2022年10月17日(月)~10月23日(日)ドル円注目材料まとめ(10/23更新)

ドル(USD)

経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

2022/10/17(月)

21:30 経済指標(Bloomberg)
米国ニューヨーク連銀製造業景気指数10月度
米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標として注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」。
基準0、前回-1.5、予想-4.3、結果-9.1(✕)

【考察】弱い数値でドル円下落

2022/10/18(火)

22:15 経済指標(Bloomberg)
米国鉱工業生産指数9月度
鉱工業生産指数:前回-0.2%(改定)、予想0.1%、結果0.4%(◎)
設備稼働率:前回80.0%(改定)、予想80.0%、結果80.3%(◎)

23:00 経済指標(Bloomberg)
米国NAHB住宅市場指数10月度
基準50、前回46、予想43、結果38(✕)

27:17 要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「高すぎるインフレを制御する必要がある」
「雇用最大化のために安定した物価が必要」
「FRBが全てのインフレ問題を解決できるわけではない」

【考察】タカ派発言

29:00 経済指標
米国対米証券投資8月度
米国人以外による米国債購入額を表す。米国への資金流出入が判り、金額が大きければ経常収支拡大。「予想より高ければドル買い材料」、「予想より低ければドル売り材料」
ネット長期フロー:前回214億ドル、予想-、結果1979億ドル(◎)
ネットTICフロー合計:前回1535億ドル、予想-、結果2756億ドル(◎)

2022/10/19(水)

6:38 要人発言(Bloomberg)
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「インフレは高すぎる。FRBは積極的に行動している」
「供給サイドの問題解決すれば金利引き上げはそれほど必要ない」
「リセッションに陥っているとは思わない」
「コアインフレがピークアウトした証拠はない」
「インフレ加速している場合、政策金利4.50%-4.75%に達しても引き締めを一時停止できない」

【考察】タカ派発言

20:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数:住宅販売数件数や住宅着工件数の先行指標
前週比:前回-2.0%、結果-4.5%(✕)

21:30 経済指標(Bloomberg)
米国住宅着工件数9月度
住宅購入に伴い、家電などの耐久消費財も購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きいため注目されます。また、最近はFRB当局者が住宅関連指標をインフレ把握のために注目していることから、更に重要度が上がっています。

住宅着工件数:前回157.5万件(改定156.6)、予想146.5万件、結果143.9万件(✕)
住宅着工前月比:前回12.2%(改定13.7)、予想-6.9%、結果-8.1%(✕)

住宅建築許可件数:前回151.7万件(改定154.2)、予想153.2万件、結果156.4万件(◎)
住宅建築許可前月比:前回-10.0%(改定-8.5)、予想0.5%、結果1.4%(◎)

23:30 経済指標
米国週間石油在庫統計
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り材料」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い材料」
原油在庫:前回987.9万バレル、予想76.0万バレル、結果-172.5万バレル(✕)
ガソリン在庫:前回202.2万バレル、予想-180.0万バレル、結果12.4万バレル(◎)

26:00 経済指標
米国20年債入札
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.820%、結果4.395%(✕)

【考察】入札不調でドル円上昇継続。

26:07 要人発言(Bloomberg)
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「労働市場が軟化している兆候はほとんど見られない」
「ソフトランディングのために懸命に取り組んでいる」
「景気後退のリスクはある」
「消費支出の鈍化を示す証拠がある」
「総合インフレはピークに達した可能性がある」
「コアインフレがピークに達したという証拠はない」
「インフレ2%回帰にコミット」
「住宅ローン金利、ガソリン価格は購買力に大きな影響を与えている」
「デフレはインフレより悪い」

【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。

27:00 要人発言(Bloomberg)
米国ベージュブック(地区連銀経済報告)
FOMC開催の2週間前に公表。米国金利決定の材料とされるため注目度大。
「雇用や経済活動は緩やかに拡大」
「4地区で活動が横ばい、2地区では減速」
「金利上昇やサプライチェーンの混乱で需要が減少」
「経済成長見通しは需要減退の懸念で悲観的」
「物価上昇は緩やかになる予想」

