2022年6月14日(火)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析
テクニカル分析
1. ドル円チャート

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
（１）米国生産者物価指数
6/10米国消費者物価指数が総じて強い数値であったことから「米利上げ期待→ドル買い・円売り→ドル円上昇」の流れになりましたが、米国生産者物価指数も強い数値が出ればドル円上昇、サプライズの弱い数値が出ればドル円下落を想定します。

（２）円安牽制発言
最近のドル円急騰に伴い、6/13も円安牽制発言で一時的に大きなドル円下落が発生しました。今後も同じような動きが出ると想定されます。しかし、牽制だけに留まっており、下落は一時的であることから良い押し目買いを狙いやすいと考えます。

（３）リスクオフ
6/13は「世界的な株先物・株価指数下落→リスクオフドル買い・円買い」が生じました。6/14も同じ流れが想定され、ドルと円の強弱関係が交錯すればドル円が上下に振れて、強弱関係が一方に傾くならドル円はトレンドが出やすい。
リスクオフ円買いがドル買いよりやや強い傾向が見られるため、株先物・株価指数下落ならドル円下落を考えたい。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

13:30 経済指標
日本鉱工業生産確報値4月度
前月比：前回-1.3%、予想-、結果-1.5%（✕）
前年比：前回-4.8%、予想-、結果-4.9%（✕）

13:30 経済指標
日本設備稼働率確報値4月度
前月比：前回-1.6%、予想-、結果0.0%（◎）

欧州マーケット(16:00~25:00)

19:00 経済指標
米国NFIB中小企業楽観指数：前回93.2、予想93.0、結果93.1（○）

21:30 経済指標
米国生産者物価指数5月度
川上の生産者物価指数は川下の消費者物価指数に波及するため注目度が高い。「弱い数値→インフレピーク説の信頼度アップ→利上げ後退→国債利回り低下→ドル売り→ドル円下落」。「強い数値→インフレピーク説の否定→利上げ加速→国債利回り上昇→ドル買い→ドル円上昇」。但し、「インフレピーク説否定→株価先物・株価指数急落→リスクオフ円買い→ドル円下落」と交錯する可能性あり。
前月比：前回0.5%（改定0.4）、予想0.9%、結果0.8%（△）
前年比：前回11.0%（改定10.9）、予想10.8%、結果10.8%（○）
コア前月比：前回0.4%（改定0.2）、予想0.6%、結果0.5%（△）
コア前年比：前回8.8%（改定8.6）、予想8.6%、結果8.3%（△）

NYマーケット(22:30~29:00)

25:00 欧州クローズ

29:00 NYクローズ

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

EUR(リスクオン通貨)：前日4位。
USD(基軸通貨)：前日1位。
CAD(資源国リスクオン通貨)：前日3位。
CHF(リスクオフ通貨)：前日5位。
JPY(リスクオフ通貨)：前日2位。
NZD(資源国リスクオン通貨)：前日7位。
AUD(資源国リスクオン通貨)：前日8位。
GBP(リスクオン通貨)：前日6位。

米国債イールドカーブ

6/14(火)は6/13(月)に対して、ベア・スティープニング（短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差拡大）。

＊ベア・スティープニング：
直近の景気良好→景気過熱抑制のために政策金利上げの可能性浮上→長短金利上昇→長期金利高く将来も利上げ見込み→好景気継続→リスクオン→ドル買い示唆

ドルインデックス：日足大陽線でボリンジャーバンドエクスパンション。週足上限106.500目指して上昇継続しやすい。
米国債2年利回り：日足大陽線で週足実体上限3.480%まで上昇止まりにくいと想定。
米国債10年利回り：日足大陽線。週足レンジ上限3.583%に向けて上昇しやすいと推測。
これらの日足より、6/15もドルは上昇優位。しかし、急激な上昇が続いており、押しを形成するための下落も発生しやすいと考えます。