ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
(1)1/12の欧米マーケット影響:東京マーケット前の日銀政策引き締め観測報道の影響を終日引き継ぎドル円急落。米国消費者物価指数のコア前月比の弱い数値、米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁のハト派発言、米国債30年債入札良好でドル円下落継続。
2月FOMCの利上げ幅は0.25%か0.50%と見方が分かれていたものの、米国消費者物価指数を受けて、2月FOMCの利上げ幅は0.25%がコンセンサスとなった様子(CME FedWatch Tool)。
1/13もドル円下落継続の想定。
(2)米国経済指標(⑥):ミシガン大学消費者信頼感指数速報値・インフレ予測
(3)米国要人発言(②):FRB当局者
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
9:21 要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「インフレデータはFRB に心強いニュース」
「0.25%で動くことに懸念無い」
【考察】現状、0.25%利上げ支持はハト派発言。しかし、市場は0.25%利上げ織り込み済みの為か、ドル円下落続かず。
9:55 週末・実質五十日仲値(1/15休日のため)
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
欧州マーケット(17:00~25:30)
17:07 要人発言
日銀(Bloomberg)
「16日に長期国債買い入れ予定」
【考察】円売り材料でドル円上昇。
20:50 米国主要企業決算
バンク・オブ・アメリカ(BofA)(Bloomberg)
売上高:予想243億ドル、結果245億ドル(◎)
EPS:予想0.79ドル、結果0.85ドル(◎)
20:54 米国主要企業決算
JPモルガン(Bloomberg)
売上高:予想342億ドル、結果345億ドル(◎)
EPS:予想3.11ドル、結果3.57ドル(◎)
【考察】両企業の決算良好にもかかわらず、ダウ先物下落。今後の景気後退懸念で業績悪化が想定されたためか、リスクオフ円買い強くドル円下落。
21:18 米国主要企業決算
デルタ航空(Reuters)
売上高:予想122.3億ドル、結果123億ドル(◎)
EPS:予想1.33ドル、結果1.48ドル(◎)
22:23 米国主要企業決算
シティーグループ(Bloomberg)
売上高:予想179億ドル、結果177.9億ドル(×)
EPS:予想1.14ドル、結果1.10ドル(×)
【考察】決算悪く、ダウ先物下落でリスクオフ円買いでドル円下落継続。
22:30 経済指標
米国輸入物価指数12月度(Bloomberg)
前月比:前回-0.6%(改定-0.7)、予想-0.9%、結果0.4%(◎)
前年比:前回2.7%(改定)、予想2.1%、結果3.5%(◎)
米国輸出物価指数12月度
前月比:前回-0.3%(改定-0.4)、予想-0.7%、結果-2.6%(×)
22:37 要人発言
米国イエレン財務長官
「インフレは過去6カ月間で緩やか」
「家賃指数は下がる予想 」
【考察】インフレ軟化発言でドル円下落継続。
NYマーケット(23:30~30:00)
24:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値1月度(Bloomberg)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる。
前回59.7、予想60.6、結果64.6(◎)
米国ミシガン大学インフレ予測1月度
1年先:前回4.4%、予想4.3%、結果4.0%(×)
5年先:前回2.9%、予想2.9%、結果3.0%(◎)
24:39 要人発言
米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
「政策金利5%超が好ましい」
「ソフトランディング可能」
【考察】利上げ幅の強い発言ないため、ハト派と捉えられドル円下落継続。
26:02 要人発言
米国イエレン財務長官(Bloomberg)
「19日から債務上限問題に対して特別措置を講じる」
【考察】債務上限問題はドル売り材料でドル円下落。
28:21 要人発言
日米首脳共同声明(Bloomberg)
「台湾海峡の平和と安定を維持する」
【考察】米中、日中関係悪化の地政学リスクオフ材料。しかし、サプライズのない声明であったためかドル円反応薄。
29:30 経済指標
IMM通貨先物(ポジション推移)
円ショート縮小
【考察】円買い材料
東京マーケット:日銀政策引き締め観測報道の影響で円買い継続ながらも、週末五十日仲値にかけてのドル買い需要や日銀国債買い入れ円売りも交錯し、ドル円小幅推移。
欧米マーケット:欧州オープン前から、再び日銀政策引き締め観測報道の影響で円買い強くドル円下落。株先物下落リスクオフ円買いで更に下落したが、急速にリスクオフ後退や米国債利回り上昇も発生し、NYマーケット以降は小幅推移。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- JPY(リスクオフ通貨):1/12日銀の政策引き締め観測報道の影響継続で買い。
- GBP(リスクオン通貨):
- AUD(資源国リスクオン通貨):
- CHF(リスクオフ通貨):
- USD(基軸通貨):
- NZD(資源国リスクオン通貨):
- EUR(リスクオン通貨):
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
米国債イールドカーブ
1/13(金)は1/12(木)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド拡大)でドル買い・ドル売り材料交錯。日足ドルインデックスは十字線であり、ドルの動きが材料で相殺。つまり、ドル円下落は円買い主導と言える。
2月FOMCでの利上げ幅0.25%の市場コンセンサスは94.2%(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
ドル円トレード
- 月足:12月大陰線で引け。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。
- 週足:1/9週、陰線形成中。下降トレンド継続。
- 日足:1/12大陰線。1/13も下落優勢の想定。
- 4H足:下降トレンド。
- 1H足:下降トレンド。
- 15M足:下降トレンドからレンジに移行中。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス129.645上抜け→1H足トレンドラインに乗ってダウ上昇→目標日足レジスタンス130.598
②ショート
(B)15足サポート129.008下抜け→レジサポ→目標日足サポート127.967
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー
トレード1
129.008下抜け→レジサポ→(B)ショート
ショート:128.989
T/P:127.967
獲得pips:+102.2
1月通算:7勝6敗、勝率53.8%、平均RR 2.05、獲得Pips +177.6
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