【考察】ややハト派内容あり。景気悲観的な見通し。

28:33 要人発言(Reuters)
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「住宅市場に金利上昇が影響を及ぼしている」
「市場は11月FOMCで75bps利上げを見込んでいる」
「12月FOMCで支持する利上げ率は不明」
「利上げはやり遂げる必要」
「2023年の引き締めを2022年に前倒しする可能性がある」
「適切な金利水準を把握する必要がある」

【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。

2022/10/20(木)

7:48 要人発言
米国エバンス・シカゴ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「利上げは6カ月早く開始するのが適切だった」
「金融政策は十分に引き締めが必要」
「インフレ悪化なら、更なる引き締めが必要」
「インフレ圧力がこれ以上拡大しないようにする必要がある」
「インフレ目標は2%」
「インフレが第一の懸念事項」

【考察】タカ派発言

9:35 要人発言(Bloomberg)
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「低い失業率と消費は強いものの、まだソフトランディング可能」
「インフレは上向きのまま」

【考察】タカ派発言

21:30 経済指標(Reuters)
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回22.8万件(改定22.6)、予想22.9万件、結果21.4万件(◎)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回136.8万件(改定136.4)、予想137.5万件、結果138.5万件(✕)

21:30 経済指標
米国フィラデルフィア連銀景況指数10月度
米国ISM製造業購買担当者景気指数と相関性あるため注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
基準0、前回-9.9、予想-5.0、結果-8.7(✕)

21:36 要人発言(Bloomberg)
英国トラス首相、辞任表明

【考察】米国経済指標は強弱入り混じる結果でしたが、英国トラス首相辞任でリスクオフドル買いによりドル円上昇。

23:00 経済指標(Bloomberg)
米国中古住宅販売件数9月度
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として米国新築住宅販売件数とともに重要。
件数:前回480万件(改定478)、予想470万件、結果471万件(△)
前月比:前回-0.4%(改定-0.8)、予想-2.2%、結果-1.5%(○)

23:00 経済指標
米国景気先行指数9月度
前月比:前回-0.3%(改定-0.8)、予想-0.3%、結果-0.4%(△)

【考察】強弱交錯する結果でしたが、悪材料に反応しドル円下落。

25:03 要人発言(Bloomberg)
米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「年末までに金利は4%を大きく上回る」
「データ次第で、更なる引き締めもあり得る」
「来年、利上げを停止し、政策の影響を評価」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

25:37 要人発言(Bloomberg)
米国クックFRB理事(2022年FOMC投票権あり)
「インフレは依然として容認できないほど高いまま」
「継続的な利上げが必要な可能性」
「インフレリスクは上向き」

【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。

2022/10/21(金)

21:53 報道(The Wall Street Journal)
米WSJ、FEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者
「11月FOMCでは0.75%利上げ」
「12月FOMCでは0.50%利上げを議論する見通し」
「複数の委員がやり過ぎるリスクを意識していると指摘」

【考察】過去、ブラックアウト期間中にリーク報道を流しているニック記者であるため、影響力あり。市場では12月FOMCも0.75%利上げ織り込み済であったなかでの0.50%利上げ記事であったことから、サプライズのハト派内容でドル売りによってドル円下落。

23:30 経済指標(Bloomberg)
米国月次連邦財政収支9月度
マイナスは財政赤字、プラスは財政黒字。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-2196億ドル、予想-4240億ドル、結果-4297億ドル(✕)

24:47 要人発言(Bloomberg)
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「家賃のインフレは減速しつつある」
「締め付けすぎによる景気後退は避けたい」
「いつまでも0.75%利上げに固執すべきでない」
「引き締めすぎにならないようにする必要」

【考察】今までよりハト派発言により、ドル売りでドル円下落。

25:02 要人発言(Reuters)
米国イエレン財務長官
「米国経済にインフレが浸透しつつあるとは思わない」
「運送コスト低下の初期兆候が見られる」
「失業者急増を引き起こさずにインフレ抑制の方法がある」

【考察】インフレ低下兆候はハト派発言。

25:07 要人発言
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「雇用市場は依然として堅調」
「強い労働市場のお陰でインフレと戦うことができる」
「米国は低い成長に陥っている」
「インフレ抑制できる金利が望ましい」
「イールドカーブの逆転はインフレ低下を示す」

