・Part5:難易度が上がったPart7に時間がかかるため、可能な限り時間を節約すべきパートです。解答時間の目安は24秒/問ですが、TOEIC800以上を狙うなら、20秒/問を目指すべきです。
解答手順は集中演習講座の解説と同じく、選択肢をチェック ⇒ 文法問題なら、文型や空欄前後に着目して解く。
語彙、文法、コロケーションの説明はわかりやすかったです。特に、一瞬では認識しにくい分詞構文の省略表現の解説はためになりました。
・Part6:冒頭から読む ⇒ 空欄まで読んだら選択肢をチェックする ⇒ 前後の文章をもとに正解を判断する。
これも、語彙、文法、コロケーションの説明はわかりやすかったです。
・Part7:パッセージの種類と概要をつかむ ⇒ 設問を読んで本文から関連情報を探す ⇒ 正解の選択肢を選ぶ。
特に良かったのは、バブルパッセージとトリプルパッセージの出題パターンの解説でした。
ダブルパッセージの1つ目にQ1~Q2が、2つ目にQ3~Q5に出題される傾向があります。また、この2つ目の内、1~2問がクロスリファレンスの問題となる傾向があります。クロスリファレンスとは、ダブルパッセージの両方が関係した問題のことです。両文書参照型とも言います。
トリプルパッセージでは、1~3問がクロスリファレンスとなる傾向があります。
ダブルパッセージ、トリプルパッセージともに、クロスリファレンスの可能性が高い問題は、設問に”most likely”や”suggested”を含み、固有名詞、日時、商品、金額を問うものです。
3.まとめ、感想
(1)集中演習講座4日間
リスニング受講の対象レベルは「どなたでも受講可能」と設定されていましたが、リスニングパートは全て英語で講座は進むため、リスニングパートのスコア300未満のの初心者にはおすすめしにくいです。
リスニングパートのスコア300以上のある程度説明が聞き取れる受講生にはおすすめします。Part3とPart4の先読み、各問題のおける単語や表現の定義や言い換えの解説は役に立つと思います。
リーディング受講の対象レベルも「どなたでも受講可能」と設定されていましたが、リーディングパート350未満の方には、難しく感じたと思います。解説のスピードはやく、ある程度の語彙力や文法力がないと、ついて行けないと思います。
リーディングパートのスコア350以上の方であれば、Part5の「見るべきポイント」や考え方、単語や熟語の使い方、類似表現、本質的な意味などの解説は、独学で身に付けるには遠回りになりがちですので、参考になるはずです。特に、リーディングパートに取り組む戦略と戦術の解説は満足しました。
また、各パートの時間配分と実際の時間帯の提案は、どのように本番に望めば良いか、また普段のトレーニングに活用できますし、各パートの解答手順も納得できるものでした。どのように日頃の学習を進めればよいか判らない初心者の方は、提案された解答手順で真似ることで効率的に学習出来ると思います。
一方で、全体的に公式問題集の解説内容と同じ解説が多かったです。公式問題集の解説では不十分なこと、どういった思考プロセスで問題に取り組めば解答できるか、どうやったら速く読めるか、記憶に残せるか、設問・問題・内容の意味を理解できるか、といった説明に多大に期待して受講したため、少し残念でした。
(2)集中ダイジェスト版4日間
集中演習講座と違って全て日本語で解説されますので、TOEIC500以下の初心者の方で集中演習講座とダイジェスト版のどちらかしか受講できないのなら、ダイジェスト版の方が良いと思います。
以上
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