TOEICテスト公式問題集の究極活用法:トレーニングPart1

公式問題集を使って勉強したことがあっても、『解き方の手順とAnkiのおすすめ』で示した手順3まで実施したことがある人は少ないと思います。問題を解いて、単に答え合わせをするだけでは、実力は上がりません。このことは、本当は皆判っていることです。判っているけど、『面倒』なのです。英語に限らずビジネスでも、人が面倒と感じることを、継続できた人だけが成功します。

手順4.究極のトレーニング

前提は、『解き方の手順とAnkiのおすすめ』で示した手順3まで実施していることです。手順3まで中途半端に実施していると、トレーニングの効果は激減します。

(1)リスニングパート(ディクテーション、音読、オーバーラッピング、シャドーイング)

目標はPart1からPart4まで一気に聴いて、瞬時に意味処理できることを目指します。これができれば、3ヶ月でリスニングパートのスコアは安定して400オーバーになります。

それでは、各パートのトレーニングを説明します。

①Part1

・設問と選択肢をディクテーションします。5回程聴いても全て書き取ることができなければ、解説を見てください。判らないものは、100回聴いても判るようにはなりません。

・設問と選択肢の意味をイメージして理解するようにします。イメージする際、単語毎にではなく、チャンク(意味のかたまり)でイメージします。音声を聴くだけでイメージすることが難しければ、問題の写真を見ながら音声を聴くと、理解の助けになります。

・音声変化、アクセントとイントネーションを意識して、意味をイメージしながら、音声に合わせてオーバーラッピングします。最初はスクリプトを見ながらで構いません。慣れたら、スクリプトを見ずにオーバーラッピングしましょう。

ちなみに、「アクセント」とは単語を区別する強弱や高低のことです。「イントネーション」とは、単語レベルではなく、文全体における強弱や高低のことです。イントネーションは、肯定文、疑問文、話しての感情で大きく変わってきます。

ここで、自分ができるようになったと思っても、他の人が聴いても、全く判らないことがあります。むしろ、これが当たり前です。思ったより、自分のことは判らないものです。

この問題を解決するために、『必ず』自分の音声を録音してください。録音はボイスレコーダーでも、スマートフォンのボイスメモでも構いません。

・録音した自分の音声を聴いて、音声変化とアクセントが公式問題集の音声と同じように出来ているか確認してください。そして、音声変化とアクセントが公式問題集の音声に近づけることを意識して、オーバーラッピングと録音音声のチェックを繰り返してください。このプロセスがリスニング力アップの肝と言っても構いません。良く聞く話だとは思いますが、自分で発音できる音は、聞き取れる様になります。

もちろん、発音が下手でもリスニング力アップはできますが、時間が掛かります。更に変な発音のくせが付くと、矯正するのに時間が掛かりますし、将来、英会話するときに相手に伝わらず、会話が成り立たない恐れがあります。

発音については、以前、TOEICスクールの「ENGLISH COMPANY」をおすすめしましたが、その他にも、おすすめのスクールや教材はあります。これらは別の機会に紹介します。

・オーバーラッピングが出来るようになったら、シャドーイングします。音声変化とアクセントを意識して、意味をイメージしながら、音声に合わせてシャドーイングです。最初はスクリプトを見ながらで構いません。慣れたら、スクリプトを見ずにシャドーイングしましょう。

・仕上げに、設問と選択肢を暗唱します。暗唱は大変だと思いますが、2016年5月の新形式問題からは、問題数が6問になっていますし、負荷は小さいのではないでしょうか。

・6問暗唱できるようになったら、問1~問6まで通して、毎日シャドーイングしてください。ディクテーション、オーバーラッピング、暗唱は毎日続ける必要はありません。リスニングが苦手な方や時間がない方は、Part1だけでも、毎日トレーニングすることで、相当リスニング力が付きます。

次に、Part2のトレーニング法に移ります。

以上

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