4.5%以上に引き上げ、当面その水準を維持すべき」
「労働力不足がインフレに影響を与えている」
「ソフトランディングへの道は狭い」
「欧州景気後退リスクは非常に高い」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

NYマーケット(22:30~29:00)

26:35 要人発言(Bloomberg)
米国ブレイナードFRB理事(2022年FOMC投票権あり)
「1970年代は時期尚早な金利引き下げが危険であることを示した」
「金融政策はしばらく制限的なものになる」
「度重なる引き締めがインフレを引き下げるには時間がかかる」
「利上げを評価するために慎重に進む必要がある」
「時期尚早の緩和はリスクだが、ある時点で二面的なものになる可能性がある」

【考察】タカ派発言であるものの慎重姿勢だったことで一時的にドル円下落。

東京マーケット:日本祝日休場。10/7米国雇用統計の強い数値とFRB当局者タカ派発言を引き継いでドル円上昇スタートであったものの、政府・日銀為替介入懸念が強いためか緩やかな下落推移。

欧米マーケット:ウクライナ情勢悪化の地政学リスクオフ報道相次ぎドル円小幅下落から押し目買い勢参入でドル円上昇繰り返し。米国エバンス・シカゴ連銀総裁のタカ派発言でドル円上昇後、米国ブレイナードFRB理事のややタカ派後退発言でドル円下落。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. USD(基軸通貨):株先物・株価指数下落のリスクオフで買い。FRB当局者のタカ派発言で買い。
  2. CAD(資源国リスクオン通貨):原油先物価格高止まりで買い。
  3. JPY(リスクオフ通貨):政府・日銀の為替介入警戒で買い。株先物・株価指数下落のリスクオフで買い。
  4. GBP(リスクオン通貨):「BOEが長期国債買い入れ措置終了する前に買入れ上限を倍増すると発表」し買い。「国債買い入れは14日に終了と明言→英国債金利上昇」で売り。
  5. EUR(リスクオン通貨):「ロシアのウクライナ首都キーウや他の都市を爆撃→ウクライナ情勢悪化」で売り。「ドイツがエネルギー危機対応でEU共同債支持の報道」で買い。「ドイツ独政府関係者がEU共同債支持の報道を否定」で売り。
  6. CHF(リスクオフ通貨):
  7. NZD(資源国リスクオン通貨):株先物・株価指数下落のリスクオフで売り。
  8. AUD(資源国リスクオン通貨):株先物・株価指数下落のリスクオフで売り。

米国債イールドカーブ

10/10(月)、債券市場休場

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:9月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。一旦の上限は147.222付近と推測。
  • 週足:10/3週は下ヒゲ陽線。上昇トレンド継続。
  • 日足:10/7下ヒゲ陽線。上昇トレンド継続。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:上昇トレンド。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス145.436上抜け→レジサポ→目標日足ヒゲ先レジスタンス145.902。

②ショート
(B)1H足サポート145.138下抜け→レジサポ→目標1H足サポート144.826

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

・145.436上抜け→1H足上ヒゲピンバー形成→大きな戻しが発生する可能性高く様子見→想定通り1H足大陰線形成→ウクライナ情勢悪化報道相次ぎ、小幅ながら地政学リスクオフのドル円下落繰り返したためエントリー見送り。

10月通算:0勝1敗、勝率0.0%、平均RR –
10月獲得pips:-15.0

(Trading View)

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