2024年1月15日(月)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ分析
テクニカル分析
1. トレード

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

＜注目材料＞
（１）1/12の欧米マーケット影響
米英によるイエメン空爆による地政学リスクオフ悪化円買い、安全資産米国債買いドル売りと原油先物価格上昇ドル買いが交錯しドル円乱高下から米国PPIの弱い数値で下落。米国三連休前のショート勢決済も入ったためか上昇して引け。

（２）経済指標

（３）要人発言

（４）その他
・五十日仲値
・米国祝日休場（キング牧師生誕記念日）
・世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)(1/15～1/19)
・中東地政学リスクオフ
【債券週間展望】長期金利は低下か、日銀の早期政策修正観測が後退（Bloomberg）
【日本株週間展望】上値重い、高値警戒感や米政府機関の閉鎖リスク（Bloomberg）

本日は米国祝日休場で重要度の高い経済指標発表もありませんが注目材料は２点。
①先週から相次ぐFRB要人タカ派発言の影響：
市場の過度な利下げ観測を警戒しており、他の材料出なければ下値144.00付近は固く、押し目買いの上昇が生じやすいと推測します。

②中東地政学リスクオフ悪化：
中東地政学リスクオフ（原油先物価格上昇、安全資産米国債買い、リスクオフ円買い）による材料交錯が生じるため、どの材料の影響が強いか見極め必要。基本的には原油先物価格上昇によりドル円上昇しやすいと考えます。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55　五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの逆の動きになることもあります。

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

＜まとめ＞
東京マーケット：
日足始値144.91
日足安値144.89
東京始値145.15
東京高値145.29
東京安値144.94（切番145.00付近）
東京終値145.27
きょうの国内市況（１月15日）：株式、債券、為替市場（Bloomberg）

五十日仲値に掛けてドル買い需要から145.24まで上昇するも、先週1/12米国PPIの弱い数値を受けたドル売りも強まり、仲値通過前に失速し東京安値144.94を付けました。しかし先週の相次ぐFRB要人タカ派発言から一方的なドル売りにはならず切番145.00付近で下げ止まると、日銀早期政策修正観測後退、新NISA期待の株上昇リスクオン、日銀国債買い入れオペ無難通過の買い・利回り低下によりドル円急上昇し、東京高値145.29を付けました。

欧米マーケット：
欧州始値145.45
NY始値145.91（切番146.00直前）
日足高値145.94（切番146.00直前）
NY終値145.80
日足終値145.77。

欧州オープン前からは、日銀早期政策修正観測後退、新NISA期待の株上昇リスクオン、日銀国債買い入れオペ無難通過の買い・利回り低下の円売りに加え、FRB利下げ観測後退のドル買いも更に強まり日足高値145.94（切番146.00直前）へ上昇。日足実体レジスタンス145.78付近からはロング勢利確や戻り売りも入りやすく、米国祝日休場で値動き乏しく推移。

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

・1/15ドル買い、ドル売り交錯優勢：
ドル買い：FRB要人タカ派発言、FRB利下げ期待後退
ドル売り：1/12米PPIの弱い数値影響継続、

米経済に想定外のインフレ圧力、議会が税優遇措置で合意なら（Bloomberg）
原油小幅下落、金利動向見極める動きも中東リスクと米寒波を意識（Bloomberg）

・1/15円売り優勢
円買い：
円売り：日銀早期政策修正観測後退、新NISA期待の株上昇リスクオン、日銀国債買い入れオペ無難通過の買いで利回り低下

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