【考察】タカ派とハト派発言

27:38 要人発言(Reuters)
米国エバンス・シカゴ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「更に利上げして金利を維持する必要がある」
「金融政策は見通しとリスクで決定される」
「労働市場の一部が弱まりつつある兆候がある」
「2023年初頭までに政策金利4.5%をすこし上回る見込み」

【考察】タカ派とハト派発言

2022/10/22(土)

2022/10/23(日)

円(JPY)

2022/10/17(月)

7:58 要人発言(日本経済新聞)
神田財務官
「外国為替に関するG7/G20合意で適切に対応する」
「為替の過度な変動に対応する」
「G20で通貨ボラティリティーの高まりを共有」

【考察】円安牽制発言

8:03 要人発言
鈴木財務相
「投機的な動きに断固たる措置取る」

【考察】円安牽制発言

9:55 要人発言
黒田日銀総裁
「今年度はインフレは上昇継続する見込み」
「2023年度のCPIは2%を下回る」
「金融緩和継続は必要」

【考察】金融緩和継続発言

12:13 要人発言
鈴木財務相
「投機的な動きに断固たる措置取る考えに変わりない」

【考察】円安牽制発言

13:30 経済指標
日本鉱工業生産確報値8月度
前月比:前回2.7%、結果3.4%(◎)
前年比:前回5.1%、結果5.8%(◎)

設備稼働率前月比:前回2.4%、結果1.2%(✕)

14:36 要人発言
岸田首相
「金融政策は為替に影響を及ぼす」
「為替について国際的な連携が重要」
「投機が絡んだ急激な為替変動に必要なら対応」

【考察】円安牽制発言

15:39 要人発言
岸田首相
「投機の絡んだ急激な為替の変動は好ましくない」
「円安について注意深く見ていく」
「為替の急激な変動に適切な用意が重要」

【考察】円安牽制発言

17:13 要人発言
鈴木財務相
「9/22以降、ステレス介入有無にコメントしない」

【考察】直接的な円安牽制ではないものの、ステレス介入も示唆と考えれば牽制効果あるか。

2022/10/18(火)

8:39 要人発言(Bloomberg)
鈴木財務相
「為替動向に注視している」
「投機による過度な変動は容認できない」

【考察】円安牽制発言。

9:57 要人発言
松野官房長官
「為替変動を注視している」
「過度な為替変動には適切な措置を取る」

【考察】円安牽制発言

10:10 要人発言
岸田首相
「為替の急激は変動は問題」

【考察】円安牽制発言

10:14 要人発言(日本経済新聞)
黒田日銀総裁
「来年度、消費者物価指数は2%を下回る見込み」
「ワシントンの会合で、ドル高が長く続くと考えている人はほとんどいなかった」
「異次元金融緩和はデフレ解消の効果あった」
「金融緩和は失敗していない」
「日銀総裁辞任しない」

【考察】ドル高牽制、金融緩和継続発言

2022/10/19(水)

7:59 要人発言(Bloomberg)
鈴木財務相
「為替レート、常にきめ細かくチェック」

【考察】円安牽制発言

10:12 要人発言(Bloomberg)
黒田日銀総裁
「為替はファンダメンタルズを反映した安定的な推移が重要」
「最近の円安進行は急速で一方的で日本経済にマイナス、望ましくない」
「安定した円安は経済全体によってはプラス」

【考察】 円安牽制・円安容認発言   急激な円安は牽制、安定円安は容認。

10:32 要人発言(Bloomberg)
安達日銀審議委員
「為替相場、金融政策がコントロールする対象ではない」
「為替変動に都度対応すれば、政策運営の不透明感高まる」
「金融引き締めを行うべきタイミングにない」
「金融引き締め、家計や企業部門に悪影響生じうる」
「安定したインフレ2%実現に向けて金融緩和継続」

【考察】 金融緩和継続発言

14:15 要人発言
安達日銀審議委員
「円安はスピード感が非常に強い」
「10月の消費者物価指数、上昇する可能性高い」
「来年、しばらくは物価高が続く見通し」
「国債市場の機能度低下は、すでに対策行っており早急に何か対処すべきとは考えていない」

【考察】 円安牽制・容認発言

14:30 要人発言
黒田日銀総裁
「金融政策は為替を直接のターゲットとするものではない」
「行き過ぎた円安に対し介入したことは適切」

【考察】 円安牽制発言

15:43 要人発言
岸田首相
「為替の動向、注意深く見ていく」
「急激な変動に適切な対応を取らることが重要」
「G7・G20で為替のコミットメントを発信することは重要」
「投機が絡んだ過度で急速な為替の変動は好ましくない」

【考察】 円安牽制発言

18:34 要人発言
鈴木財務相
「為替に関して、今までの考えに変わりない」
「財務官とは頻繁と連絡を取っている」

【考察】 円安牽制発言

2022/10/20(木)

8:50 経済指標
日本通関ベース貿易収支9月度
通関ベース貿易収支:前回-28173億円(改定-28200)、予想-21510億円、結果-20940億円(◎)
通関ベース貿易収支(季調済):前回-23713億円(改定)、予想-20720億円、結果-20098億円(◎)

9:05 要人発言
鈴木財務相
「投機による過度な変動は容認しない」
「為替の過度な変動には適切な対応とる」
「最近の一方的な円安は不適切」

【考察】円安牽制発言

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

10:10 要人発言(Bloomberg)
日銀
臨時オペと指し値オペ通告

【考察】 日本国債10年利回り0.255%上昇しYYC上限0.25%上回りのため通告。円売り材料ですがサプライズない為か、ドル円反応薄。

17:23 要人発言(Bloomberg)
鈴木財務相
「投機による急激な為替変動は容認できない」
「急激な変動の時には、断固たる対応をとる」

【考察】円安牽制発言

18:05 要人発言(Bloomberg)
神田財務官
「過度な為替変動あれば、これまで以上にしっかり対応」
「必要な行動が取れる体制は常にできている」
「円買い介入の原資は無限にある」

【考察】 介入原資無限に反応したためか、ドル円下落。これレベルの口先牽制がいつまで効果を示すか見もの。

2022/10/21(金)

8:30 経済指標(Bloomberg)
日本消費者物価指数9月度
前年比:前回3.0%、予想2.9%、結果3.0%(○)
コア前年比:前回2.8%、予想3.0%、結果3.0%(○)

9:21 要人発言(日本経済新聞
鈴木財務相
「円安にはプラスとマイナス双方ある」
「急速で一方的な円安は望ましくない」
「円安、マイナス面の影響を緩和することが重要」
「過度な為替変動には適切な対応」
「円安、投機による過度な変動は容認できない」
「円安のプラス効果でインバウンド復活などを推進」

【考察】円安牽制発言だけでなく、円安容認とも捉えられる発言あったことで、ドル円は緩やかに上昇。

10:10 要人発言(Bloomberg)
日銀
オペ増額、臨時買い入れオペ通告  

【考察】 円売り材料。前日の臨時オペは反応薄でしたが、連日のオペだったことで影響が出てきたためかドル円上昇。そうであれば、今後の臨時オペ通告に注目したい。

15:32 要人発言(Bloomberg)
黒田日銀総裁
「為替市場の動向、日本経済・物価への影響を注視」
「景気は持ち直している」
「金融緩和を継続する」
「日本経済の不透明感は極めて高い」

【考察】 金融緩和継続発言。サプライズなくドル円上昇継続。

23:36 ドル円急落(Bloomberg)

【考察】政府・日銀による円買い介入の可能性あり。

25:01 報道(日本経済新聞
日本経済新聞
「ドル円が一時151.95円と32年ぶりの高値を更新したことを受けて、政府・日銀は円買い・ドル売りの為替介入に踏み切ったよう」

25:02 要人発言
神田財務官
「為替介入の有無についてコメントしない」

28:30 経済指標
IMM通貨先物
円ショート拡大(ポジション推移

2022/10/22(土)

22:08 要人発言(Bloomberg)
岸田首相
「為替変動に適切な行動をとる準備は維持」

【考察】円安牽制発言

2022/10/23(日)

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